動画編集に使用するソフトウェア

 

録画した動画ファイルを編集するために利用するビデオ編集ソフトの紹介です。
ビデオ編集ソフトといってもタイプはいろいろあります。

ここでは、以下の基本機能があるホームユース向けのソフトウェアを対象にしています。

①GUI操作により、ドラッグ&ドロップでほとんどの操作が可能
②タイムラインとストーリーボード編集
③タイトル編集
④特殊効果編集
⑤シーン切替効果編集

私は、VideoStudio11を利用しています。

※ここで紹介している動画編集ソフトウェアは、文字や図形、静止画像、動画像、音声など複数の素材を組み合わせて編集しコンテンツを作成するオーサリングソフトウェアです。製品で多いのがDVD作成に特化したDVDオーサリングソフトです。作成するコンテンツのファイルフォーマットはDVD用のものしか出力できない製品もあったりしますが、出力フォーマットを変更できれば動画ファイルの作成にも利用できます。画面上で編集するだけの操作では完成イメージを見ながら「プランを作成」しているに過ぎません。実際に動画ファイルが作成されるのはファイルに出力し実行が完了したときです。そのため、AviSynth言語で1行ずつやりたい事を記述していくのと同等の行為ともいえます。またAviUtlでもプラグインで拡張すれば同等の事が可能ですし、さらにプラグインを自作できる人であればもっと自分好みの操作環境に変更可能であり素材自体を作成することも可能だと思いますが、ここでは、「初めての人でも」ということでそれらのソフトウェアは除外しています。


ソフトウェア一覧

2009年1月ごろに調査した結果を一覧にしました。
※仕様・機能については、それぞれの公式サイトで確認してください。
※カスタム設定:出力設定で、自分好みの設定ができるか否かです。
※外部コーデック:出力設定で、別途導入したコーデックが使用できるか否かです。映像・音声とも可が○、どちらか一方が△、どちらも不可が×です。
※外部コーデックは別途インストールが必要です。

※  1:XP SP2版とは異なり、HD品質対応版。Vista Home PremiumとUltimateに同梱。 
※  2:別途、Windows Media エンコーダが必要。ムービメーカで使用できる設定であること。
※  3:内部コーデック。Windows Media Video/Audio 、無圧縮から選択可。
※  4:出力ファイル形式によりカスタム設定できる項目が異なる。
※  5:AVI形式で可能。その他の形式では不明。映像サイズは、任意設定不可、4:3または16:9のリストから選択。
※  6:AVI形式で出力(Windows AVI プロファイル)で映像・音声コーデック指定可能。
※  7:一部ファイルフォーマットで可能。詳細設定で設定。映像サイズは任意設定可能。
※  8:FLV/Windows Media/Quicktimeで内部コーデック選択は可能。
※  9:映像サイズは、800x600以下で任意設定可能。
※10:映像サイズは、720x576以下でリストから選択。
※11:PixelShader2.0搭載グラフィックカードが必要。Radeon HD 4000シリーズ推奨。
※12:映像サイズは320x256(ワンセグサイズ)固定。
※13:映像コーデックのみ可。
※14:映像サイズは、ワンセグサイズとHDサイズ。任意設定可否については不明。
ソフト名 種別 カスタム 設定 外部 コーデック 公式サイト
Windowsムービーメーカ HD ※1
OS同梱
※2
※3
http://www.microsoft.co.jp
Video Studio 12
Video Studio 12plus
製品版
体験版
※4
http://www.corel.com/
PowerDirector 製品版
体験版
※5
※6
http://jp.cyberlink.com/
Adobe Premiere Elements 製品版
体験版
※7
※8
http://www.adobe.com/
Vegas Movie Studio 製品版
体験版
※9
http://www.sonycreativesoftware.com/
Nero 製品版
体験版
※10
http://www.nero.com/
※11
LoiLoScope
フリー ※12
※13
http://www.loilo.tv/
※11
Super LoiLoScope
製品版 ※14
不明
不明 http://www.loilo.tv/
Nico VisualEffects フリー 不明 不明 http://nicoae.if.land.to/
ニコニコ ムービーメーカ 製品版
体験版
不明 不明 http://www5.ssw.co.jp/
trakAxPC フリー 不明 不明 http://www.trakax.com/

補足
どの動画編集ソフトも、基本的な編集機能は十分ですが、差がでるとすると、非常に細かい部分だと思いますので、使ってから気付くケースがほとんどです。あとは、特殊効果やアニメーション、映像フィルターなどのサンプルの種類にも差があります。

操作性については、個人の好みので変わってくると思いますので、良し悪しについてはここでは割愛しています。

斬新なGUI操作という点で、LoliLoScopeを使ってみるのも楽しいかもしれません。
ただし、LoliLoScopeではワンセグ用映像サイズしか出力できませんので、結局のところ製品版のSuperLoliLoScopeを使うことになりそうです。

 
ビデオ編集手順
※Video Studioの例ですが、どの編集ソフトでも大体同じです。一部名称が異なる場合があります。
① プロジェクトの新規作成
・これから作成する動画の種類、サイズやクオリティなどの情報を記憶しておくファイルを作成します。 作業途中でプロジェクトファイルを保存しておけば、次回は続きから開始できます。
・予期しないプログラム終了の場合にも役立ちます。
②取込み
・動画ファイルを取り込みます。複数のファイルに分割されている場合もありますので、すべて取り込みます。
・そのほか、ビデオカメラなどのマルチメディア機器からも直接取込む事ができます。
③編集
・取り込んだ動画ファイルの再生順序を入れ替えたり、トリミングやカットで不要な箇所を削除したり、再生速度を変更したり、フィルタを追加して映像に効果を追加したりします。
・動画の長さ(時間)は、ほぼこの編集で決まりますが、④~⑦の作業で微妙に前後する場合があります。
・動画の長さは、ファイルサイズに影響しますので、観る人のことを考慮すると5分以内、多くても10分以内にするべきでしょう。
④エフェクト
・シーンとシーンの切り替わり時に特殊効果を挿入
⑤オーバレイ
・映像にさらに映像や画像を重ねます。映像や画像の合成が可能です。
例えば、ゲームチャットウィンドウ表示部に別の画像を重ねてチャットの内容を隠すことができます。
⑥タイトル
・映像に文字を追加してタイトルやテロップを作成します。文字をアニメーションで表示する事もできます。
⑦オーディオ
・ナレーションやBGMを加えます。
・マイク入力から音声を録音したり、音楽CDや音楽ファイルからBGMを取り込んだりします。
⑧完了
・編集した内容でコンテンツを作成し指定した形式のファイルフォーマットで出力します。
レンダリングとも言われていますが、エンコード(圧縮変換)が同時に行われます。
・出力設定は、事前にプロファイルが用意されています。
これをそのまま使用するか、自分好みに編集して使用します。
ここで設定するのは、一般的に出力先、出力ファイル形式とそのエンコード設定になります。
出力先には、ファイル以外にDVDやBlu-Rayなどのメディアも指定可能です。
 
対応出力形式について

公式サイトの製品情報に記載されている、対応出力ファイル形式の項目ですが・・・
どの製品も出力可能な動画ファイルの情報については、出力ファイル形式のみの記載のため、詳細は使ってみないとわかりません。
また、表記してあっても、「H264形式の場合はBaseLine/Mainプロファイルのみサポート」といったように、はじめての人には何のことなのか分からない表記です。
製品を購入する前には、体験版が無料で利用できますので自分の作りたい動画ファイルが作成できるかどうかを実際に作業して確かめてください。
製品がサポートしていなくても、上の表にあるカスタム設定と外部コーデックの使用ができればなんとかなります。

 
プロファイルについて

専門的な知識がなくても動画作成できる様に・・・
よく使う設定を毎回設定しなおさなくていい様に・・・
エラーにならない安全な設定ができる様に・・・
利用環境(再生)で問題がでない動画ファイルを作成できる様に・・・
などの理由だと思いますが、各ソフトウェアそれぞれプロファイルが事前に登録されています。
たとえば、携帯電話、PSP、iPod用など再生デバイスごとのプロファイルや、AVI形式、Windows Media形式、QuickTime形式、MPEG形式用などファイルフォーマットごとのプロファイル、Web配信、ローカルディスク保存、DVD、Blu-Ray用など用途ごとのプロファイルが利用できるようになっています。
最近では、Youtubeなどの動画共有サイトへのアップロード用プロファイルもあるようです。  
はじめは便利に思いますが動画作成に慣れてくると、プロファイルを自分好みに編集したくなるケースがあります。
たとえば、公開先や再生機器の基準・制約が変わると、それにあわせてファイル形式や映像サイズ、ビットレートなどの変更を余儀なくされることが考えられます。
プロファイルは自分好みの設定に編集でき、保存して再利用できれば更に便利です。
カスタム設定が可能か否かは、長く使っていく上では重要なポイントだと思います。
 

お勧めソフト
ビデオ編集ソフトを長く使うことを考慮にいれると操作性はもちろん、将来新たに登場するかもしれない出力形式や新しい仕様にも対応したいところです。
ここで紹介した製品は、5,000円~20,000円くらいの価格帯です。
決して安い買い物ではありません。
また、機能が追加されると別バージョンとしてリリースされるため、すぐに旧版になってしまう可能性があります。
常に最新版を利用するにはアップグレードが必要になりますが、ほとんどのケースが有償であり、アップグレード価格は決して安価とは言えません。
追加投資することに抵抗のない方は、アップグレードすれば済みます。
しかし、そうではない場合には・・・
 
上表にあるカスタム設定と外部コーデックの項目は、これを解決するひとつの手段であると考えて記載しています。
これらの機能があれば、次世代のファイル形式にも対応できるのではないでしょうか。
 
私の場合は、Video Studio 11を使用しています。
アップグレードすることなく、現在も使用できているのは、カスタム設定と外部コーデックの使用が可能であったことが一番の理由です。
 
①ビデオ編集ソフトで、編集と変換(エンコード)を行う。
②編集はビデオ編集ソフトで行い、希望するファイル形式への変換は、エンコードソフトや動画変換ソフトで行う。
 
私の場合は、stage6に公開していたころは、①の方法でしたが、現在は②の方法です。
 
①のほうが②にくらべて、再エンコードの手間がない分、時間がかかりません。
しかし、公開先や再生機器の基準にあった動画ファイルが作成できないケースでは、②の方法が有効です。この時、ビデオ編集ソフトからの出力の際は、可逆圧縮方式の外部コーデックを使用すれば、変換を繰り返すことによる画質・音質の劣化を最小限にすることができます。
出力するファイル形式は、コーデックの豊富さと対応するエンコードソフトの多さでAVI形式がお勧めです。
 
お勧めソフトウェア
・Adobe Premiere Elements
・Video Studio 12 または 12 Plus
 
はじめて動画作成するのであれば、まずはお手軽に体験できるということで、
・Windows ムービーメーカ (+Windows Media エンコーダ)
 
といったところでしょうか。
 
編集とエンコードをビデオ編集ソフト1本で行うのもよし、それぞれ別のソフトで行うのもよしです。
※通常の変換は、非可逆圧縮方式なので繰り返し変換すると画質・音質がどんどん劣化していくので注意してください。

補足
(1)GPU処理について
3Dゲーム用PCであればCPU以外にグラフィックカードにもお金をかけている人は多いと思います。
nVidia社やAMD社(ATI)のグラフィックカードを利用している場合、CUDAテクノロジやATI Streamテクノロジを利用することで、従来のCPU主体で処理する方式ではなくGPUを利用する方式が可能になります。これにより、場合によっては高速化する可能性があります。

また、CPUが開放されることで変換処理中でも他の作業を行うことができます。
これには、対応グラフィックカード、対応ドライバ、対応ソフトウェアの3つの条件が必要になります。

上に紹介した中では、PowerDirectorがCUDAおよびATI Streamの両方に対応しているソフトウェアになります。
※すべてのファイル形式で利用できるわけではありません。

(2)Adobe Premiere Elementsについて
Adobe社製品はプロ向けで品質と価格が高いことで有名ですが、この製品はホームユーザ向けです。価格も同種他社製品と大差ありません。

使い方がよくわからない。といった声を良く聞きますが、サイトに紹介ムービーが公開されていますので、ぜひ参考にしてください。

活用テクニックにあるビデオ編集テクニック紹介ムービをご覧ください。


追記
Blu-Rayなど光学ドライブを購入する機会があるかと思いますが、そういった機器にライティングソフトやオーサリングソフトなどが付属されているケースがあります。
付属されているソフトウェアは製品版とは異なり機能縮小版や試用版である場合もありますが、製品版へのアップグレードサービスや他社乗り換えサービス対象であったりしますので、そういった付属ソフトを利用して安価に希望の製品版を入手するのも手だと思います。
光学ドライブ以外にもデジタルビデオカメラなどに付属されているケースもありますが、メーカ独自開発ソフトの場合はファイルフォーマットも独自だったりするので注意してください。

参考サイト

・デジタルビデオ・動画編集
上で紹介したビデオ編集ソフトのほとんどのレビュー記事があると思いますのでご覧ください。
ただ、ビデオカメラで撮影したムービーから動画を作成するケースですので、その点は考慮してください。