FrapsとDxtoryとの比較

プレイ画面をFrapsとDxtoryそれぞれで録画して、動画として公開した場合にどれくらい画質が異なるのかを試してみました。
なお、エンコードは、いつも使用している設定を使っています。
エンコード時のフィルター設定などを変えることで、差が強調されるのかもしれませんが、今回はリサイズフィルターのみ使用しています。(※ノイズフィルター使用やFPS変更はしていません。)

※比較といっても数値的に画質を比べているわけでもなく、結果は、あくまで自分の目だけでの判断です。見る人が変われば結果は変わると思います。

入力ソース

解像度 1280×1024 32bit RGB
FPS 110前後
時間 約1分

グラフィック機能設定
ソース画像は、以下設定でのリネージュ2録画機能で録画したものです。
動画は、リプレイ再生したものをそれぞれのソフトで再度録画したものです。

普段録画するときの設定よりグラフィック描画の品質を重視した高負荷設定になります。

①NVIDIAコントロールパネル、3D管理

※ゲームオプションでHDRレンダリングを使用すると、アンチ エイリアシングがきいていないようでしたので、グラフィックドライバ側でアンチエイリアシングする意図で設定を変えていますが、結果的には効果がないように思えます。

②ゲームオプション、グラフィック設定

※HDRレンダリングおよび向上したシェイダー効果の影響で、遠くがぼやけたり、明るさが変化していると思います。

録画設定

画面モード フルスクリーンモード(1280×1024)
FPS 30FPS
出力先 Dドライブ、書き込み速度110.18MBps

録画結果

項目 Fraps 3.03
製品版
Dxtory 1.0.81
評価版
(生データ:
最高品質、
圧縮あり)
Dxtory 1.0.81
評価版
(Lagarith Lossless Codec)
録画時フレームレート 30
※録画開始すぐは6~17FPS、
しばらくすると30で安定
10 27
ファイルサイズ 1.81GB
※3.9GBで自動分割
952MB 4.46GB
ファイル形式 RIFF AVI 1.0 RIFF AVI 2.0
映像情報 1280×1024 24bit
30FPS
Fraps Movie Capture
245248.35kbps
1280×1024 32bit
30FPS
Dxtory
125824.57kbps
1280×1024 24bit
30FPS
Legarith Lossless
607422.04kbps
音声情報 PCM
44.10kHz
16Bit
2ch
1411.20kbps
PCM
44.10kHz
16Bit
2ch
1411.20kbps
PCM
44.1.00kHz
16Bit
2ch
1411.20kbps

※録画時のフレームレートは、出力時の負荷の影響で表示されるフレームレートの値が変わっているのだと思います。DxtoryでVFWコーデックを使用するとその影響が大きいようです。
※Dxtoryの音声サンプリングレートは選択可能ですが、Frapsにあわせてあります。
※赤字箇所が録画時に使用している映像コーデックです。真空波動研SuperLiteの表示を使用しています。

動画(エンコード後)

Fraps製品版

Dxtory評価版(生データ)

Dxtory評価版(Lagarith Lossless Codec)

結果
・録画後の画質は、細かく見ても違いがわかりませんでした。
・エンコードは同じ設定であるため、できあがった完成形の動画でも、画質の差は感じません。

考察
・録画ソフトの出力ファイルは、動画作成時の中間ファイルになるので、ファイルサイズが大きくなるとそれだけ時間と手間がかかります。最悪はサイズが大きすぎてアプリケーションが正常に動作しないとか、読み込めないということもありえそうです。
・画質云々よりも、ファイルサイズの差が目立ちます。長時間録画をする場合には、ファイルサイズは無視できないでしょう。画質とファイルサイズのバランスが重要だと思いました。
・無劣化の録画をしても、無駄にリソースを消費するだけで、できあがった動画の画質は変わりませんでした。ただ、録画時のコーデックなどの設定に選択肢があると、いろいろな使い方をする人にはメリットになる可能性がありそうです。
・精度を正確に比較し、その結果を公開するには、今回の内容では無意味な様ですし、仮に同一フレームの映像を同条件でスクリーンキャプチャして比較できるように貼り付けたとしても、ブラウザが使用しているレンダリングエンジンによってどう見えるかが変わってしまいます。そもそも、こんな比較をすること自体に無理があるのかなぁと感じました。

どこまでこだわり、そのためにどこまでやるのかだと思いますし、そのこだわったぶんの成果が再生時(デコード時)に現れるのかも重要だと思います。

プロが使うような有料のコーデックや高機能なソフトウェアやハードウェアを使うと違いがでるのかもしれませんが、FrapsとDxtoryを比べると画質には大差ない結果だと思います。

云えるのは、トータルで考えないと努力が無駄で終わってしまう。
また、
再生環境や見る人の目によって評価は変わってくる。
ということでしょうか。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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