WHS2011RC版にmAgicTV Digital

※赤字は2011.02.16に訂正した箇所

久々に2連休だったこともあり、土曜日はWindows Home Server 2011 RC版(以下WHS2011RC)を導入し、地デジ対応録画サーバにできないかをテストしてみました。

結果からいうと、mAgicTV Digitalは問題なく稼動することが確認できました。
しかし、録画データを共有したり他のDLNA機器(私の場合はRECBOX)へムーブ/コピーするためのDiXiM Media Server3 for mAgicTVおよびDLNA機器の録画データを視聴するためのDiXiM Digital TV Plus for IO-DATAを導入することができませんでした。
Windows 7とおなじくWHS2011RCもDTCP-IP非対応ですので、地デジなど著作権保護されたコンテンツを家庭内LANで共有するには3rdパティ製ソフトで対応するしかありません。
※デジタル放送データに著作権保護機能があるのは日本だけの事情ですからDTCP-IPが必要になるのも日本だけなので仕方ないのです

Windows Home Server 2011 RC版の導入

DLしたISOイメージをDVDに焼いてインストールしました。4GBより大容量のUSBメモリがあればそちらのほうが速いと思います。
※4GBでは38MBほど不足してしまいます。
現在稼働中のWHS(Windows Server 2003ベース)では、デバイスドライバをかき集めるのに一苦労しましたが、WHS2011RCでは3つのデバイスドライバを追加するだけですみました。
デバイスマネージャ
※GV-MVP/XSWのデバイスドライバを除けば2つです。ネットワークドライバを追加しなくて良いのは非常にありがたいと思いました。まぁ開発時には世の中に存在していたパーツで構成しているので当たり前かもしれませんが・・・
※WHS2011RC版はWindows Server 2008 Standard Evalution copy SP1 Build 7601の表示がデスクトップ右下にありました。
※システムドライブは60GBが割り当てられます。cfg.iniで変更可能?


追加したデバイスドライバは
①ATK0110 ACPI UTILITY Windows 7対応、ASUSのサイトの他のマザーボードの2009年くらいの物
②Intel G35 Windows 7* 64 用インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター・ドライバー バージョン:15.12.75.4.64.1930
念のため
③Intel INF Update Utility 6, 5, 4, 3, 900 Series Chipsets バージョン:9.2.0.1021
④インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー バージョン:10.1.0.1008

インストール後はDashボードを起動して、TOPページにあるタスクを上から順番に実行しました。
あと、Intelグラフィックドライバの設定でスキーム設定を作成(プライマリをTV、セカンダリを液晶とその逆の2つ)

※Windows Server系OSでは、CPUおよびBIOS設定でハードウェアDEPの要件を満たしていればDEPはOptOUT(例外を除く全てのプロセスでDEPが有効)になります。VistaやWindows7ではOptIn(重要なWindowsのプログラムおよびサービスについてのみ有効)です。これを変更するにはBoot.iniのnxパラメータを変更します。

地デジ録画&視聴環境の導入

Vistaで導入した手順で実施しました。
①サポートソフト4.12よりGV-MVP/XSWデバイスドライバーを導入
②CD-ROMよりmAgicTV Digitalを導入※OS再起動
③mAgicTV Digitalをアンインストール※OS再起動
④サポートソフト4.12よりmAgicTV Digitalを導入※OS再起動
⑤初期設定ツールでセットアップ(チャンネルスキャンなど)
⑥mAgicTV Digitalガイドで番組表の取得と保存先や録画モード設定
⑦TV視聴、直接録画、番組表から予約録画、おまかせ予約録画を行い正常であることを確認

OSバックアップ

ダッシュボードからサーバ自身のバックアップを実施
※OS導入後のタスクリストでサーババックアップの構成済み(C:ドライブのみ別のディスクへバックアップ)

DTCP-IP対応機能の導入

DiXiM Media Server3 for mAgicTV

①サポートソフト4.12より導入
②ブルー画面でOSリブート(KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED、0x0000001e、ffffffff`c0000005、fffff800`018d2a8a)

アクセス違反のようですが、これ以外情報がありません。
DEPをOptInやAlwaysOffでも試しましたが、事象は変わらず断念しました。
DEPを変更した場合、ブルー画面後のOS起動に変化があったくらいです。(OptInやAlwaysOffでは、リブート後もブルー画面で再起動の繰り返し)
DiXiM Media Server3 for mAgicTVのインストール先の中をみるとDLLファイルなどが異常にすくなく、TRArcProtect(C:\Program Files (x86)\DigiOn\DiXiM Media Server 3 for mAgicTV\TRArc\arcsys.exe)が見つかりませんでした。
ブルー画面が発生するのは、プログラムのコピーのあと左上にいくつかウィンドウが出ては消えて、「ファイアーウォールの設定中です」の画面が表示されたあたりです。
※正常にインストールできるVistaを参考にすると、このタイミングはウィルスソフトがTRArcProtectの実行を許可するか?のポップアップがでます。

なお、この状態では、サービス名「DiXiM Media Server 3 for mAgicTV」がRUNNINGになっていますが、DiXiM Media Server3 toolからはサービスが稼動していない状態で、起動するボタンがグレイ表示です。同じ症状はVistaでもありましたが、その際はインストール自体は正常に完了していましたので、DiXiM Media Server 3 for mAgicTVをアンインストールして再インストールすれば改善しました。
今回はインストール処理が最後まで終わっていないのでアンインストールができません。(プログラムの削除の一覧にありません)
アンインストールは、以下のコマンドで可能かもしれませんがまだ試していません。(Vistaのレジストリより)
"C:\Program Files (x86)\InstallShield Installation Information\{01BEFB01-5699-4233-8DC6-3083BCF43AD2}\setup.exe" -runfromtemp -l0x0411  UNINSTALL -removeonly
この場合、setup.ilgというSetup.exeを実行した際に作成されたログファイルがないとダメらしく、ない場合は結局、手でレジストリとかを削除しなければいけないようです。
※こういうときにイメージバックアップがあればリストアですっきり元通りです。

DiXiM Digital TV Plus for IO-DATA

①DLしたVer1.00を導入するも、バージョンチェックではじかれ断念。

結果

ということでWHS2011RC版では現在、DTCP-IP対応にできませんでした。

私の用途ではこれは致命的です。
WHSと録画サーバが1台で構成できればと思いテストしてみたわけですが、仮にDiXiM Media Server3 for mAgicTVがWHS2011製品版で動作したとしても、DiXiM Digital TV Plus for IO-DATAが導入できなければ視聴用にもう1台のPCもしくはプレイヤー機器が必要になってしまいます。

WHS2011のみで録画と視聴をするのであればmAgicTV Digitalだけで可能ですが、個人的にmAgicTVのプレイヤーは大画面TVでは操作しにくく使えません。
他のプレイヤーを使いたい場合、DTCP-IP対応DMSで地デジ録画データを配信し、別のDTCP-IP対応DMP製品で再生となり、どうしてもDTCP-IP機能が必要になります。
DMS機能のあるソフトウェア単品では販売されていないので、地デジチューナやデジタルレコーダに付属されているものを使うしかありません。
DiXiM Media Server 3シリーズには、DiXiM Media Server 3 for Media Center TVやDiXiM Media Server 3 for StationTVなどありますが、恐らく状況はかわらないでしょう。
他社製品であれば可能性はあるかもしれませんが・・・

Windows Home Server 2011にせっかくメディアサーバ機能(DLNA対応)が搭載されても日本ではDTCP-IP機能にも対応しなければ実際のところ使えません。
このままではPT2のような製品の需要が高まってしまいます。
日本ではDTCP-IP機能は必須だと思います。

メディアサーバとしてはいまいち、バックアップサーバ、ファイルサーバとしては十分購入する価値があると思います。
バックアップに関しては、サーバ自身のバックアップを外部ストレージなどに自動で取得できるのが好印象です。リストアもクライアントのリストア同様簡単です。
あとドライブエクステンダー機能がなくなりましたが、確かにWHSの構成が安定するとHDDの追加や取り外しはまれですし、HDDが安価になったので少ない容量のHDDを複数利用することもなくなり必要ない機能でしょう。それよりたまに発生する重複メッセージのほうが厄介です。ただ、これにかわりRaidを構成した場合、ドライブ構成に関してあらかじめ基本方針(障害対応)を明確にしていないといけません。また、Raidコントローラに起因する障害は致命的です。マザーボードを交換する場合もコントローラが変わっても大丈夫だろうか?移行時のバックアップはどこにすれば?などなど懸念事項も多数あります。

現行WHSの用途での代替としては選択肢の1つにはなりそうです。
現状でWHS2011RCを使うとするならばHyper-Vを構成できるかどうか試して、それにVistaを導入して・・・遊んでみるのもよさそうです。
うまくいけばPC1台に集約できます。

追加

DiXiM Media Server3 for mAgicTVは正常にインストールできたはずなのに正常に動作しない方は以下を参照してください。
DiXiM Media Server3 Toolでサービスが稼働中になっているか?(稼動していないのにサービスの起動ボタンがグレイ表示ならインストールがうまくいっていないか、要件をみたしていない可能性があります。)
※インストーラのつくりが悪いためかエラーが表示されなくても内部でエラーになって一部処理が実行されていないケースがあるようです。
Firewallソフトが複数稼動していないかを確認(セキュリティセンターで確認可能)
DiXiM Media Server3 for mAgicTVが使用する通信ポートが許可になっているか?(通信ポートはマニュアルに記載がありますし、dms_sync_svc.exeを許可設定にするだけでも可
※DEPにTRArcProtect(実体はarcsys.exe)、dms_sync_svc.exeを除外リストに設定が必要なのは実際にメッセージボックスが表示された場合のはずです。またVistaやWindows7はOptInもしくはAlwaysOffになっているはずなので意味がないと思います。自分でOptOutにした場合は別。
①の場合は、DiXiM Media Server3 for mAgicTVをアンインストールし、再度インストールを試すか、mAgicTV Digital含む再インストール手順を実施すると改善する可能性があります。
②は別途Firewallソフトを導入しているにもかかわらずWindows Firewallが有効になっているケースを想定しています。
③はマニュアルを見れば対処方法は記載されています。

DiXiM Digital TV for IO-DATAで、一覧表示された録画番組がいままで再生できていたのに、アプリケーションの問題といったメッセージで再生できない場合
セキュリティコンポーネントのアップグレードサイトでUpgradeボタンをクリックして完了後、OS再起動すれば再生できるようになりました。
サイトへアクセス時にIEを管理者権限で起動するか否かについて、その違いは不明で私の場合はどちらも同じ結果でした。

そういえばケーブルTVでアナログ放送配信サービスの延長が各ケーブルTVで実際にアナウンスされているようです。期限は2015年3月31日までです。


2011.02.15 追記 WinDbgでMiniダンプ解析

以下のように、プロセス名:arcsys.exe(TRArcProtect)、モジュール名:TRArcsvB、イメージ名:TRArcsvB.sdでエラーが発生しているようです。

WinDbgでMiniダンプ解析の結果


2011.02.16 追記 ブルースクリーン発生タイミング

ブルースクリーンが発生するのは、DiXiM Media Server3 for mAgicTVのサービスが起動するときです。
このサービス起動時に上記、arcsys.exeプロセスが起動されブルースクリーンが発生します。
インストール時に発生するのは、インストール工程の最後にサービスを起動しているためです。
DEPをデフォルトのOptOut以外にした場合に再起動後にブルースクリーンが発生するのはサービスが自動実行するためです。
DEPをデフォルトのOptOutのままだと除外リストに記載をしていなければ、サービスは起動したような表示(RUNNING)ですが問題のモジュールを実行しないようでブルースクリーンは発生しません。しかし、必要なプロセスが起動していない(正常な状態でない)ためうまく機能はしません。
DEPをデフォルトのOptOutのまま除外リストにTRArcsProtect(arcsys.exe)やdms_sync_svc.exeを記述すると問題のプロセスを実行するためブルースクリーンが発生します。
インストール中にブルースクリーンが発生した場合は、OSをセーフモードで起動し、DiXiM Media Server3 for mAgicTVのサービスを自動から無効に変更すれば、ブルースクリーン発生を回避し通常通り起動できます。
再度、重ねてインストールを実行すれば、インストール工程は一応最後まで実行されるのでレジストリにUninstall項目が追加され、コントロールパネルのプログラムの削除に一覧が表示されます。これでアンインストールは実行できるはずです。

上記、ダンプファイルの解析結果にあるとおり、arcsys.exeが起動するとダメなのでDiXiM Media Server3 for mAgicTVを利用することは今なお不可能な状態です。
OSのローカルセキュリティポリシーの設定をチューニングすればよいのか、メモリを6GBから4GBに変更すればうまくいくのか?(6GBで利用するのははじめてなので)、DEPをWindows7とおなじOptInにした状態でmAgicTV Digitalから再インストールすればよいのか?根拠はありませんが今後試してみる予定です。
気になる点は、Windows Defenderの除外リストにプロセスを自動登録していた製品があったと記憶しているのですが、どの製品だったのかあいまいです。WHS2011RCはWindows 7とおなじくAction Centerになっており、設定が変更できるのはUACとWindowsUpdateの有効無効だけで、VistaのWindows Defender相当を無効にして試してみたいのですがその方法がわかりません。


2011.04.13追記

Windows Defenderは、コントロールパネルの検索欄に「defender」を入力して検索で見つかりました。
この設定を変更しても特に症状に変化はありませんでした。
OptInでインストールしても同じく症状に変化はありませんでした。
TRArcsProtect(arcsys.exe)の起動に必要なDLLなどがないのが原因なのか、サービスの登録がうまくいっていないだけなのか
このあたりについてはまたの機会に調査しようと思います。
おそらく日本語OSではないためダメな可能性が高いです。Windows 7RC版のころにも同じ様な症状だったようですから・・・
WHS2011のRTMがMSDNとTechNetサブスクリプションで入手できるようになったみたいですので、評価版が使えるのはまもなくな気配ですね。
以下はMSDNサブスクリプションのスクリーンショットです。これからも日本語版であることがわかります。サブスクリプションの購入をしていないのでダウンロードはできませんが・・・
MSDNサブスクリプション

とりあえず、Vistaに戻して運用中です。