Intel NUC7i3BNKを購入

ECSのLIVA-Xを利用していますが、特に問題はありません。
これといった目的はなかったのですが、Intel NUC7I3BNKを購入しました。
このNUCは、Intel 第7世代 CPU(kaby Lake)搭載です。
基本機能は同じでNUC7i3BNHがあります。
こちらは、2.5インチHDDを搭載できる大容量ストレージに対応した製品でその分、本体高さのサイズが大きくなっています。
なおintel Optane Memory対応はNUC7i3BNHのほうです。

今後発売されるであろうECSのLIVA-Z Plusにも興味がありましたが、待ちきれず買ってしまいました。

Intel NUC7i3BNKはそのままでは動作しません。
メモリとストレージとOSの追加購入が必要です。

安く済ませようと、以下の構成にしました。

  型式
Intel NUC NUC7i3BNK
メモリ curcial CT8G4SFD8213(DDR4-2133 PC4-17000 SODIMM,260pin,1.2V,CL15)
ストレージ Intel 600pシリーズ SSDPEKKW128G7X1(128GB,M.2,80mm,PCI-E 3.0 x4)
OS Windows 10 Home 64bit DSP版

キーボードとマウス

BIOS POSTでBlueToothキーボードが使えるのかどうか不明だったので、メインPCのUSBキーボードを利用しました。
OSインストール後はキーボードもマウスもタブレット用に購入したBlueToothキーボード(BKB50)とBlueToothマウス(400-MA074)を使います。

液晶モニタ

メインPCの液晶モニタのHDMIが2系統あるのでそれを使いました。
信号がないと画面がメインPC側に自動的に切り替わってしまうため、BIOS画面がなかなか見れません。

目次

BIOSアップデート

NUC7i3BNKでintel 600pシリーズをブートデバイスとして利用するにはBIOSバージョン0042以降でなければなりません。
そのため、Intelのサイトから最新のBIOSをダウンロードしてUSBメモリに保存しておきます。
そのUSBメモリを本体に接続し、BIOS POSTでF7を押して、USBメモリにあるBIOSでアップデートします。

Windows 10 Home 64bitのインストール

マイクロソフトのサイトからメディア作成ツールをダウンロードし、インストール用USBメモリを作成しました。
このUSBで起動すれば、通常通り新規インストールが行えます。
ただ、まだライセンスコードを入手できていなかったのでライセンス認証はできていません。
※Windows 10 HomeにするかPro版にするかで悩みましたが、設置場所がPCの近くなので液晶モニタが使えるためリモートデスクトップは不要と考えHOMEにしました。
リモートデスクトップはサードパティ製もあるのであとからなんとでもなりますし、とにかく安くWindows10を購入したかったのでHOMEにしました。

デバイスドライバーのインストール

Windowsの標準ドライバーだけでは不明なデバイスが存在した状態です。
IntelのNUC7i3BNシリーズ用ページからドライバーなど一式ダウンロードしました。(一式ダウンロードできるボタンがあります)
ファイルサイズは約1Gbyteです。

ダウンロードしたファイルを解凍するとフォルダー名が非常に長くなってしまいます。
このフォルダー内にそれぞれのドライバーを解凍するとパス名が長すぎるためエラーになり解凍がうまくできないものがあります。
たしか、オーディオドライバーだったと思います。
デスクトップに解凍すればエラーは発生しませんでした。

感想

製品仕様書はこちらからダウンロードできます。

外見

NUCキットを初購入しました。
Intel製だけあってつくりはしっかりしています。
前モデルより黒に近いので、他の機器と色調があって満足しています。
サイズはLIVA-Xよりは大きいですが、性能を考えると十分小さいと思います。

機能性

全モデルのNUC6シリーズと基本的な機能は変わらないと思います。
インターフェースに注目するとUSB3.1 Gen2サポートのType-Cポートがある点、BlueTooth 4.2対応である点、microSDXCスロットがある点など細かいところで異なります。

あと、BNK/BNHともにIntel Optane メモリー対応です。
やってないので以下は推測ですが、メモリースロットが2基あるので、そのうち1基にOptane メモリーを搭載し大容量HDDを接続すればできそうです。
OptaneはIntel ラピッドストレージテクノロジを利用するようなので、恐らくチップセットのSATAポートに接続したHDDという条件が付くと思います。
Intel ラピッドストレージテクノロジはAHCIやRAIDを構成するときに利用していました。
この技術でOptaneメモリーとHDDを単一ボリュームにしてHDDの高速化を実現するようです。
BHKも一応、基板にはSATAポートと電源端子がありますが、HDDを内蔵するスペースもケースの外にケーブルを引き出すスペースもありません。
可能性があるのはBNHです。
BNKとBNHの価格は同じで市場販売価格はBNHのほうが微妙に安いようです。

USBポートの充電機能について、背面のType-Cポートは最大3.0A、残り背面前面の4ポートはUSB3.0で青色が最大900mA、オレンジ色が充電にもつかえる最大1.5Aです。
PDなどの機能があるのかは不明ですが、XperiaスマホのようなQuick Charge対応機器では普通にUSB規格の充電しかできません。
オレンジ色のポートはBlueTooth機器の充電には使えそうです。
あと基板にはUSB2.0ヘッダーが2つあると思います。

静穏性

LIVA-XはFANレスなので無音ですが、NUC7i3BNKはFANレスではないので少々音がすると思います。
ただ、設置場所がデスクトップPC2台と同じところなので、少しくらい音がしたところで気にはなりません。

デスクトップPCの電源を落としてみても、NUCの音は気になりません。
別に購入したIO-DATA製のAVHD-URSQ4の磁気ノイズのほうが気になります。

発熱

通常のホームページ閲覧や文書作成などの使用ではケース外側は人肌くらいの温度です。
ある程度の負荷をかけるため、World of Tanks(WoT)をインストールしてプレイしてみました。
このゲームタイトル自体はそれほどスペックを要求しませんので、お手軽にプレイできます。

ほぼデスクトップPCと同じ設定でプレイでき、動作にも問題ありません。
数時間すると人肌以上に熱くなります。

BNKかBNHかで悩む方がいるかと思いますが、大は小を兼ねるという言葉の通りだと思います。
高負荷で利用するならケース内部にスペースのあるBNHであれば、ストレージを追加する用途以外になにか利用できそうです。
Core-i5搭載のNUC7i5はNUC7i3と同じく背の高いタイプと低いタイプがありますが、迷っているなら背の高いBNHがおすすめです。
Core-i7を搭載予定のNUC7i7でBNHしかないのはやっぱり熱対策が必要なのも理由なのかなぁと思ったりします。

M2. SSDのintel 600pシリーズは熱暴走のような症状がでるようなので底蓋の内側にThermal Padをつけて対策すべきかもしれませんが、それは今後考えたいと思います。

今後の予定

IO-DATAのSeeQVault対応HDD(AVHD-URSQ4)を接続し、DigiOnのSeeQVault Serverをインストールする予定です。
すでにLIVA-Xで利用していますが、Windowsのライセンス認証後にそれらを移行するつもりです。
LIVA-Xは今後もNASとして利用します。

Windows 10 Home ライセンスコードの入手

Windows10のライセンスコードは、たとえ仮想ホストで利用する場合でも1ライセンス必要になります。
今回は、できるだけ安く手に入れたかったので、ダウンロード版を探しましたが、必ずしもダウンロード版が安いというわけではないようです。

恐らく、販売時期や販売形態でライセンスコードの価格はことなり、DSP版でかつインストールメディアがDVD-ROMが最安値のようでした。
DSP版だとPCパーツと同時購入という条件になりますので、古い世代のパーツが付属しているのがほとんどです。
欲しいのはライセンスコードだけなので、付属品は気にせず探しました。

購入はAmazonで行いました。
以前にも触れましたが、ライセンスコードの認証に失敗するものが普通にネットで販売されています。
AmazonだからといってすべてをAmazonが販売をしているわけでもなく、各店舗が出店していてAmazonから発送されるだけのものもあります。
また、ライセンス認証ができないからといって、それを販売していたショップが故意にやっているとは言い切れません。
重要なのは、万が一、ライセンス認証ができない場合、きちんとサポートしてくれる信頼できるショップで購入することです。
そういう点でAmazonが販売・発送している製品は安心です。

今回購入したのは「Microsoft Windows10 Home Premium 64bit 日本語 DSP版|DVD LCP(紙パッケージ)+USB増設PCIカードUSB2.0」で1万円でした。
他に比べて¥3000~¥5000安く購入できました。
DVDに収録されているWindows 10は version 1607のようです。インストールメディアはマイクロソフトのサイトからダウンロードし作成するので今回は使用しませんでした。
※リンク先のページについて、現在は、表記(販売はAmazon Japan G.K.だった)が微妙に変更され価格も上がったようです。
※ライセンスコードはスクラッチを削ればよいだけですが、慎重にきれいに削らないと文字が見えません。
※シールになっているので左側からきれいに剥がし、パッケージ版のライセンスコードが書かれた名刺サイズのカードに貼ってまとめて保管しています。

2017年4月6日にメディア作成ツールで作成したUSBメモリからインストールしたWindows 10 Home 64bit(Version 1703)で無事にライセンス認証は成功しました。

キーボードとマウスについて

Intel Compute StickはBIOSの更新により、BIOSメニューでBlueToothが使えるらしいですが、NUC7i3BNKはダメなようです。
とりあえず、NUC7i3BNKの場合、OSをセットアップ後にペアリング設定を済ませればBlueToothキーボードとマウスが利用できます。
それまでの作業にはUSB接続のキーボードとマウスが必要になります。
※ペアリングまで正常にできたのちの通常利用にはBlueToothで支障はありません。

実際に利用してみると、USB有線接続と以下の点で異なりました。

  1. OSが起動するまで操作できない。
  2. ログイン画面が表示されても反応するまで少し時間がかかる
  3. ダウンロードやファイルコピーなどの操作をした直後に数秒間反応しなくなる

1番は、BIOSが起動してPOST画面でF2キー(BIOSメニュー)/F7(BIOSアップデート)/F10(Bootデバイス選択)の表示がされていても何もできません。
また、WindowsOS起動時にF8キー(セーフモード起動)を押す操作もできません。UEFIでセーフモードにする場合は、一旦、Windows10にログインしたのち回復オプションから操作して行いますが、この回復オプションを選択するとBlueToothキーボードとマウスは利用できなくなりますのでWindows 10の回復操作ができません。

2番は、マウスやキーボードが電池の消費を抑えるためにスリープ状態になっていると、それを起動するためのアクションが必要な場合があります。
マウスならボタンをクリックなどです。スリープ状態が解除されれば接続してくれます。

3番は、何らかの操作をした場合、マウスが無反応になります。このタイミングが、ファイルのダウンロードやコピー、アプリの起動時など、ネットワークに負荷がかかる操作もしくはCPUに負荷がかかる操作をしたときです。ゲームプレイ中にも発生しますので、素早い操作が要求されるタイトルでは致命的です。
ネットワークは有線のみ使用しています。WiFiを利用するともっと頻繁に発生してしまうのかもしれませんがまだ試していません。

という理由でUSB接続タイプがおすすめです。
普段はBlueToothタイプでもよいと思いますが、USB接続タイプを持っておくと安心です。

USB接続タイプ

USB接続タイプでは有線と無線の2種類があります。
無線では、レシーバをUSBポートに接続するためPCからは有線と同じ扱いですのでほとんどのBIOSで利用できるはずです。
無線の場合は別途電力供給が必要になるため、乾電池式もしくは充電式バッテリー内蔵があります。
充電式のものはUSBケーブルでチャージしますが、このケーブルで有線接続(データ通信)ができる製品はないと思いますので、チャージしながら利用できたとしてもあくまで無線接続です。

それぞれをUSB接続にするとUSBポートを2ポート占有してしまいます。
USB TYPE-Cポートを加えても残り3ポートしかありませんのでUSBHubが欲しくなってしまいます。
※製品によっては1ポート占有で済む場合あり

KVM切り替え機

Keyboard、VGA、Mouseの頭文字だと思いますが、1セットのキーボード、マウス、モニタで複数のPCをスイッチで切り替えて使う方法です。
値段はピンキリです。
キーボードやマウスの特定のボタンやボタンの組み合わせが使えないなどの不都合があったり、遅延があったりリピートが変だったりなどなど性能もピンキリです。
また、専用ケーブルが通常より太く長いため、切り替え機周辺がケーブルだらけになった錯覚をおこします。
キーボード操作で切り替えられる製品もあるので慣れると便利なのですが、切り替え機の値段以下でキーボードとマウスがセットで購入できますし、複数の入力系統があるモニタが増えていますので、わざわざ感があるかもしれません。

私の用途では、BlueTooth接続でできることと、リモートデスクトップ接続でできることとに大差がないと判断して、リモートデスクトップ接続にしました。
普段は、メインPCからリモート操作していますが、RD Clientアプリを導入すればスマホやタブレットからもリモートデスクトップ接続で操作できます。
今となってはメインPCがWindows 10 Proである必要がなかったので、このライセンスと入れ替えています。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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