RoboForm2GOを購入
パスワード管理ソフトに「Info Keeper2」をセキュリティ機能のあるUSBメモリに導入して利用していました。
「Info Keeper2」の販売終了を機に人気のある「RoboForm」のいくつかある種類からUSBメモリで使用可能な「RoboForm2Go」を購入しました。
※この記事はRoboFormバージョン7です。
Info Keeper2の販売終了
暗号化レベルを設定する項目があり、説明どおり暗号化されているんだなぁという実感があり安心でしたが、Internet ExplorerやFireFoxのバージョンが更新されると、アドインが利用できなくなることがしばしばあり、その間はそのブラウザーでは利用できないことがありました。特にFireFox用のアドインは専用サイトにアクセスしないと最新版があるのか不明であるため、保守が面倒でした。
Info Keeper2の販売終了にともない、この先、安定して利用することが不安になったため、別のパスワード管理ソフトを探しました。
※ジャングル社からの販売が終了しただけでネットツール社からは購入可能です。現在、FireFox Ver19には未対応。
パスワード管理ソフトにはさまざまなタイプがありますが、フリーソフトでは、一致するサイトのログインデータ(ユーザIDやパスワード)をクリップボードツールで表示し、それをマウス操作でペーストするタイプが多いようです。
ペーストするのが面倒なのでInfo Keeper2と同じく自動入力までを行ってくれるソフトウェアを探しました。
RoboForm
インターネットで検索すると人気が高いのがRoboFormのようです。
マニュアル販売サイトのような手法でお勧め記事がかかれているところがあったりで怪しさがありましたが、どんなことができるのかは実際に使ってみないとわからないため、試用版を導入してみました。
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- 試用期間は30日
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- すべての機能が使用可能
- 試用期間をすぎると無料版として継続利用可能
- 無料版は個人利用かつ登録10件までの制限あり
公式サイトは以下になります。
RoboFormの機能
機能は多機能すぎて説明しきれませんが、ここでは主要な機能だけを紹介します。
1.自動保存
ログイン帳にログインデータを自動保存します。
ログインデータを自動で作成してくれる機能です。
今のところ、ログインに必要なすべてのデータを自動保存できていますが、何ができて何ができないのかはまだはっきりと把握できていません。
仮に不足があっても、編集で追加できますし、メモに記入しておけば自動ではありませんが、ログインデータがわからずログインできないという事態は回避できそうです。
2.自動記入
ログインデータやその他フォームを事前に登録していれば、自動的に記入してくれます。
すでに作成したログインデータに一致した場合には自動でフォームなどに入力してくれる機能です。
3.パスワードの生成
パスワードを定期的に変更したり、サービスごとにパスワードを考える(作成する)のはかなり大変な作業です。
そういった場合にランダムに複雑なパスワードを自動生成してくれれば便利です。
パスワードに使用する文字数、英数字、記号などを選択できますので、利用するサービスの様々なパスワードルールに従い生成が可能です。
たとえばパスワードルールには、過去何回前まで使用したことのあるパスワードと同じ羅列のパスワードが使用できないなど厳しい制限があったりします。
ランダムにパスワードを生成してくれるので迷う必要がありません。
4.同期
マルチプラットフォームでの利用の際、クラウド上に保存したデータと同期することでどこからでも同じように利用が可能になります。
通信はSSLによる暗号化通信であるためより安全です。
クラウド上にはマスターパスワードを保存していませんので、システム管理者や従業員などがクラウド上のデータを悪用することができません。
5.マスターパスワードと暗号化
マスターパスワードとユーザデータの暗号化により登録データは保護されています。
Roboformの機能を利用するには必ずマスターパスワードを入力しなければなりません。
席を離れる際などはログオフすることでマスターパスワードをメモリー上から消去しますので、使用には再度マスターパスワードの入力が必要になります。
ユーザデータの暗号化方式はいくつかの方式から選択可能です。AES 鍵長256bitでの暗号も選択できます。
6.マルチプラットフォーム対応
以下のデバイスに対応しています。
Roboformで管理できるデータ
ログイン帳 |
ログインデータを管理しています。 ログイン帳に登録されているウェブページを開くと自動的にログインデータを記入してくれます。 |
ブックマーク |
ログイン情報を含まないお気に入り帳です。 Webアドレスを保存しています。同期することでどこからでも同じブックマークを利用できます。 |
アプリケーション | アップリケーション個別のパスワード? |
アイデンティティ |
パスワード以外のフォームを自動入力してくれます。 たとえば、名前、住所、電話番号などです。 ショッピングサイトや会員情報入力に利用できます。 国ごとにフォームが作成できますので国外のサイトのフォーム入力に対応できます。 |
アドレス帳 | 連絡先を記入して管理するためのものです。フォーム入力に使用されるわけではありません。 |
メモ |
ログイン帳に対応しないパスワードなどを記入して管理するためのものです。 ATMの暗証番号、ライセンスキーなど忘れると困るような情報を管理するために使用します。 鍵がかけられるメモ帳のイメージです。 |
オプション設定
以下は、Roboform2Goのオプション設定項目です。
この項目でどんなことができるかがある程度わかるかと思います。
一般
表示言語や基本的な事項に関する設定です。
ログインブラウザ
ログイン帳からログインする場合に使用するブラウザに関する設定です。
連結ブラウザ
Roboformをアタッチするブラウザに関する設定です。
連結アプリ
Roboformをブラウザー以外のアプリケーションにアタッチするもしくは除外するアプリケーションに関する設定です。
スタートページ
ブラウザのスタートページに表示する項目に関する設定です。
ツールバー
ツールバーの設定です。
自動記入
自動記入に関する設定です。
自動保存
自動保存するウェブフォームに関する設定です。
ユーザデータ
保存場所などユーザデータに関する設定です。
セキュリティ
マスターパスワードや暗号化方式などセキュリティに関する設定です。
指紋認証
指紋認証システムの使用に関する設定です。
検索
検索に使用するサイトに関する設定です。
キーボード
ショートカットキーに関する設定です。
ドメイン
等価ドメインに関する設定です。
警告
チェックされた警告に関する設定です。
バージョン
バージョンチェックや登録情報に関する設定です。
インポート
いくつかのパスワード管理ソフトからのインポートには対応していましたが、Info Keeper2からインポートする機能はありませんでしたので、Info Keeper2とRoboFormを起動しておき、Info Keeeper2で順番に各サイトに自動ログインを行い、それをRoboFormに自動保存するという方法でインポートさせました。
インポート可能なデータ
Roboform Desktopの感想
RoboForm Desktopをインストールするとブラウザーのツールバーが使用可能になります。
使用した感想は、Info Keeper2よりも便利です。
サイトによってはユーザIDとパスワード以外が必要になります。
たとえば、メールアドレス、ユーザID、パスワードの3種類の入力が必要な場合、Info Keeper2ではすべての自動保存および自動記入には対応できませんでした。Roboformではログイン画面に必要な項目すべてを自動保存してくれました。
また、ポップアップウィンドウでログイン画面が表示されるサイトでも問題なく自動保存が可能でした。
対応ブラウザはIE、FireFox、Chrome、Operaだけでなくさらに多くのブラウザに対応しているようです。
たとえばLunascapeでも使用できました。
Android端末で試す
マルチプラットフォームで利用することを想定してAndroidOS搭載のIS12Sで試してみました。
AndroidOSのスマホにアプリを導入するには、Playストアから無料ダウンロードしてインストールします。
Everywhereアカウントでログインすれば、クラウド上のデータと同期が開始され使用準備が完了します。
とにかく使いにくさが目立ちました。
標準ブラウザーにツールバーが表示されるわけではなく、Roboformを起動してログイン帳などの一覧からアクセスすればRoboform画面と一緒にWebページが表示されるようです。
Roboformのボタンなどが画面の上部を占有するため、Webページを表示するエリアが通常より狭くなります。
さらに、PCで登録したWebアドレスでアクセスすると大画面用のページが表示されるためスマホでは見づらく操作がやりにくく感じました。
Roboformファミリ
試用期間の30日が過ぎた場合は10件までならそのまま継続利用が可能です。この状態が無料版になります。
私の場合、10件以上あり、またまもなく期限がやってくるため、有償版を購入することにしました。
RoboFormには以下の種類があります。
1.Roboform Everywhere:Roboformファミリすべてを利用可能で制限は1ライセンス5台までです。年間契約のため毎年更新が必要です。
2.Roboform Desktop(Windows用):1台1ライセンス必要の買取りタイプです。WindowsOSに限定されます。
3.Roboform Desktop(Mac用):1台1ライセンス必要の買取りタイプです。MacOSに限定されます。
4.Roboform2Go(Windows用):USBメモリに導入して使用するポータブル版でRoboform Desktopとほぼ同等の機能が使えます。USBメモリ1台に1ライセンス必要です。
5.RoboForm Lite(UNIX/Linux用):Javascriptベースで動作するRoboformですが、まだRoboform Desktopのすべての機能が使えるわけではありません。現在は開発途中のためか無料のようです。
同期機能にはEverywhereアカウントの登録が必須
同期機能はどの製品でも利用可能ですが、Everywhereアカウントが必要になります。
Everywareアカウントはソフトウェアの項目から新規登録を行えば取得できます。
Roboform Everwhereライセンスを購入する必要はありません。
ただし、バージョン8からはRoboFormエブリウェアのみのようです。
購入方法
購入は、RoboFormサイトから行います。カード払いのみのようですが、PayPalでの支払いも可能です。
※PayPalを使う場合は、販売元にカード情報を知らせる必要がありません。
※PayPalの登録にはカード情報の登録が必要で、登録時には本人のカード認証手続きで少し日数を要します。
※デビットカードでも登録できますが、認証手続きに200円が引き落としされます。200円は認証完了後に返金されます。
また割引コードを発行しているサイトがあるようなので、そのコードを利用すれば割引価格で購入可能です。
さらに支払い通貨はUSドル(USD)、円(JPY)、ユーロ(EUR)、UKポンド(GBP)で選択できますのでレートを考慮して購入すればさらに安くなると思います。
今ならUKポンドでしょうか?外貨換算レートはカード会社次第の部分もあり正確にはわかりませんが・・・
Roboform2Goを購入
今回、マルチプラットフォームでの使用はいろいろな点でまだ早いと考えて、Roboform2Goを購入しました。
割引コードは前回試したときには使用できましたが今回の購入時にはうまくいかず、外貨換算レート(USD)分安く、約3,800円ほどで購入できました。
Roboform DesktopからRoboform2Goへの移行
ダウンロードしたRoboform2Goをインストールし起動すると、Roboform Desktopから自動的にユーザデータをRoboform2Goディレクトリにコピーしてくれます。
Roboform Desktopが起動している場合にRoboform2Goを起動するとRoboform2Goが優先されます。
Roboform2Goを終了すると、Roboform Desktopに切り替わります。
ユーザデータをコピーした後、Roboform Desktopはユーザデータの削除にチェックを入れてアンイントールを実行しました。
使用USBメモリ
使用しているUSBメモリは、バッファロー社製 RUF2-HSCL 1GBです。
このUSBメモリは、パスワードによる保護があり、さらにハードウェア暗号化によりデータが書き込まれます。
USBメモリをPCに接続すると、「MANAGE_DRV」が表示されます。
この中にはパスワードロックアプリがインストールされており、パスワードを入力することではじめて「USER_DRV」が使用可能になります。
自動ログイン機能もありますが、その場合は事前に登録したPCでしか使用できません。
このパスワードロック機能により、USBメモリを第3者に使用されなくする効果がある一方、autorun.infの保護がされていることもあり、Roboform2Goの自動起動はできません。
USBメモリを持ち出すことを想定してその他ポータブル版アプリをインストールしておきました。
インストールしたのは「FireFox Potable」、「Thunderbird Portable」、「サクラエディタ」、「Evince Portable」、「Libre Office Portable」、「Jrim」の計6アプリです。
ThunderbirdをUSBメモリに移動したので、メールフォルダもUSBメモリへ移動しました。
これで約700MBを使用している状態です。
256MBのUSBメモリが余っているのでこちらにRoboform2Goのみ移して使えば自動起動ができるので思案中です。
※PCがスリープになると現在の設定ではUSR_DRVが見えなくなるため、再度パスワード入力から行わなければなりません。
今後
現在登録しているのはログイン帳のみです。
今後はライセンスキーやアクティベーションコード、さらには、忘れてしまうと困る情報などをRoboFormに登録して管理していこうと思います。