パンドラサーガのアイテム売買

パンドラサーガで、プレイヤー間アイテム取引のための手段は、以下の2通りになります。

方法1.直接取引

コメントボードや中立地帯でのエリアチャットを利用して販売と購入の募集をし、相手が見つかれば直接取引を行う方法です。
コメントボードでの事後連絡手段はウィスパー(チャット)とメールがあります。
価格の折り合いがつけば、対面してトレード機能でアイテムとグロッシュ(ゲーム内通貨)を取引します。
トレードで取引可能なグロッシュの上限は9,999,999,999グロッシュのようです。
 

方法2.販売露店

メニューにある「露店を出す」を選択すると、露店専用窓が現れます。
この露店専用窓の各スロットに販売するアイテムをインベントリから移動してドロップダウンすれば売値を設定後に登録ができます。
ここで設定できる売値の上限は99,999,999グロッシュです。
登録可能数はスロット25個分です。
露店販売中は移動など他の行動は制限されますので、露店専用キャラクターを町に放置しておく必要があります。
パンドラサーガの露店は、簡単にいえばリネージュ2の劣化版です。

以上、2つの方法がありますが、次のような問題があります。
 

方法1の問題点

取引相手とのIN時間があわないと連絡や取引がスムーズにできないので、時間や手間がかかります。
また、オークション形式での販売などを販売者自身が個人で行うため、価格つり上げ操作などが行われたりして信頼性にかけ購入者の精神的によくありません。
これがトラブルになる原因にもなっています。
 

方法2の問題点

まず、購入露店が出せない点、そして、セット販売(纏め売り)ができない点、さらには、売値の上限が99,999,999グロッシュである点です。
あとは、露店専用にキャラクターが必要になる点も問題点です。
この露店専用キャラクターのために町での移動が重くなっていることもあります。

この問題点のいくつかを解消する方法として、ArcheAgeでの競売システムが参考になるのではないかと思いました。
 

ArcheAgeの競売システム

主な機能

1.サーバ間共通の競売システム

いくつかのゲームサーバがありますが、競売システムで販売されているアイテムはサーバ間で入札および落札ができます。
※すべてのサーバ間で共有しているわけではなく組み合わせがあるようです。

2.最低価格と即決価格設定

販売者はアイテムを競売にかける際にまず、最低価格を設定します。
※複数個の場合は単価ではなくすべての個数の価格です。
※アイテムの価値が10銅未満のアイテムは登録できません。
次に任意で即決価格を設定することが可能です。
即決価格を設定しない場合は入札可能時間終了時の最高入札額で自動落札されます。
最低価格と即決価格の差を少なく設定すれば希望の価格で販売が可能です。

3.入札可能時間の設定

競売システムで登録者が販売する期間を設定します。
設定できる時間は何通りかある中から選択します。
時間が長くなるほど保証金が高くなります。
この時間が購入者から見た場合の入札可能時間になります。
 

4.保証金と手数料

競売システムを利用するには、入札可能時間によって登録時に保証金を支払う必要があります。
保証金は6時間ごとに売値の1%に設定されているようですので、24時間の場合は4%になります。
登録アイテムが落札されると、その落札額の10%が手数料として差し引かれます。
100金で落札されれば、90金を受け取ることになります。
 

5.検索

アイテムの種類ごとにカテゴリわけされていますし、検索欄でキーワードを入力すれば一致するアイテムが一覧表示されます。
また、入札残り時間や入札価格などでソートが可能です。
 

6.入札

即決価格が設定されている場合は、即決価格で入札するか現在の最高額より高額な価格を設定すれば入札できます。
即決価格が設定されていない場合は、現在の最高額より高額な価格を設定すれば入札できます。
自分が現在最高額である旨は競売アイテム蘭に表示されます。
入札するたびに、その額が所持金から一時的に支払われます。
たとえば10金を所持しており、入札で8金を設定すると残りの所持金は2金になりますので、誰かがより高値で入札した場合には次の入札ができなくなります。
入札で一時支払われたお金は、その競売が終了した時点でメールに添付して返金されます。
メールは入札ごとに1通送られますので3回入札すれば3通受信します。
落札できた場合は、落札メールに落札したアイテムが添付されています。
 

7.メールBOX

落札したアイテムや入札されなかったアイテム、さらには一時入札金の返金などにメールBOX用NPCが利用され登録1件につきメールが1通送られます。
メールBOX用NPCは各地所定の場所に配置されていますので、その場所までいかないと受け取ることはできません。
アイテムやゲーム内通貨はこのメールに添付されていますので、取り出しすればインベントリに移動します。
メールを受信したことはアイコンで確認できますし、登録したアイテムに入札があるとシステムログで表示されます。
 

感想

ArcheAgeは税金システムが導入されていますので、手数料とか保証金といった聞きなれない費用が発生します。
手数料とか保証金がある影響で、無駄に高額な競売品を登録できない反面、実際にレア度の高い高額品の競売には手数料が増加してしまいます。
その手数料分を競売価格に含めるとどうしても相場が高騰してしまいます。
手数料を回避したいケースでは取引チャットを利用する方法もありますが、エリア範囲が制限されているためより多くのプレイヤーに伝えられないデメリットがあります。
ArcheAgeのような競売システムを導入するだけでも、先に書いた問題のいくつかは解決できそうです。
In時間の合わない相手ともスムーズに取引できるのは大きなメリットだと思います。
競売システムの利用が増えればこの競売価格で市場の動向が観察できると思います。
運営が利用すればそれらを集計することもできるでしょうからいろいろメリットになることも多いのではないでしょうか・・・
 

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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