我が家はフレッツ光回線を契約していますので、ブロードバンドルータはNTTからレンタルの「PR-200NE」を利用しています。
「PR-200NE」はひかり電話対応で無線カードを挿入すれば無線ルータとしても機能します。
対応している無線カードは、「SC-32NE」のみでレンタルでの提供です。
レンタルの無線カードの月々に支払う費用分で、無線ルータを購入したほうが、この先、無線の規格が変わっても対応できるだろうと思い、MN8300W(NTT-ME製無線搭載ブロードバンドルータ)を利用していました。
「PR-200NE」は宅内に引いた光ケーブルと直接接続するため、「PR-200NE」のLANポートと「MN8300W」のWANポートとを接続することになります。
この場合、「PR-200NE」をルータにするのかブリッジにするのか、また、「MN8300W」をルータにするのかブリッジにするのかを決めなければなりません。
PR-200NEをブリッジで使用
PR-200NEをブリッジで使用するには、工場出荷状態のまま(ISPへの接続設定をしない)でよかったはずです。
この場合、PR-200NEでは、ひかり電話の設定のみ行い、PR-200NEのLANポートに接続したMN8300WにPPPoE接続設定(ISPの認証設定)を行います。
PR-200NEのLANポートに接続する機器
- インターネットに接続できません。別途、その機器にPPPoE接続のための設定を行う必要があります。
- インターネットに接続できるようにすると、インターネット側から自由にアクセスできる無防備な状態になります。
- PR-200NEの管理画面にアクセスできます。(他からは不可)
- 通信帯域幅は最大100Mbpsです。
MN8300WのLANポートに接続する機器
- インターネットを利用できます。
- 無線接続でもインターネットを利用できます。
- ルータによりインターネットから内部ネットワークへのアクセスを制限しています。
- 通信帯域幅は最大100Mbpsですが、スイッチングハブに接続した機器間での通信に限り最大1Gbpsです。
PR-200NEをルータで使用
PR-200NEとMN8300Wをルータで使用する場合は、PR-200NEにPPPoE接続設定を行います。
この形態は、PR-200NEを外部ルータ、MN8300Wを内部ルータと考えれば、インターネットと内部ネットワークの間に境界ネットワークを敷設したことになります。
さらに、外部ルータと内部ルータでフィルタリングを考慮すればセキュリティを向上することができます。
境界ネットワークと内部ネットワークをまたがる通信を内部ルータ(MN8300W)でコントロールします。
PR-200NEのLANポートに接続する機器
- インターネットを利用できます。
- ルータ(外部ルータ)によりインターネットから境界ネットワークおよび内部ネットワークへのアクセスを制限しています。
- 監視PCを設置すればインターネットおよび内部ネットワークへのパケットのモニタリングが可能です。
- PR-200NEおよびMN8300Wの管理画面に接続できます。(※MN8300Wへのアクセスは設定によります)
- 通信帯域幅は最大100Mbpsです。
- 内部ネットワークへの接続には、別途、設定が必要になる場合があります。
MN8300WのLANポートに接続する機器
- インターネットを利用できます。
- 無線接続でもインターネットを利用できます。
- ルータ(内部ルータ)によりインターネットおよび境界ネットワークから内部ネットワークへのアクセスをさらに制限しています。
- PR-200NEおよびMN8300Wの管理画面に接続できます。
- 通信帯域幅は最大100Mbpsですが、スイッチングハブに接続した機器間での通信に限り最大1Gbpsです。
WZR-600DHP/Yにリプレース
内部ルータとしての役割のMN8300Wをバッファロー社製WZR-600DHP/Yに置き換えました。
PR-200NEのLANポートに接続する機器
- インターネットを利用できます。
- ルータ(外部ルータ)によりインターネットからのアクセスを制限しています。
- 監視PCを設置すればインターネットおよび内部ネットワークへのパケットのモニタリングが可能です。
- 通信帯域幅は最大100Mbpsです。
- 内部ネットワークへの接続には、別途、設定が必要になる場合があります。
WZR-600DHP/YのLANポートに接続する機器
- インターネットを利用できます。
- 無線接続でもインターネットを利用できます。
- ルータ(内部ルータ)によりインターネットおよび境界ネットワークからのアクセスを制限しています。
- PR-200NEおよびWZR-600DHP/Yの管理画面にアクセスできます。
- 通信帯域幅は最大1Gbpsですが、インターネットおよび境界ネットワークへの通信に限り最大100Mbpsです。
感想
今回のリプレースにより、内部ネットワークがすべてギガビット(無線接続を除く)になり、DLNA+DTCP-IPでのストリーミング配信において、この先、機器が増加しても対応できる環境が整備できました。
はじめてAirStationシリーズを使用しましたが、とにかく、設定ボタンを押してからそれが反映されるまでの更新時間が長すぎます。
使い始めるときにいろいろ機能を試したいと設定を変える時に嫌になるほど待たされます。
無線設定では設定を変更するとき、本体は再起動しなくてもいいようですが、接続がうまくいかないときは再起動すればうまくいくケースがありました。
なお、無線機能の強化については別の記事にしたいと思います。