【紹介】DxToryの導入と設定

録画の工程に動画キャプチャーソフトである「Dxtory」を使用した場合の話です。

Dxtoryの導入および設定方法について記載します。

Dxtoryは、DirectX/OpenGLアプリケーションの画面キャプチャが可能です。
Vista64bit対応・DirectX10対応を謳っている数すくない動画キャプチャソフトです。
nProtect GameGuard起動環境にも対応しています。

アプリケーションを自動認識してターゲット(録画対象)が選定されます。
その際、デフォルトのプロファイルコピーが作成されます。
個別にチューニングする際は、このプロファイルをカスタマイズします。
コーデックは、Dxtory独自が使用でき、32bit用と64bit用が導入されています。
Windows Media Playerのコーデック情報では確認できませんが、問題なく再生できます。

コーデック選択が可能ですので、PCスペックに余裕があればファイルサイズを小さくしたり、可逆圧縮のコーデックも使用できます。

音声はプライマリとセカンダリの2系統まで録音可能ですので、たとえばゲームサウンド+ナレーションの録音が同時に可能です。

その他、HDDベンチマーク機能がありますので、書込み先のドライブを選定する際に利用すると便利です。
また、複数のHDDドライブへファイル出力して、書込みを高速にする機能があります。
RawCapファイル形式を指定すればこの機能を利用可能ですが、この形式で保存した場合はそのままでは利用できませんので、CapConverterを起動して複数のHDDに分散したファイルをAVI形式に変換します。

ここでは説明きれないくらい多くの機能がありますので、多くの環境に設定で対応できると思います。

録画の際、録画設定のFPSと画面表示のFPSは非同期です。
Frapsの場合は、同期していますのでFPSを低い値に設定すると、録画中の画面表示がかくかくしたりちらちらした画面になり支障がでるでしょうが、Dxtoryは、そういったことはありません。
ただ、低FPS(たとえば16)に設定しなければならないケースというのが、私の環境ではイメージできないのでこの差にメリットもデメリットを感じません。


目次

【ソフトウェア情報】

公式サイト http://dxtory.com/home-ja.html
ダウンロードサイト http://dxtory.com/download-ja.html
導入バージョン 1.0.63 評価版
備考 32bitアプリケーション
独自コーデックは、32bit版と64bit版同梱

※評価版には以下の制限があるようです。(分かっている範囲です)
・URL表示
・コーデック選択不可
・終了時に製品購入ページが表示される


【導入】

(1)インストール
①ダウンロードしたDxtorySetup1.0.63.exeを起動します。

②UACのポップアップは、”許可”をクリックします。
※デジタル署名がないので、それ関係のポップアップがでるかもしれません。

③言語選択
・そのまま”OK”をクリックします。
言語選択

④セットアップの開始
・そのまま”次へ”をクリックします。
セットアップの開始

⑤使用許諾契約書の同意
・同意できるのであれば、”同意する”にチェックをいれて、”次へ”をクリックします。
使用許諾契約書の同意

⑥インストール先選択
・よければそのまま”次へ”をクリックします。
インストール先選択

⑦プログラムグループの指定
・よければそのまま”次へ”をクリックします。

⑧追加タスクの選択
・任意で選択して、”次へ”をクリックします。
追加タスクの選択

⑨インストール準備の完了
・内容を確認して、よければ”インストール”をクリックします。
インストール準備の完了

⑩セットアップの完了
・エラーがなければ、”完了”をクリックします。
セットアップの完了

以上でインストールは終了です。

(2)確認
動作確認は、先に設定をすませてから、実際に録画を実行しそれを再生して確認してください。


【設定】

設定内容は任意です。以下は、私の場合の設定例ですので参考にどうぞ。

各アプリケーション(録画対象プロセス)ごとに初回、デフォルト設定の複製を個別プロファイルとして作成し、2回目以降はその設定が使用されます。
そのため、一度プロファイルが作成された場合は、デフォルト設定を変更しても個別プロファイルには反映されませんので留意してください。

(1)デフォルト設定

①【ターゲット】タブ
【ターゲット】タブ

②【ビジュアル】タブ
【ビジュアル】タブ
・表示位置を右上に変更(マウスで変更します)

③【フォルダ】タブ
【フォルダ】タブ
・動画ファイルの出力先フォルダを”D:Dxtory”に設定
※ベンチマークを必ず実行しておいてください。
・画像の出力先を”D:Dxtoryimages”に変更

④【ムービー】タブ
【ムービー】タブ
・ホットキーを”NumLock”に変更
Frapsと同じく”Pause”にしたかったのですが、できませんでした。
・ファイルフォーマットはAVIを選択
・コーデックは、Dxtoryコーデックで圧縮を指定
・他のコーデック選択は、評価版のため無効

⑤【オーディオ プライマリ】タブ
【オーディオ プライマリ】タブ
・デバイスで、Direct Streamがどれかわからなかったのですが、この設定で録音できています。
ちなみに、サウンドデバイスドライバーは、Vista用を導入しているのでステレオミキサーは一覧にありません。
・音声はそれほどデータ量が多くないので無圧縮に設定

⑥【オーディオ セカンダリ】タブ
【オーディオ セカンダリ】タブ
・セカンダリは未使用

⑦【スクリーンショット】タブ
【スクリーンショット】タブ
・シングル撮影のホットキーを”Scroll Lock”にしています。
※PrintScreenに変更できませんでした。

⑧【アドバンス】タブ
【アドバンス】タブ
・処理スレッドモードを”デュアル(x2)”に変更

⑨【インフォメーション】タブ
【インフォメーション】タブ

以上でデフォルト設定を終了します。

次にアプリケーションごとのプロファイル管理です。
※はじめに録画対象のアプリケーションを起動して個別プロフィルを作成しておいてください。

(2)プロファイル設定
DirectX/OpenGLアプリを起動すると自動認識して、デフォルトの複製が作成されます。

以下は、リネージュ2クライアントを起動した状態でのDxtory画面です。
リネージュ2クライアントを起動した状態

プロファイルにl2.exeが作成されています。
個別に設定をカスタマイズするのであれば、このプロファイルを編集します。
※デフォルトを編集しても反映されません。
※設定できる項目は(1)の設定とおなじです。

まれに誤検知してプロファイルが無駄に登録されますが、そういう場合はそのアプリケーションを無視設定に登録することで対処できます。

(3)プロファイルの削除
デフォルトに戻したい場合や不要なプロファイルを削除したいときに行います。

プロファイルを削除する場合は、プロファイル整理で行います。
①削除するプロファイル以外(たとえばデフォルト)を表示した状態にします。
※これをしないとリストから削除されても、残ります。

②ターゲット欄が「なし」になっている状態にしてから、プロファイル整理で削除します。
※ターゲットに表示されていると削除自体できないようです。


DxToryで気づいた点

リネージュ2のクライアントをターゲットにしていた際にあった不都合です。

①リネ2クライントの解像度を切り替える瞬間にリネ2のクライアントが落ちる
②フルスクリーンモードからウィンドウモードに切り替える瞬間にリネ2のクライアントが落ちる。
※ウィンドウモードからフルスクリーンモードへの切替時は、正常でした。

①②ともに、LineageII Crash Report画面が表示されクライアントが落ちていました。

この事象は、わたしのPC環境もしく設定に依存して発生するのかもしれません。
解像度を変えたり、画面表示モードを頻繁に切り替える方は、評価版で動作確認してからご使用ください。
気になる方は、FAQにこれに関する情報があるかもしれませんので調べてみてください。
ちなみにFrapsでは、上記事象は発生しません。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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