Quicktime for Windowの不具合

QuickTimeは、ご存知の様にApple社が開発したマルチメディア用ソフトウェアで、MacOSでは標準のソフトウェアですが、それをWindows用に開発したものでMacOSのものとは全く別です。

QuickTime For Windowsについては、いろいろと過去があります。
タスクトレイに常駐してしまうとか・・・
常駐しない設定にしても、次回起動時にまた戻ってしまうとか・・・
新しいバージョンを導入すると不具合が多いとか・・・
脆弱性が狙われる危険性がIEより多いとか・・・

今回、作成したMP4ファイルの動画がQuickTimeで再生できなくなりました。
それと同時に、IE7でWebに埋め込まれた動画の再生もできなくなりました。また、今使っている7.6では、終了してもタスクマネージャで見るとプロセスが残っていて、それを終了しないと次回起動時にウィンドウが表示されません。
タスクトレイにアイコンを表示する設定にして、そこから終了しても症状は変わりませんでした。

いろいろ原因を調べた結果、判明したことを記載します。
追記 2/19日現在、OSクリーンインストール直後のバックアップをリストアしてから導入すると、正常に動作するようになりました。 原因は、旧バージョンの残骸またはその他アプリケーションの影響が考えられますが、推測でしかありません。
QuickTimeは、Itune+QuickTimeの方をダウンロードしてインストールしました。
iTunes64Setup.exeが64bit版用のインストーラになります。
ブラウザがIEであれば、64bit版を自動選択してくれますが、IE以外の場合は64bit版を選択する必要があるようです。

利用しているバージョン

起動画面

なんか違う・・・

再生時のエラー画面

以上の様に、エラーメッセージが表示されてしまいます。
こういうエラーの場合、再生するファイル名やフォルダーのパスに特殊文字が使用されているケースが考えられますが、今回は違いました。

結局、以下のように管理者モードで起動すれば、問題なく再生することができました。

管理者として実行(メニューにて)

起動画面

このように、起動時の画面もいつもどおりになりました。 ただし、IE7のActiveXコントロールから再生する場合は、この方法では改善しません。
その為、プロパティの互換性タグの設定で”管理者としてプログラムを実行する”にチェックしました。

管理者として実行(プロパティの互換性タブにて)

しかし、互換性チェックでエラーになり、再生できません。

エラー画面

以上、まとめると
・iTuneでは問題なく動画が再生できる。
・QuickTime単体で使用するには、毎回管理者として実行するで起動しなければならない。
・Webに貼り付けられた動画は、IEではなくFireFoxで再生する。

面倒ですが、このままの状態でも一応は再生できる環境です。
ただし、細かいことをいうとまず、FireFoxではプレイヤーのコントロールバーが表示されません。そのため、再生・停止は映像部分をクリックすることになります。
早送りや巻き戻しは・・・十字キーでできるのだろうか?
面倒・・・

以下のようにアンインストールとインストールを何度か行いましたが、症状は変わりませんでした。
①QuickTimeのみアンインストールし、単体で導入。
②apple製品すべてアンインストールし、Itune+QuickTimeで導入。
③QuickTimeを単体で上書きインストール(修復)。

アンインストールには、msicuu2を使ったりCCleanerでレジストリもきれいにしたりしましたが効果はありませんでした。
iTuneもQuickTimeも32bitでビルドされたものです。
これに関しては、別に良いのですが64bit Vistaで問題なく動く様にはしてほしいと思いました。
結局、Apple社にしても64bit対応というのは、インストーラが対応しているだけでしかないのですか・・・
これには、マイクロソフトの姿勢にも問題あるように思いますけどね。

たしか、64bitと32bit版ではセキュリティ強化機能に違いがあったはず、この辺りが影響しているのかは定かではありませんが・・・

現在、この件についてはサポートに問い合わせて、対応中です。
IE7をアンインストールして試してほしいといわれていますが、それによる弊害のほうが大きそうで検討中です。

そもそも、QuickTimeを疑う点は、以下2点です。
・QuickTimeを管理者として実行しないと正常に動作しない。
・互換性タブの特権レベルを変更しただけなのに、互換性でエラーになる。

なのでIE7をどうこうしてもそれは、単に暫定策であり根本的解決ではありません。
暫定策のためにリスクを負わなくても、面倒ではあるが今のままで使ったほうが良策と感じました。

そのうち、対応してくれることを願って・・・

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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