さくらのレンタルサーバーの契約にはさくらのメールボックスサービスが含まれています。さくらのVPSでは別途契約が必要です。さくらのレンタルサーバからさくらのVPSに契約変更した際、メールサーバは自分で構築するためさくらのメールボックスを契約しませんでした。今回はさくらのメールボックスを契約することにしました。
さくらのVPSでさくらのメールボックスを使う
さくらのメールボックスの利用開始は以下から申し込みできます。
試用期間2週間初期ドメイン+さくらのサブドメイン1つ利用可能海外IPアドレスフィルタ機能
「さくらのレンタルサーバー」という名称がつくのでややこしいのですが、さくらのレンタルサーバーのメールボックスのみのプランと考えてください。
さくらのVPSを利用中にさくらのメールボックスを契約する場合、ちょっとだけ複雑な手順になります。
さくらのメールサーバの仕様は以下をご覧ください。
今回、計4つのドメインでメールボックスを利用することを考えています。
- さくらのメールボックスの初期ドメイン
- さくらと契約中のJP独自ドメインA
- さくらと契約中のJP独自ドメインB
- さくらのサブドメイン1つ
すでにゾーンが存在する場合とは管理中のドメインでさくらのVPSなど他のサービスを運用していた場合を意味します。
fa-check-square-oさくらのVPSにドメイン名でアクセスができるようにゾーンを編集します。
fa-check-square-oさくらのメールボックスでメールの送受信ができるようにゾーンを編集します。
fa-check-square-oさくらのサブドメインを取得してメールボックスが利用できるようにします。
fa-check-square-oさくらのメールボックスのメール送受信ができるようにメールソフトを設定します。
このゾーンの登録がある状態のドメインではさくらのメールボックスで利用ができません。
まずはゾーンの削除なのだが?
現在のゾーン登録の内容が表示される場合はそれを削除しなければなりません。
削除処理ができない場合
この状態が削除できない場合にあたります。
削除処理ができる場合
画面が次のように遷移します。
今回、私が利用している独自ドメイン2個ともゾーン登録が削除できませんでした。
何度やっても、異なる環境で試しても結果は同じでゾーンが削除できません。
[aside type=”warning”]問い合わせはかならず【調査依頼】追加ドメイン削除依頼の方法でメールにて行ってください。今回は依頼から削除可能の返信まで2時間ほどと非常に迅速な対応でした。
[/aside]
ゾーン情報の設定例
実際にサンプルを使用してゾーン情報の設定値を説明します。
赤線と青線のところが重要です。
さくらのVPSサーバー情報 ※値は説明用です。ご自身の環境に置き換えてください。
ドメイン名 | example.jp |
IPアドレス | 11.22.33.44 |
※ドメイン名はWEBサーバのドメイン名です。
さくらのメールボックスの情報 ※値は説明用です。ご自身の環境に置き換えてください。
初期ドメイン | sample.sakura.ne.jp |
ホスト名 | www1234.sakura.ne.jp |
IPアドレス | 123.123.123.123 |
example.jpのゾーン情報
エントリ名 | タイプ | データ |
@ | NS | ns1.dns.ne.jp. |
NS | ns2.dns.ne.jp. | |
TXT | “v=spf1 a:www1234.sakura.ne.jp mx ~all” | |
MX | 10 sample.sakura.ne.jp. ※1 | |
A | 11.22.33.44 | |
www | CNAME | @ |
A | 123.123.123.123 | |
ftp | CNAME | @ |
※1.ドメイン管理会社によっては末尾のドットがない方が良い場合もありますのでsample.sakura.ne.jp(ドットなし)でもお試しください。
これにより、さくらのメールボックスにてメールの送受信ができるようになります。
さくらのメールボックスを利用することでVPSが停止中にメールが受信できない事象が発生しません。
途中、ゾーンが削除できず、【調査依頼】追加ドメイン削除依頼によって対処していただき、ゾーン削除が正常にできるようになってからはスムーズに作業が進行できました。
ゾーン設定で躓いている方も多いようですので、ご参考になりましたら幸いです。