地上デジタル放送の信号をアンテナ(無線)で受信するなりCATVやインターネット(有線)で受信するなり方法はありますが、その受信した放送信号をチューナで解読しなければ視聴も録画もできません。
アナログ放送で使用していたチューナはアナログ放送用の信号を解読するものですので、デジタル放送用には使用できません。
別途、デジタル放送用にチューナが必要になります。
デジタル放送用としては、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル放送がありますので、それぞれに対応したチューナが必要になります。
また、CATVから送られる放送信号はCATV局で受信した放送信号を再送信しているので、CATV局ごとに異なる方式で送られてくる可能性があります。
契約しているCATV局からセットトップボックスが送られてくるので一般的にはそれを使用します。
最近はこのセットトップボックスにDVDやHDDレコーダ機能などがALLinOneになっている機器もあるようです。
BSデジタル放送の場合は、アンテナ受信の場合やフレッツひかりTVなどはパススルー方式で送信されてきますが、CATVの場合はトランスモジュレーション方式で送信されてきますので、CATVでBSデジタル放送を受信したい場合には市販されているチューナでは通常受信できません。
しかし、これも少し前の話であって、トランスモジュレーション方式で送りなさいとされていた制限がなくなったようですので、今後はパススルー方式のところも増える可能性はありますが、CATV事業者次第です。
地上デジタル放送であれBSデジタル放送であれパススルー方式で送られていれば市販のチューナが利用できます。
CS放送に関しては有料放送ですので課金システム(CAS)として、契約者であるかどうかの識別のためB-CASカードが使われます。
B-CASカードは本来、限定受信システムで使用されていたものでしょうが、著作権保護機能を担保する仕組みとしても使われる場合があるようです。
B-CASカードにも何種類かあった用途別に色分けされています。
BS・地上・CS共用が赤色
地上デジタル放送専用が青色
CATVセットボックス専用がオレンジ色
などあります。
B-CASカードは、B-CAS社から貸与されているものなので、B-CASカードを購入することはできませんし、不要になった場合は返却が必要になるようです。
お勧めチューナ
Wチューナ
同時録画ができますので、録画したい番組が重複してもある程度対応できます。
トランスコードチップ内蔵
アナログ放送とくらべデジタル放送の信号データ量は増大していますので、そのまま録画すると録画データも増加しファイルサイズが大きくなります。トランスコードチップ内蔵であれば録画と同時に高圧縮率で保存してくれますのでファイルサイズが極端に大きくなることを抑止できます。また、デジタル放送データには著作権保護機能が付与されているので容易には録画後に再圧縮するといったことができなくなっています。仮にできたとしても、大きなファイルサイズのデータを再圧縮するにはそれなりの時間とPCリソースを要してしまいますが、トランスコードチップ内蔵であればそれらの問題がありません。
3波対応チューナ
地上デジタル放送しかみないというこだわりがないのであれば、地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送対応チューナをお勧めします。
自宅はCATV局から受信していますが、セットトップボックスは使用していませんので、パススルー方式で送られている地上デジタル放送のみ受信可能な状態です。
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