Windows 10のバックアップ-バックアップと復元

バックアップの開始

「バックアップと復元」は、ファイル単位のバックアップであるのはファイル履歴と同じですが、さらにシステムイメージのバックアップを追加することが可能です。
また、スケージュールにてバックアップを定期的に実行します。
バックアップ先にはネットワークストレージも選択できるので、共有ディスクへバックアップを保存することが可能です。

Windows 10 1703 OSビルド15063.296では、「ファイル履歴」は設定メニューに組み込まれていますが、「ファイルのバックアップと復元」は従来通りコントロールパネルから設定することになります。

目次

ファイルのバックアップまたは復元

Windows 7という記載があるように、Windows 7で追加された機能です。
わざわざそう記載する意図は何でしょう。
Windows 10では推奨していない。Windows 7との互換性のためにある。Windows 10ではなくなる予定である。などなど考えられますが、どれも憶測でしかありません。

【バックアップと復元】に移動(Windows 7)

Windowsの設定→更新とセキュリティ→バックアップを表示して、【バックアップと復元】に移動(Windows 7)をクリックします。
バックアップ

バックアップの設定

まだ設定をしていないので「Windowsのバックアップが設定されていません。」と表示されています。
※レジストリー「コンピューターHKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionWindowsBackup」以下を削除した場合も同じ状態になります。
【バックアップの設定】をクリックします。
ファイルのバックアップと復元

バックアップを保存する場所の選択

保存可能なバックアップの場所の一覧が表示されます。
ここに表示されているのは、ローカルストレージデバイスのみです。
バックアップを保存する場所は、ローカルのHDDがおすすめです。
今回は、ネットワーク上の共有フォルダーに保存しますので、【ネットワークに保存】をクリックします。
バックアップを保存する場所の選択

セキュリティに関する警告メッセージが表示されます。
※誰でもアクセスできる場所にバックアップの保存先を選択すると、バックアップデータから情報が盗まれる可能性があり危険にさらされるという内容です。
了承の上、そのまま【OK】をクリックします。
バックアップの保存先の警告メッセージ

バックアップの対象

バックアップに含めるデータファイルを選択します。
通常は【自動選択(推奨)】でよいと思いますが、SeeQVault用のUSB HDDを除外したいので今回は、【自分で選択する】を選び、【次へ】をクリックします。
バックアップの対象

バックアップ対象の選択

データファイルとコンピュータ上のデータとシステムイメージを選択しました。
※システムイメージを含める場合は、欄外のレ点を選択します。
バックアップ対象の詳細な選択
※チェックボックスの左側にある>をクリックすると展開され、さらに細かく設定が可能です。

バックアップの確認

バックアップ先とバックアップの対象とスケジュールの確認画面が表示されます。
今回はスケジュールの設定を変更しますので、【スケジュールの変更】をクリックします。
バックアップの確認

スケジュールの変更

標準では、毎週日曜日の19:00にバックアップが開始されます。
これを毎週日曜日の6:00に変更しました。
【OK】をクリックします。
スケジュールの変更
※スケジュール実行が保存されるとタスクスケジューラに「MicrosoftWindowsWindowsBackup」の場所に「AutomaticBackup」という名前でスケジュールが登録されます。
※タスクスケジューラの管理画面からトリガー設定を変更すれば、もう少し細かな設定が可能です。
※タスクスケジューラの起動はスタートメニューを右クリックしてメニューを表示し、「ファイル名を指定して実行」を選択し、「Taskschd.msc」を入力する方法が一番早いと思います。

先ほどのバックアップの確認画面に戻りますので、このバックアップ設定でよければ【設定を保存してバックアップを実行】をクリックします。
※設定内容はレジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionWindowsBackup」に保存されます。

バックアップの開始

設定直後はスケジュールに関係なくバックアップを開始します。
バックアップの開始

バックアップが完了すると、次回のバックアップの日時が表示されます。
以下のようにバックアップ先の場所にファイルとフォルダーが作成されます。
バックアップ先に作成されるデータ
塗りつぶしてある箇所は、バックアップを実行したマシン名のフォルダーです。
このフォルダーの中にバックアップされたデータが保存されています。

「ファイルのバックアップと復元(windows 7)」でバックアップしたデータは、vhdxファイルとしてマウントしてアクセスでき、ファイル単位で復元ができます。
また、システムイメージはシステムの復元(rstrui.exe)で、「その他の復元ポイント」を有効にすれば一覧に追加表示され、システムイメージに含まれる復元ポイントからの復元が可能です。

一般的なエラーの対処

バックアップが完了した際に「一部のバックアップでエラーが発生しました」といったようなエラーが表示される場合があります。
このケースの多くは、バックアップ対象のファイルの中に存在しないファイルがあるためです。(※詳細表示でエラーの内容が確認できます)
先に記載したレジストリーの内容を削除することでエラーがなくなることもあります。
※レジストリーを削除するとバックアップ設定も消えてしまいますので再設定が必要です。

以上で、「バックアップと復元(Windows 7)」については終わりです。
次は、イメージファイルの作成について記載したいと思います。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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