はじめに
バックアップを行う目的は、いつ発生するかわからない障害の対応手段として、PCを元の状態に回復することができるバックアップデータを作成することが目的です。
バックアップ設計が難しいのは、いつ発生するかわからない障害に対して、その障害が発生した場合に有効なバックアップデータを事前に作成し備えておく必要があることです。
いろいろな方法で様々な種類のバックアップデータを作成していたにもかかわらず、実際の障害回復に使えませんでしたでは何の意味もありません。
だからと言って、過剰にバックアップデータを作成し、日々の操作に影響を及ぼすまでにPCのリソース(資源)を圧迫していたのではなんのために購入したPCなのかがわかりません。
Windows 10の回復機能については「PCのリカバリー機能のしくみ」にまとめられています。
ここでは、Windows10の標準機能を使ったバックアップと回復について記載します。
概要
PCを元通りの状態にするために必要なデータは以下が挙げられます
- Windows 10を起動及び稼働するのに必要なデータ(Windows 10 システムデータ)
- Out-Of-Box Experience(OOBE)以降にユーザが行った設定・追加および変更データ(ユーザが行ったカスタムデータ)
大別すると以上2種類のデータです。
1番に関しては、Windows OS インストールメディアがあればいつでも回復できそうですがそう単純ではありません。
なぜならWindowsOSの標準的なインストール方法では、C:ドライブにすべてのデータがまとめて保存されてしまいます。
UNIXベースのOSから始めた人には、Windows OSのこのごっちゃ混ぜに抵抗がある人も多いと思います。
そして、Windowsが起動に必要なデータはC:ドライブ上でエクスプローラから見えるファイルやフォルダーだけではありません。
また、C:ドライブがある同じディスクドライブ上にいくつかのパーティションが作成されます。
それを確認するには「ディスクの管理」で行います。
※ファイル名を指定して実行から「diskmgmt.msc」またはCortanaから「ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」でディスクの管理画面が表示されます。
2番のOOBEとは、ユーザがPCを箱から取り出して使えるまでにする作業という意味があります。
Windows PCの電源を入れた後、最初に行う初期設定の一連の操作がそれになります。
それ以降の行う操作によってWindows OSに与えた変更や追加はすべてカスタムデータといえます。
バックアップの準備
不要データの削除
PCを使っていると知らず知らずに増えていくデータですが、すべてのデータが必要なわけではありません。
この不要データをバックアップの対象にしていると、バックアップの所要時間、保存先の領域、回復後に回復されるという点で無駄が多くなります。
バックアップデータ量を減少する効果以外にも様々な効果がありますので、定期的に不要データを削除しておくことは重要です。
主な不要データ
- 一時データ(単一の作業にのみ使用されそれ以降は使用せず不要になるデータ)
- プログラムのダウンロード・解凍およびインストールの一連の作業で作成されるファイルやフォルダ
- 圧縮データを解凍した際の圧縮ファイルと解凍フォルダ
- プログラムのインストール時にその時だけ使用されるフォルダやファイル
- プログラムが稼働中のみ使用されるテンポラリーファイル
- ごみ箱のデータ(エクスプローラから削除してごみ箱に移動されたファイルやフォルダ)
- キャッシュデータ
- ファイル閲覧履歴
- インターネット一時ファイル
- ユーザによって不要となる場合のあるデータ
- ページングファイル(仮想メモリ用に確保されたファイル)
- ハイバネーションファイル(休止状態で使用される事前に確保されたファイル)
- メモリーダンプファイル(システム異常が発生時にメモリー上のデータを書き出すファイル)
- イベントログの古いログファイル
- インターネットからダウンロードしたファイル
ディスクのクリーンアップ
Windowsキー+Rを押して、表示されたテキストボックスに「cleanmgr」と入力して「Enter」を押せばツールが起動します。
削除したい項目を選択して「OK」を押せば、クリーンアップが実行されます。
これだけでも多くの不要なファイルを削除できます。
必要なデータとその場所を決定
不要なデータは回復できなくても困りません。
重要なのは必要なデータは回復できないと困ることになるです。
それには必要なデータが実際にPCのどこに保存されているのかを知っておく必要があります。
まず、それを明確にしなければ、どこをバックアップ対象にするべきかが決められません。
また、どういった障害から回復するにはどのバックアップが使えるかも判断できません。
Windows 10 標準インストールの場合
Windows OSを標準インストールすると、すべて1つのパーティションにインストールされます。
そして、ドライブレターは「C:」となります。
その他のディスクのドライブレターは、OSで認識された順番であったり、BIOSから受け取った情報から順番にドライブレターが割り当てられます。
面倒なのはこのドライブレターの情報がレジストリにも書き込まれている場合があることです。
その影響で、マルチOSブート環境ではドライブレターを変更してしまうと影響するプログラムがあったりします。
C:ドライブのフォルダ
Cドライブには以下のフォルダーが存在します。
フォルダ名 | 用途 | 変数 |
---|---|---|
Program Files | プログラムのインストールフォルダ ※64bitOSの場合は、64bitバイナリ |
%PROGRAMFILES% |
Program Files(x86) | プログラムのインストールフォルダ ※64bitOSの場合のみ存在、32bitバイナリ、WOW64により動作 |
%PROGRAMFILES(X86)% |
ProgramData | すべてのユーザのプロファイルフォルダ(隠しフォルダ) ※各ユーザのユーザプロファイルフォルダーに複製される元になる ※複製後は各ユーザが設定変更するとユーザプロファイルフォルダーの所定の場所にあるファイルが更新される |
%ALLUSERAPPDATA% |
Recovery | 回復ツール用の特殊フォルダ EFIシステムの場合は、ドライブ内の回復パーティションから回復ツールが起動される |
|
System volume Information | 復元ポイントの保存用の特殊フォルダ | |
Windows | Windows OSシステムフォルダ | %SYSTEMROOT% %WINDIR% |
Users | ユーザプロファイルフォルダ 初回ログイン時にユーザ個別のフォルダーがProgramDataから展開され作成される。 |
%USERPROFILE% |
そのほかにもフォルダーがあるかもしれませんが、ここで紹介しているのはWindows 10の標準的なフォルダーのみです。
特権のあるユーザにしろ特権のないユーザにしろ、アクセス権さえあればフォルダーやファイルを好きな場所に作成できます。
デバイスドライバーソフトウェアやゲームタイトルなどのアプリケーションプログラムをインストールすると、C:ドライブ直下にフォルダーが作成されている場合もあります。
以下のリンクは、Windows 10で認識されている環境変数です。
Recognized Environment Variables
ここに記載されている環境変数はマイクロソフトが決めているものなので、マイクロソフト製のサービスやソフトウェアであればこれに準じた場所に配置されるでしょうが、その他が開発したものは開発者次第です。
ユーザプロファイルフォルダ(Users¥ユーザ名)
Windows Vista以降のOSのユーザプロファイルフォルダーの場所は同じです。
それ以前のOSを想定して開発されたプログラムとの互換性のためか「C:¥Documents and settings」というジャンクションが作成されています。
ユーザプロファイルフォルダには、ログインユーザごとにデータが保存されています。
カスタマイズした設定やアプリの設定以外にユーザが作成したファイルなどが保存される場所になっています。
※ユーザ名はあくまで人が見て判別できる文字列にすぎません。WindowsではSID番号ですべて管理されていますので、同じユーザ名でアカウントを作成しなおしてもSID番号が異なると同じユーザとは認識されません。
NTUSER.datファイル
NTUSER.datは、重要なファイルで直接編集するファイルではないので隠しファイルになっています。
レジストリのHKEY_CURRENT_USERに展開されるレジストリハイブというものです。
初回ログイン時に作成されるそのユーザ専用のデータで、他のユーザのデータをコピーして利用することはできません。
破損してしまったり削除したりすると二度とログインできなくなりますので注意が必要です。
Appdataフォルダ
以下3つのフォルダーがありますが、明確な用途は理解していません。
- Local(%LOCAL_APPDATA%)
- LocalLow
- Roaming(%APPDATA%)
インストーラタイプのプログラムのダウンロード先だったり、自己解凍式プログラムの解凍先だったり、インストーラ方式のインストール設定が保存されていたり、それからuninstall用スクリプトを生成し保存していたり、アプリのユーザ設定があったり、アプリの作業用フォルダだったり、ログ出力用のフォルダーだったりで正直よくわかりません。
先に記述したProgramDataは全ユーザの初期値など標準的なものでプログラムインストール時に作成され、こちらがユーザごとに設定した実際の値が反映されるものでユーザがプログラムの初回起動時に作成されるもののように思います。
どれを削除してもよいかはユーザにはよくわからないものが多いです。
削除した場合に値が初期値に戻るだけなら良いですが、アクティブ化などの情報が消えてしまうとどうしようもなくなるプログラムもあるので注意が必要です。
例えばmozilla Thunderbird(無料メールクライアント)の場合は、「%APPDATA%¥Thunderbird」にプロファイルやメール設定やローカルフォルダーの中身が保存されています。
これらはインストールしただけでは作成されず、初回起動時に作成されます。
「%APPDATA%¥Roaming¥Thunderbird¥profile.ini」を編集することで、プロファイルやメールデータの場所を変更できますが、「%APPDATA%¥Thunderbird」フォルダーを削除してしまうと初回起動時と同じ状態になり、次の起動時に新たにフォルダーが作成されます。(これまでの設定およびメールデータが削除されてしまいます)
DTCP-IP関連のアプリの場合、プログラムインストール時に生成したデバイスキー(ソフトウェアで生成した鍵)を%PROGRAMDATA%以下に保存していたりします。
その他、オペレーティングシステム用ファイルやフォルダーとして扱われるものが%APPDATA%フォルダ以下になったり、1階層上のユーザプロファイルフォルダ直下にあったりします。
結局のところ、どこに何を配置するかはOSを開発したマイクロソフトの推奨というのがあって、ソフトやハードウェア開発者向けにガイドラインなどが公表されているのだと思いますが、実装はそれぞれの開発者が行うものなので、どの場所にどのような役割のデータを保存するかは作りて次第ということのようです。
なのでアンインストーラがないというようなプログラムに出会うこともあります。
個人データ
以下の表にWindows 10標準で作成されている個人用フォルダーを示します。
Windows Vistaから特に変わっていないと思います。
表示名 | フォルダー名 | 用途 |
---|---|---|
アドレス帳 | Contacts | Windows Vista時代のWindows Live メール用のアドレス帳の保存場所だったと思います。 現在は不明です。 あとは、Windows Phone用なのかスマートアプリ用なのか、ここを標準で利用するアプリが不明です。 Outlookなどのメールクライアントではたぶん%APPDATA%フォルダー以下に保存されていると思います。 |
お気に入り | Favorites | Internet Explorerのブックマークを保存する標準の場所です。 他のブラウザーは、この場所を初回起動時にインポートして独自の場所(Appdata)に保存しているものがほとんどです。 Windows 10でマイクロソフトが推奨しているEdgeに関しても%APPDATA%のほうに保存しています。 |
ダウンロード | Downloads | WEB ブラウザーで使用される標準的なダウンロード先フォルダーです。 インストーラからダウンロードされる場所は%LOCAL_APPDATA%フォルダー配下のようです。 このフォルダーはクイックアクセスに追加されています。 |
デスクトップ | Desktop | デスクトップ画面に表示されているファイルやフォルダーなどが保存されている場所です。 デスクトップ画面にファイルを作成する習慣の人は、ここに実際のデータがあります。 このフォルダーはクイックアクセスに追加されています。 デスクトップ画面に表示されるのは、パブリックにあるものも含まれます。 |
ドキュメント | Documents | マイクロソフト Office製品が標準としているドキュメントの保存先です。 テンプレートファイルなどは別の場所です。(%LOCAL_APPDATA%) ライブラリ機能でドキュメントに標準で追加されているフォルダーです。 このフォルダーはクイックアクセスに追加されています。 OneDriveの自動保存に対応 |
ピクチャ | Pictures | Windowsキー + Print Screenでスクリーンショットを保存する場所が「%USERPROFILE%¥Pictures¥Screenshots」になります。 ライブラリ機能で画像に標準で追加されているフォルダーです。 メディア共有機能を有効にした場合の画像コンテンツの場所です。 このフォルダーはクイックアクセスに追加されています。 OneDriveの自動保存に対応 OneDriveでスクリーンショットを自動保存する設定にするとPrint ScreenでOnedriveの「Pictures¥Screenshots」に保存されます。 |
ビデオ | Videos | ライブラリ機能でビデオに標準で追加されているフォルダーです。 メディア共有機能を有効にした場合のビデオコンテンツの場所です。 |
ミュージック | Music | ライブラリ機能でミュージックに標準で追加されているフォルダーです。 メディア共有機能を有効にした場合の音楽コンテンツの場所です。 |
リンク | Links | Windows10以前のOSで、エクスプローラーのナビゲーションに表示されていた「お気に入り」のショートカット(.link)が保存されている場所です。 Windows10ではクイックアクセスに変わったので、通常の方法ではナビゲーションに「お気に入り」を表示できません。 クイックアクセスに追加をすれば可能ですが、標準でLinksに登録されているショートカットはクイックアクセスに既に登録されています。 |
検索 | Searches | 各検索機能で利用する検索コネクターが保存されているようですがよく理解していません。 |
保存したゲーム | Saved Games | OS標準で利用できるゲームの保存データの保存先です。 ストアアプリのゲームもそうなのかは不明 |
個人フォルダーの移動
WindowsOSを日々使用して長い年月が経過するとCドライブの圧迫が必ず発生します。
空き領域を増やそうと真っ先に考えるのが個人フォルダーの移動だと思います。
移動方法は以下が考えられます。
- プロパティの「場所」で移動
- 「新しいコンテンツの保存先を変更する」で移動
- 応答ファイルを使ったUsers全体の移動
※3番はOS初回インストール時またはアップグレードインストール時に応答ファイルを利用する方法で複雑な手順なので興味がある方は以下のリンク先を参照してください。
How to Move Users Folder to another Location in Windows 10
プロパティの「場所」で移動
Windows Vista以降のOSでは、フォルダーのプロパティから「場所」タブを表示して、フォルダーの場所を移動する方法です。
気に入らない点は、標準の場所から移動する際には移動先のフォルダーを作成しておかないといけないのに、標準の場所に戻すときにはフォルダーが削除されてしまうことです。
※移動すると元のフォルダーは削除される仕様のようです。
何らかの理由でこの処理が中断したりすると・・・何が起こるかわかりません。
削除されると、ほかでも使用しているフォルダーの場合になんて迷惑なんだろうと思えます。
デスクトップなどを移動するとごみ箱の中を空にしていないと大量のデータが残っていて、これらを移動する処理でエクスプローラの応答が「応答がなし」になって効率が悪いです。
移動後にアイコンの設定が変になってしまったり、表示名が設定されているので、見た目では同じ「ビデオ」が複数存在できるので混乱します。
※実際のフォルダー名が「Videos」と「ビデオ」とだと両方が表示されます。
また、フォルダー移動後、プログラムによってはフォルダーが存在しないといったエラーを出力するケースがあります。
「新しいコンテンツの保存先を変更する」で移動
Windows 10では、コントロールパネルで行う方法から「設定」によって変更を行う方法に移行しているようです。
Creators UpdateになるとWindows 10初期のころよりはその項目も増えました。
スタートボタン右クリックのメニューから「コントロールパネル」が消えました。
※Windowsシステムツールには存在しています。
この「設定」にて「システム」→「ストレージ」を表示すると「新しいコンテンツの保存先を変更する」があります。
移動可能な対象は一覧にあるものに限られますが、保存先のドライブを選択できます。
ただし、保存先にネットワークドライブは選択不可のようです。
以下は「D:」ドライブへ変更した場合です。
項目 | 移動先のフォルダ名(D:ドライブを選択した場合) |
---|---|
新しいアプリの保存先 | D:¥WindowsApps D:¥WpSystem |
新しいドキュメントの保存先 | D:¥ユーザ名¥Documents (表示名:ドキュメント) |
新しい音楽の保存先 | D:¥ユーザ名¥Music (表示名:ミュージック) |
新しい写真とビデオの保存先 | D:¥ユーザ名¥Video (表示名:ビデオ) |
新しい映画とテレビ番組の保存先 | D:¥ユーザ名¥Video (表示名:ビデオ) |
新しいオフライン マップの保存先 | 不明 |
この変更により何が変わるのかというと、例えばアプリケーションで保存先を操作するダイアログツールを表示する場合に既定値として、ここに設定した保存先が表示されるものだと思います。
例えば「notepad.exe」を起動して「保存」を行うと、D:¥ユーザ名¥Documentsフォルダが既定値になっています。
結局のところは、アプリが対応していないと無意味となりそうですが・・・
アプリ一覧から1つのアプリを選択すると、これまでなら「アンインストール」や「変更」といったボタンが表示されていましたが、「移動」が表示されるものがこの機能に対応しています。
インストール後であっても別のディスクドライブへ移動が可能です。
これは、Windows10でプラットフォームの統合がなされ、モバイルフォン向けの機能にも思えます。
この機能は、スマホでいうならアプリのインストール先を内蔵メモリではなくSDメモリへ保存するのと同じ機能だと思います。
以上、移動する方法について記載しました。
簡単アクセス
よく使うフォルダーを移動する以外に、希望のフォルダーの場所に簡単にアクセスするお助け機能があります。
場所が簡単に見つけられれば、いつも同じ場所に表示されていれば、パソコン初心者には非常にありがたい機能だと思います。
ライブラリ機能
Windows 7以前のOSでは履歴機能というのがあって、最近アクセスしたファイルやフォルダーをナビゲーションに表示する機能がありました。
これでは不十分という判断なのかWindows 7でライブラリ機能が追加されました。
ライブラリ機能は、別々の場所にあるフォルダを一か所にまとめて管理できますので、ファイル管理の効率がアップします。
普段使うフォルダーやファイルに簡単にアクセスできる点で便利です。
ライブラリに追加したり、削除したり、標準設定に戻したりが自由にできます。
追加できるのはローカルストレージにあるフォルダーです。ネットワークストレージを直接追加はできません。直接できないだけで方法はあります。
※ライブラリ追加時のチェックでネットワークドライブはエラーになるだけなので、追加時は空のフォルダを作成しそれを追加し、追加後にフォルダ自体を削除して、同じ場所に同じ名前でネットワークドライブの共有フォルダへのリンクフォルダを作成すればライブラリからアクセスできます。
Windows 10では、標準で表示がオフになっているため、エクスプローラーのナビゲーションには表示されていません。
ナビゲーション画面で右クリックしてメニューを表示し「ライブラリを表示」を選択するか、「フォルダーオプションの表示」から設定を変更できます。
フォルダーのプロパティから「ライブラリに追加」→追加先のライブラリを選択すれば、以降、ライブラリに追加表示されます。
また、「ライブラリ」フォルダのプロパティから「追加」を行えば、そのライブラリにフォルダーを追加することが可能です。
Windows Media Sharing Serviceを有効にすると、Windows Media Player 12(以下、WMP)でDLNA機器との共有が可能です。
WMP 12からDLNA 1.5に対応しており、Digital Media Server(DMS)やDigital Media Player(DMP)などのデバイスクラスをサポートしています。
DMSで共有するコンテンツはこのライブラリ(ビデオ、写真、音楽)が対象になるようです。
残念ながら、DTCP-IP対応ではないのでデジタル放送の録画データを共有できません。
Windows 7で追加されたホームグループ機能でもこのライブラリをファイル共有できます。
また、バックアップ対象に、ライブラリフォルダを選択することも可能になっています。
標準で表示がオフになっていることから、Windows 10では次の「クリックアクセス機能」がおすすめのようです。
クイックアクセス機能
Windows 10での新機能です。
ライブラリ機能と同じくファイル管理の効率アップに使える機能だと思います。
ナビゲーション画面の一番上に表示されていることからもお勧めしたい機能なのでしょう。
「クリックアクセス」には事前に個人フォルダにあるマイクロソフトが用意した各フォルダーが標準で登録されています。
さらに、最近アクセスしたファイルやよく使用するフォルダーが自動で追加される設定になっています。
ライブラリ機能と異なるのがローカルストレージだけでなくネットワークストレージにあるフォルダーやファイルを追加できる点です。
フォルダーのプロパティから「クイックアクセスにピン留め」を選択するか、そのフォルダーをクイックアクセスにドラッグ&ドロップすれば、常に表示された状態になります。
「クイックアクセス」から削除するには「クイックアクセスからピン留めを外す」を選択します。
最近アクセスしたファイルやよく使用するフォルダを「クリックアクセス」から削除したい場合は、削除したいファイルなりフォルダーを選択したのち、「クイックアクセスから削除する」を選択すれば「クリックアクセス」から削除されます。
最近アクセスしたファイルやよく使用するフォルダを自動追加したくない場合は、クイックアクセスのオプションメニューから、もしくは、フォルダーオプションから設定を変更します。
整理術
パソコン初心者が最初に混乱するのが、「保存したはずのファイルがない」です。
ないのではなく、保存した場所を覚えていないケースやUIの既定値のまま「はい」を選択したためその場所に保存してしまっていて、あとから探し出すことができないだけのことがほとんどです。
※保存しますか?だけ見ていて場所を見ていない。
そのため、マイクロソフトはエクスプローラに履歴機能やライブラリ機能やクイックアクセス機能のような機能を追加してきました。
最初に躓くのが階層(ツリー)構造の理解だと思います。
同じ場所(フォルダーパス)に同じ名前のファイルやフォルダーは作成できません。
しかし、場所が異なれば同じ名前のファイルやフォルダーは作成できます。
本人は同じものだと思っていても実は違う場所のファイルだったりフォルダーだったりする場合があります。
前回作業した内容が消えていると勘違いしてしまったりすることもあります。
なんでどうしてとパニックになったり不安になったりしてしまいます。
そう勘違いしてしまうのにも原因があって、そもそも、エクスプローラーで表示される情報を正しく読み取れるだけの知識がないだけです。
初心者ですから当然です。
いろいろ表示されている画面のどこに注目しなければいけないのか
それさえ理解できていればそう難しいことではありません。
保存先のダイアログボックスも同じです。
場合によっては拡張子によってフィルター処理して表示されていたりします。
ファイルがない?と焦ってしまうかもしれません。
少し脱線してしまいましたが、どこにフォルダーを作成してどのフォルダーにファイルを保存するかは、データをいかに整理するかの整理術の話であって、他人が用意した方法が必ずしも使いやすいわけではありません。
これはコンピュータの世界だけの話ではなく、服や本やDVDなど普段使用しているものの整理方法を全くの他人に押し付けられても、納得のいく方法であるはずがありません。
使いたいものがすぐに出せる。何がどこにあるかが把握できる。
マイクロソフトがWindows OSに標準で個人フォルダー内にいくつかのフォルダーを作成するようになったのは、パソコン初心者でも簡単に整理できるようにという意図で用意されているものだと思います。
それに従って整理するのもよいでしょうし、独自の方法で整理してもいいと思います。
本人が納得できるものであればなんでもよいでしょう。
ということで、私の場合は、別のフォルダーを用意して、そのフォルダーに毎回、簡単に確実にアクセスできればよいと考えました。
標準で用意されている個人フォルダーはできるだけ使用しないようにしました。
ホームグループを使っていませんし、Windows Media Sharing Serviceも使用していません。
ライブラリ機能も使用していませんし、履歴表示も邪魔なので使っていません。
難しいことはせず、デスクトップにその都度ショートカットを作成するのもよいと思いますが、デスクトップが散らかっていると他人からみると印象はよくありません。
データの整理方法
「新しいコンテンツの保存先を変更する」と「クイックアクセス」と「OneDrive」の3つの機能を主に使うことにしました。
新しいコンテンツの保存先を変更する
「新しいアプリの保存先」と「新しいオフラインマップの保存先」を除くすべてを「D:」ドライブへ変更しました。
変更を適用すると「D:¥ユーザ名」にそれぞれフォルダーが作成されます。
「D:¥ユーザ名」フォルダは、アクセス制御によってそのユーザのみアクセスが可能です。
今後は、%USERPROFILE%以下のフォルダではなく「D:¥ユーザ名」以下のフォルダーに保存することにします。
フォルダーアイコンの変更
「D:¥ユーザ名」以下のフォルダーを「%USERPROFILE%」にあるフォルダアイコンと同じにしてみました。
※「OneDrive」,「ゲーム」,「ダウンロード」の3種類のフォルダは、手動で作成しています。
※「OneDrive」フォルダに関しては、OneDriveの設定で保存先の場所の移動をすれば、移動先のフォルダーアイコンが自動で変わります。
アイコンの変更方法は、フォルダーのプロパティ画面にある「カスタマイズ」タブの「フォルダーアイコン」の項目の「アイコンの変更」ボタンから行います。
「参照」ボタンをクリックして、「imagepagers.dll」を選択し、「開く」ボタンをクリックするとWindows 10で使用されているアイコン一覧が表示されます。
この中から好きなアイコンを選択してフォルダーアイコンに設定しました。
以上の設定変更は各ユーザごとのユーザプロファイルに反映されるだけなので、別のユーザでも同じように設定する場合は、そのユーザでログインして同じことをする必要があります。
クイックアクセスの設定変更
「D:¥ユーザ名」のフォルダに簡単にアクセスするため、エクスプローラーのナビゲーションにある「クリックアクセス」を利用することにしました。
ライブラリ機能と違ってネットワークドライブが追加できるのは便利です。
次の操作を行い、標準の設定から変更しました。
- 標準で登録されているものすべて「クイックアクセスからピン留めを外す」を行う
- 最近アクセスしたファイルやよく使用するフォルダをすべて「クリックアクセスから削除」を行う
- 最近アクセスしたファイルやよく使用するフォルダを自動で登録されないように設定変更
- 「D:ユーザ名」以下のフォルダを「クイックアクセスにピン留めする」にて「クリックアクセス」に追加
例えば、レタッチソフトの「JTrim」から「名前を付けて保存」を選択した場合に表示される画面です。
左にある「クイックアクセス」を利用すると簡単に保存先の場所へ移動ができます。
「クイックアクセス」を既定値に戻す方法
PC上にあるOneDrive内のフォルダーをクイックアクセスにピン留めしたのち、ピン留めを外そうとしても外れなくなりました。
そういう場合は次をお試しください。
まず1番を試してみて、それでもダメなら2番を試してみてください。
- 「クイックアクセス」を右クリックして表示されるメニューから「オプション」を選択
- 「エクスプローラの履歴を消去する」にある「消去」をクリック
(フォルダオプションのクイックアクセスの設定画面が開きます)
- 以下2か所のフォルダーの中にあるファイルをすべて削除する
- 「%AppData%Microsoftwindowsrecentautomaticdestinations」
- 「%AppData%Microsoftwindowsrecentcustomdestinations」
※フォルダへのアクセスは、上記パスをエクスプローラのアドレスバーにコピペすれば簡単にアクセスできます。
※削除はファイルのみです。削除しても消えないファイルはそのままでも構いません。
2番を実行するとクイックアクセスの設定が既定値に戻りますので、カスタマイズしていた場合は最初からやり直しになります。
スクリーンショットの保存先の場所を変更
スクリーンショットを撮影する方法は何通りかありますが、以下2通りについて説明します。
- 【PrintScreen】によるスクリーンキャプチャ
- 【Windowsキー】+ 【PrintScreen】によるスクリーンキャプチャと保存
1番は古くからあるWindowsOSの全画面キャプチャの方法です。【ALT】+【PrintScreen】で選択しているウィンドウのみキャプチャーします。
しかし、ファイルへ保存まではしてくれません。別途ペイントなどの画像編集ソフトなどにキャプチャーしたデータを貼り付けたのち、ファイルへ保存する必要があります。
一方、2番は既定の場所(%USERPROFILE%PicturesScreenshots)に全画面キャプチャの内容をファイルとして保存します。ファイル名は連番で自動作成されます。
2番を使うため、「%USERPROFILE%PicturesScreenshots」のプロパティの「場所」から「D:ユーザ名PicturesScreenShots」に移動しました。
次にあげるOneDriveの設定変更にある自動保存機能で1番の方法でも自動保存してくれるようになります。
この設定をすれば、【ALT】+【PrintScreen】を使って選択しているウィンドウのみのキャプチャをファイルへ自動保存ができるようになります。
これは全画面キャプチャと比較するとTrim作業の必要性を大幅に減らすことができる点でメリットです。
OneDriveの設定変更
OneDriveの機能
OneDriveは以前のSkyDriveが進化したマイクロソフトのクラウドサービスの1つです。
PCにマイクロソフトアカウントでログインしていれば、自動サインインしてくれます。
クラウドとの同期も定期的に自動で実行します。
また、スマホ用OneDriveアプリを使っていればスマホの写真などのアップロード先にできますので、PCとのデータの受け渡しが可能です。
自動開始
WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する機能です。
自動保存
- ドキュメントと写真
- ドキュメントやピクチャをPC上の個人フォルダーのみに保存するのかOneDriveフォルダに保存するのかを選択します。
- 写真と動画
- カメラなどのデバイスを接続した際に写真や動画をOneDriveフォルダへ保存する機能です
- スクリーンショット
- 保存されるのは【PrintScreen】、【ALT】+【PrintScreen】のスクリーンショットです。
- 【Windowsキー】+ 【PrintScreen】によるスクリーンショットは対象外です。
別のPCのファイルへのアクセス
複数のWindows PCで同じOneDriveアカウントでサインイン設定している場合、この機能を有効にすると、クラウド上からPC内のファイルやフォルダにアクセスできる機能です。
デバイスのバックアップ
Windows Vistaのころは、SkyDriveといわれていましたが、そのころはデバイスのバックアップ先にSkyDriveを設定できました。
VistaPCをクリーンインストールしたあと個人データが自動で復元できていたように記憶しています。
SkyDriveは無料で15GBくらい利用できましたが、OneDriveに移行して間もなく無料で使用できるのは5GBに制限されました。
さらに容量を追加には購入が必要になります。
現在は、OneDriveにバックアップ保存したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすることでOneDriveへバックアップを作成できます。
※バックアップ元のファイルやフォルダと同期するわけではありません。
※OneDriveの容量で有効な機能が制限されたりするのかもしれません。
OneDrive容量の追加
Office 365 Soloのサブスクリプションを購入すれば、OneDrive プレミアムへアップグレードされ1TB追加されますのでお得です。
1TBあれば、恐らく容量不足で悩むことはないと思いますが、ローカルディスク上の「OneDrive」フォルダと同期している場合はローカルディスク上にも同サイズの容量が必要になります。
すでにPCにプリインストールされたOffice製品ならOffice 365サービスを購入すれば同じくOneDrive プレミアムへアップグレードされるはずです。
※OneDriveの機能とアップグレード
PC上のOneDriveフォルダ
デスクトップ版の場合は、ローカルディスク上の「OneDrive」フォルダとクラウド上のOneDriveが同期する仕組みです。
オフライン状態でも、ローカルディスク上の「OneDrive」フォルダのデータは使用可能です。
Windows 10 標準のOneDriveフォルダの場所はユーザプロファイルフォルダ(%USERPROFILE%¥OneDrive)です。
※OneDriveへ初回サインイン時に作成されます。
一方、スマホ版は、クラウド上に直接アクセスしていますので、デスクトップ版で「オンラインで表示」で表示されるものと同じです。
タイミングによっては、一方にしか表示されないことがありますが、同期が完了すれば同じ内容が表示されます。
※一部フォルダーを同期しない設定にしていた場合は異なります。
OneDriveサービスで仮に1TBのスペースが与えられており、実データの総サイズが900GBまでになった場合、ローカルディスク上の「OneDrive」フォルダのサイズも900GB必要になります。(全部同期していた場合)
同期設定は変更できますので、ローカルディスク上の「OneDrive」フォルダに保存したくないデータは同期をしなければその分の容量は不要になります。
そのかわり、同期しなかったデータにアクセスする場合は「オンラインで表示」で表示して操作することになります。
OneDriveフォルダの移動
デスクトップ版のローカルの場所を変更する場合は、いったん、OneDriveの設定から「このPCのリンク解除」を行ったのち、場所を新たに設定します。
※まだサインインしてない場合は、サインインする前に場所の移動を行うだけです。(2番から操作)
操作手順は次の通りです。(「D:¥ユーザ名」以下にOneDriveフォルダーを移動します)
- 「このPCのリンク解除」(すでにOneDriveにサインインしたことがある場合)
- アカウントタブを選択します。
- アカウントタブを選択します。
- 移動先の場所(フォルダ)を作成
- OneDriveへサインインを行う際に「場所の移動」から移動先のフォルダを選択
- OneDriveへのサインインを行います。
- OneDriveへサインイン
正常にサインインできれば、OneDriveフォルダの同期が開始されます。
バックアップ方法と回復方法
長くなりましたが、どこをバックアップ対象にしなければならないかは大体決まりました。
- システムの不安定には復元ポイントからの回復
- C:ドライブとD:ドライブの「システムの保護」を有効に設定
- 保存した復元ポイントから回復
- 操作ミスによるファイル消去からの回復にはファイル履歴とシャドーコピー
- ファイル履歴をオンに設定
- プロパティの「以前のバージョンに復元」から回復
- ディスクドライブの故障からの回復にはベアメタル回復
- wbadminコマンドのスケジュール実行
- 回復ツールの「イメージを使用して回復」から回復
バックアップ情報
バックアップ対象 | バックアップ保存先 | バックアップ方法 | タスク名 | 保持期間 | |
---|---|---|---|---|---|
システム保護 | C:ドライブ(システム) D:ドライブ |
C:System Volume Information D:System Volume Information |
自動 | SR | C:ドライブ(システム):5%(5.95GB) 古いバックアップから削除 D:ドライブ:1%(9.31GB)古いバックアップから削除 |
ファイル履歴 | %USERPROFILE%とD:ユーザ名以下の個人フォルダ ドキュメント ピクチャ ビデオ ダウンロード |
\ServerFileHistory$ | 自動 | File History (maintenance mode) | 1年 |
システムイメージ | EFIシステムパーティション 回復パーティション C:ドライブ(システム) D:ドライブ |
\ServerTuesday$WindowsImageBackup \ServerSaturday$WindowsImageBackup |
自動 | ImageBackups Tuesday ImageBackups Saturday |
2世代1週間 |
タスクリスト
フォルダー | MicrosoftWindowsSystemRestoreSR |
---|---|
ログオン モード | 対話型/バックグラウンド |
実行するタスク | %windir%system32srtasks.exe ExecuteScheduledSPPCreation |
コメント | このタスクでは標準のシステム保護ポイントが作成されます。 |
アイドル時間 | 10 分アイドルだった場合にのみ開始, 60 分アイドルでない場合再実行 アイド ル状態が終了したらタスクを停止 |
電源管理 | バッテリーで開始しない |
実行ユーザ | SYSTEM |
スケジュールの種類 | 要求時のみ |
開始時刻 | N/A |
開始日 | N/A |
終了日 | N/A |
日 | N/A |
月 | N/A |
フォルダー | MicrosoftWindowsFileHistory |
---|---|
ログオン モード | 対話型/バックグラウンド |
実行するタスク | COM ハンドラー |
コメント | システムが無人のときにユーザー ファイルをバックアップ場所にコピーして不慮の損失から保護します |
アイドル時間 | 無効 |
電源管理 | バッテリ モードで停止, バッテリで開始しない |
実行ユーザ | LOCAL SERVICE |
スケジュールの種類 | 要求時のみ |
開始時刻 | N/A |
開始日 | N/A |
終了日 | N/A |
日 | N/A |
月 | N/A |
フォルダー | ImageBackups Tuesday |
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ログオン モード | 対話型/バックグラウンド |
実行するタスク | %windir%System32wbadmin.exe start backup -backupTarget:\ServerTuesday$ -include:C:,D: -allCritical -quiet |
コメント | システムイメージの作成(毎週火曜日) |
アイドル時間 | 無効 |
電源管理 | バッテリ モードで停止, バッテリで開始しない |
実行ユーザ | 【管理者権限のあるユーザ名】 |
スケジュールの種類 | 毎週 |
開始時刻 | 7:00 |
開始日 | 2017/5/21 |
終了日 | N/A |
日 | TUE |
月 | 1週ごと |
フォルダー | ImageBackups Saturday |
---|---|
ログオン モード | 対話型/バックグラウンド |
実行するタスク | %windir%System32wbadmin.exe start backup -backupTarget:\ServerSaturday$ -include:C:,D: -allCritical -quiet |
コメント | システムイメージの作成(毎週土曜日) |
アイドル時間 | 無効 |
電源管理 | バッテリ モードで停止, バッテリで開始しない |
実行ユーザ | 【管理者権限のあるユーザ名】 |
スケジュールの種類 | 毎週 |
開始時刻 | 7:00 |
開始日 | 2017/5/21 |
終了日 | N/A |
日 | SAT |
月 | 1週ごと |
Windows 7から共有フォルダにバックアップデータを保存し、そのバックアップデータを使って回復できるようになりましたが、ローカルディスクドライブに余裕があるのであればそちらに保存することをお勧めします。
ローカルディスクドライブ上であれば回復ツールがスキャンしてバックアップデータを探してくれますし、世代管理ができるのはメリットです。
ネットワーク上に保存するとWindows REの種類によってはネットワークアダプタのドライバソフトのインストールから作業しないといけない場合もあり、共有フォルダのアクセス権でネットワーク資格情報を入力しなければいけなかったりしますので手順が増えます。
ネットワーク上に保存するのであれば、ホームユース向けWindows Storage Server 2012 R2 Essential搭載NASキット等を検討するのもよさそうです。
3.5インチドライブベイが本体にある製品もあって外付けケースを購入するよりは高くなりますが、それだけの価値はあると思います。
Thecusがホームユース向けにも販売しています。(モデル名がWから始まる製品がWindowsベース、Nから始まるのがLinuxベースのOSです)
正直なところ最近購入した外付けHDDケースやSeeQVault対応HDDの総額でWindows Storage Server 2012 R2 Essential搭載NASキットが購入できていたなと後悔しています。
今は、タイミング的にWindows Storage Server 2016がリリースされていますので、サポート終了まで余裕のあるWindows Storage Server 2016が気になります。
Windows Server 2016とWindows 10はベストマッチングなはずです。
ライセンス体系が変更になり、ライセンス必要数がCPUソケット数からコア数になるとかならないとか・・・