「Windows 8でmAgicTV Digital」の記事でDirect DiskRecorderの操作について触れましたが、CMの自動検出は可能でした。
今回は、BluRay Diskに地デジ番組の録画データをダビングする場合を想定して、このダビングで使用するDirect DiskRecorder for mAgicTV Digitalについて記載します。
Direct DiskRecorder for mAgicTV Digitalは、ビデオを DVD や Blu-ray ディスクで使用できるように、 DVD-VR または BDAV フォーマットで編集、書き込むことができます。
※作成したBluRay Diskの再生にはWinDVD DBを使用することを想定しています。
※ダビング作業中は録画が実行できません。また、録画中はダビング作業は行えません。
※編集ダビングには時間を要しますので予約録画が作動する時間帯を避ける様にしてください。
Direct DiskRecorder for mAgicTV Digitalの起動(編集する場合)
①BluRay ドライブにメディアを挿入します。
※挿入したメディアには「とんび 第5話」(編集ダビング)、「ビブリア古書堂の事件手帖 第5話」(ダビング)がすでに書き込みされています。
②mAgicTV Digitalガイドのライブラリ一覧からBluRay Diskへダビングしたいタイトルをマウスの右ボタンをクリックします。
※今回は「とんび 第6話」を選択しました。
③メニューが表示されますので「エクスポート」→「編集してダビング」を選択します。
④起動時に「新規作成」か「追加編集」かを選択します。
※このとき、BluRayドライブにメディアが挿入されていないと、「追加編集」を選択しても新規作成になります。新規作成の場合は最後のディスク書き込み時にメディアがフォーマットされてしまいます。
※追加編集を選択した場合はメディアが読み込まれ、すでに書き込まれているタイトルが表示されます。
※※この操作によりDirect DiskRecorderのプロジェクトファイルが新規で作成されます。
CMカット
編集する一番の理由がCMカットだと思います。
Direct DiskRecorderのCMカットはCM自動検出機能がありますが、GOP単位での検出になるため、本編の一部がCMとして切り取られたり、逆に、本編にCMの一部が含まれたりしてしまいます。
しかし、Direct DiskRecorderそのものはシーンごとの編集が可能ですので、自動検出後に手修正すれば問題ありません。
CMカットは「ビデオの複数カット」から行います。
※事前に「タイトルモード」であることを確認しておいてください。
①タイトルのサムネイルエリアで編集するタイトルを選択します。
②「ビデオの複数カット」ボタンをクリックすると画面が表示されます。
③「CM自動検出」ボタンをクリックすると検出が開始されます。
※約53分のタイトルで10分くらいかかりました。
④CM自動検出が完了するとサムネイルエリアに検出されたセグメントが表示されます。
※右下に「C」のマークがCMとして検出されたセグメント、「P」のマークがプログラム(本編)として検出されたセグメントです。
⑤手修正
検出結果が正しいかを順番に確認していき、間違っている箇所を修正していきます。
※特殊なシーンなどはCMと判定されているケースがほとんどです。
※中盤まではそうでもありませんが、それ以降は誤判定が目立ちました。
※操作はサムネイルエリアの画像をクリックしてスライドさせるか、画面左にある「<<」ボタンか「>>」ボタンを使ってスライドさせていきます。
※「<<」ボタンと「>>」ボタンの移動間隔はその隣のBOXに入力した数値秒分移動します。
※「C」→「P」、「P」→「C」に変更するには、マウス右ボタンをクリックして表示されるメニューから「プログラムとしてマークする」または「CMとしてマークする」を選択します。
※CM自動検出はGOP単位であるためCMと本編の途中で区切枠が表示されているかと思います。マウス操作で枠を移動できますのでCMと本編のシーンの境目になるように微調整します。
⑥削除
「C」マークを選択し、「X」ボタンで削除していきます。
※追加選択は「Ctrl」を押しながらマウスの左ボタン、始点終点で範囲選択はまず始点はマウス左ボタンのみで終点は「Shift」と同時にマウスの左ボタンで操作できます。
CMマージ機能について
検出精度から判断するとCMマージ機能を有効にした場合は本編がCMと検出されるケースが多いため、高確率で本編がカットされてしまうことになりかねません。
※高精度であればそれでも問題ないのでしょうが、Direct DiskRecorderのCM自動検出では、CMと本編の境い目を見つけやすくする目的で実行するといったほうがよく、必ず手修正が必要になると思います。そのためCMマージ機能を使うと自動検出する時間だけ無駄になってしまいます。
※CMカットに自動検出を使うのはあまりメリットを感じませんでした。
※理由は、自動検出の完了を待つ時間が割りと長く感じ、さらにその後の手修正分が必要になるので、トータル時間を考えると最初から手作業で操作したほうが効率的に作業ができるように思えました。
※手作業でのCMカットは、「ビデオの複数カット」の説明(ヘルプ参照)にあるように「[」マークインボタンと「]」マークアウトボタンで範囲を指定して選択していきます。この場合、選択するのはプログラム(本編)のほうになります。
タイトルの編集
必要であればタイトル名を編集します。
チャプターの作成
必要であればタイトルごとにチャプターを作成します。
※CMカットなどでトリムしたビデオタイトルはそのパーツごとにチャプターが自動作成されます。
プレイリストの作成
必要であればプレイリストを作成します。
プレイリストを作成すれば再生順序を設定できます。
ディスクへの書き込み
すべての作業が完了したら「書き込み」ボタンをクリックしてディスクへ書き込みます。
※「BDへのダビング」とは異なり再エンコード処理を行うため?タイトルの再生時間と同じくらいの時間がかかります。
WinDVDで確認
作成したディスクをWinDVDで再生してみました。
問題なく、前回書き込みした内容に今回の編集分が追加されていました。
プレイリストを作成しましたが、WinDVDでは「タイトル」の一覧にはタイトル名とプレイリスト名が表示されました。
タイトルを選択した場合は「チャプター」にそのタイトルのチャプターが表示され、プレイリスト名を選択した場合は「チャプター」にプレイリストに含まれるタイトル名が表示されます。
ただ、「タイトル」に表示される文字数は入力した文字数だけ表示されましたが、「チャプター」に表示される文字数は全角で10文字分しかないため、長い文字列の場合は11文字目以降が表示されません。
今回作成したプレイリストに含めた番組タイトルは10文字以上のものばかりであったため肝心の第何話かがわからず不便です。
プレイリストやチャプターの作成および名前は、使用するプレイヤーにあわせて工夫する必要がありそうです。
もっと精度のよいCM自動検出ソフトの利用
「RECBOXでREC-iN」の記事で紹介した「RHDM-US/EX」およびiVDR-Sカートリッジを組み合わせれば、PCで「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4」を使ったビデオ編集が可能になるようです。
この編集ソフトは、「スマートレンダリング」を追及し可能な限り無劣化(再エンコードなし)での編集ができる次世代カット編集ツールと説明されています。
1点気になるのは番組詳細情報やその他データが消去されてしまうとか
関連記事はこちらをご覧ください。
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/press/12_0531.html
個人的にはCMカットはできればいいなぁ程度で優先順位はかなり低いです。
もともとBluRayドライブを購入したのも映画を見れれば良いな程度で、カートリッジHDDを使うこともできるので、BDダビングを使うことはないかなぁと思います。