今回、ラベルライターを購入しました。
購入したのは「ブラザー P-TOUCH CUBE PT-P710BT」です。
主な用途は、釣り用のケースのラベル作成です。
購入前の調査
購入前に調査では以下の機能、スペックなどを考慮して選定することにしました。
印刷方式
感熱式
感熱式は感熱紙と呼ばれる専用紙を加熱して発色させる印字方式です。
インクが不要なのが一番の特長です。
感熱式は熱転写式よりもコストが安いのがメリットですが、変色したり色がかすんだりするので長期間の使用には不向きです。
数日で付け替えるなどサイクルが短い場合におススメです。
熱転写式
熱転写式はサーマルヘッドの熱により、インクリボンを加熱し、ラベル用紙にインクを転写させる印字方式です。
保存性がよいので長期間の使用に向いています。
ラベル用紙の素材を変更することであらゆる耐久性を向上することができますので、使用する環境に応じてラベル用紙の素材選択を適切できれば変色やかすんだり、擦れなどによる破損や粘着力の低下などの弊害が発生しません。
インクが必要な分、感熱式よりも印刷コストは高くなります。
耐久性(耐擦過性、耐水性、耐溶剤性、耐熱性、耐光性、粘着性)を極めるのであれば熱転写式がおススメです。
屋外や過酷な環境での使用でも十分に耐久性のある素材がきっと見つかります。
テープ幅
市販されているテープ幅はおおよそ3.5~50mmまでです。
ラベルを貼る場所に応じた適切なサイズのテープ幅を選んで使用すると見栄えもよくなります。
文房具などの小さな物に貼る場合は10mm幅以下のテープが適合します。
最近の製品は文字だけでなく装飾やイラストなどの印刷が可能です。
カラフルなデザインを印刷する場合は18mm幅以上のテープがおススメです。
QRコードなどの印刷も可能ですので用途に応じたテープ幅を使い分けてください。
テープ幅を使い分けるにはそのサイズに対応した本体が必要です。
機種選択では、使いたいテープ幅が重要です。
自動カット機能
印刷後にテープラベルを自動でカットする機能です。
自動カット対応の機種の場合でも条件付きで手動カットになるケースがあります。
自動カット機能でさらに便利なのがハーフカット機能です。
ハーフカット機能は印刷面だけ切れ目をいれ裏紙は切れていないのでテープが非常に剥がしやすくなります。
電力供給
ラベルライター本体への電源供給方法は様々です。
一般的に以下の3種類があります。
ACアダプタ
家電製品は直流(Direct Current:以下DC)を使用しますが、家庭に送電されている電流は交流(Alternating Current:以下AC)です。
電源コンセントにACアダプタ側のプラグを差し込んで、交流(AC)を直流(DC)に変換し本体に電力を供給できるようにしてくれるのがACアダプタです。
電源コードにAC-DC変換回路が搭載されているので重量があり荷物になります。
ACアダプタを一緒に持ち運ぶ必要がありますが、電力供給方法としては非常に安定しているので長時間の使用でも問題はありません。
コンセントがないと使用できませんので、ACアダプタ方式は外出先での使用は不向きです。
コンセントの位置から本体使用場所までの距離でACアダプタの長さが十分にあるのか確認が必要です。
間違って異なる製品のACアダプタを使用すると機器の故障や火災などの原因になります。
充電
本体にバッテリー(蓄電池)を搭載していて、このバッテリーに電流を充電して使用するのが充電式です。
どれくらいの時間使用できるのかはバッテリーの容量と消費電力に関係します。
近年では一般的にバッテリーへの充電はUSBの電力供給の技術が使われています。
この充電には充電ができるタイプのUSBケーブルが必要です。
通信専用USBケーブルでは充電ができません。
また、パソコンなどのUSB端子に接続する場合、通常のUSB規格では0.5A~1A未満の充電しかできません。
2Aまでの充電をする場合にはUSB電力供給規格に対応したUSB端子に接続する必要があります。
ほとんどの製品がUSBケーブルは本体に付属していますが、充電用のAC充電器やモバイルバッテリーなどは別途用意する必要があります。
接続コネクタの形状が何種類かありますので注意が必要ですが、スマートフォンの充電などで使用している充電器で代用できる場合がほとんどです。
本体側はmicro USB TypeBコネクタの製品が多いです。
購入直後はバッテリーは充電されていないのが通常ですので最初に充電が必要です。
充電すると自動で本体の電源が切れる製品がありますが、充電しながら使用できる製品の方が便利です。
バッテリーの寿命は充電回数にも左右されますがおおよそ2年くらいと考えておくとよいでしょう。
バッテリーの寿命が製品の寿命にならないように、バッテリー交換ができるタイプがおススメです。
交換用バッテリーの有無なども事前に確認が必要です。
乾電池
単三/単四などの乾電池を複数使用する乾電池タイプがあります。
乾電池はサンプルとして本体購入時に付属している場合もありますが、そうでない場合もあるので購入後すぐに使用できない場合があります。
電池残量がなくなれば新しい電池に交換が必要です。
1回の交換でどの程度の期間使用できるのか?で乾電池でも問題がなく十分使用できます。
使いたい時に乾電池がなくて・・・
消費した乾電池の廃棄が面倒・・・
ということが発生する以外では乾電池だからということでは困ることはないと思います。
乾電池タイプは必要な回路が少ないので本体の重量が軽く持ち運びをする用途では便利です。
本体側はmicro USB TypeBコネクタの製品が多い
バッテリーの寿命は充電回数にも左右されますがおおよそ2年くらいと考えておくとよいでしょう。
バッテリーの寿命が製品の寿命にならないように、バッテリー交換ができるタイプがおススメです。
交換用バッテリーの有無なども事前に確認が必要です。
文字入力方式
ローマ字入力
ローマ字入力やカナ入力用の入力部が本体に搭載されているパソコンのキーボードタイプです。
それなりの本体サイズになってしまいます。
テンキー入力
キーボードタイプよりは省スペースで、テンキーを使って文字入力が可能なタイプです。
スマートフォンでの人気の入力方式でもあるフリック入力方式です。
その他の入力
次のデバイス接続によって接続先の入力方式が使用できるようになります。
最近では本体には入力装置がなくスマートフォンに接続してインストールしたアプリを使って入力する製品が増えています。
自分が普段使い慣れている文字入力方式をサポートしている製品を選ぶのが良いでしょう。
次に説明するデバイスに接続できるタイプはその装置の入力方式が使用できますのでおススメです。
デバイス接続
スマートフォン/タブレット
スマートフォンやタブレット端末からラベルライター/プリンターに接続し、印刷設定やラベル作成などの操作を行います。
専用アプリをインストールすることで様々なラベル作成が可能になります。
インストールするアプリで機能拡張できますので、使いやすさ便利さはアプリ次第です。
パソコン
パスコンからラベルライター/プリンターに接続し、印刷設定やラベル作成などの操作を行います。
専用アプリをインストールすることで様々なラベル作成が可能になります。
スマートフォンやタブレット端末よりも複雑な操作が可能なアプリが多いのが特長です。
インストールするアプリで機能拡張できますので、使いやすさ便利さはアプリ次第です。
デバイスに接続してそのデバイス専用のアプリをインストールすることで機能を拡張し様々な印刷ができるように開発されています。
デバイスに接続できるタイプの接続方法には次の通信方式が使用できます。
通信方式
USB
USBはUniversal Serial Busの略で、シリアルバス通信の規格です。
USBの最も便利な特徴がPlug And Play(PnP)です。
デバイスを挿すと自動で認識して必要な操作を行い使用可能になります。
PnPでなければ、周辺機器を接続するたびに、一旦本体の電源を切り、周辺機器を接続したのち、再度電源を入れ認識させるという手間があります。
通信速度はUSB2.0が最大480Mbps、USB3.0が最大5Gbpsです。
USBにはデータ通信に関する規定と電力供給に関する規定があります。
使用するケーブルに関しても規定されています。
USB 3.0/3.1とUSB TYPE-Cは別です。
USB Type-CだからUSB 3.0/3.1というわけではありませんので注意が必要です。
USBの通常の電力供給能力はUSB2.0が5V/0.5A(2.5W)、USB3.0/3.1が0.9A/5V(4.5W)です。
USB電力供給に関しては、Battery Charging(以下BC1.2という)が5V/1.5A(7.5W)、USB TYPE-Cが5V/1.5A(7.5W)と5V/3A(15W)、Power Delivery(以下PDという)がMAX5V/20A(100W)です。
USBで充電する際には電力供給能力に注意が必要です。
家電製品ではUSB2.0、USB標準(Type-A/micro Type-B)が主流です。
Bluetooth
bluetoothは、bluetooth通信方式を規定した規格です。
それぞれの規格はバージョン番号で表記します。
バージョンによって下位互換があるバージョンと下位互換のないバージョンがあるので注意が必要です。
互換性がない場合はそのバージョンとの正常な通信ができません。
bluetoothは発見とペアリングとでお互いに接続する機器間の認証を行いプロファイルを転送して通信が可能になるのがメリットです。
一番利用者が多いのは、bluetoothイヤホンではないでしょうか?
bluetoothの通信周波数は2.4GHz帯が使用されます。
通信電波強度はCLASS1(最大出力100mW/通信距離100m)、CLASS 2(最大出力25mW/通信距離10m)、CLASS3(最大出力1mW/通信距離1m)の3段階です。
スマートフォンと接続して使用するような機器、たとえばイヤホンであればCLASS2で十分ですが、実際にはCLASS1に分類されている製品が多いです。
これは通信距離ではなく最大出力がCLASS 1のためです。
bluetoothは通信速度はそれなりですが、消費電力が少ないのがメリットです。
マルチペアリング機能搭載機器であれば複数のデバイスを登録することが可能です。
さらに、マルチポイント機能は複数のデバイスを同時に接続して使用が可能な機能です。
バージョンの互換性以外にデバイスがサポートしているプロファイルが重要です。
プロファイルによってどんなデータを通信できるか用途が決まります。
WiFi
WiFiに対応している場合は、通信方式、セキュリティ設定(SSID/認証方式/暗号化方式/パスワード)など設定項目が多く、接続設定は初心者には敷居が高くなります。
「接続できない」「設定が面倒」という声を多く聞くのもこのWiFi接続の機器です。
WiFiは規格が策定されており、現在は第6世代(WiFi 6)が最新です。
第6世代の通信方式は、まず周波数帯により5GHz帯(11ax、11ac、11n/a、11a)と2.4GHz帯(11n/a、11n/g、11g、11b)に大別できます。
通信方式によって通信可能な最大速度がことなります。また、異なる周波数帯では通信はできません。
次に接続モードにはアクセスポイントモードとアドホックモードとがあります。
このモードによって接続設定の方法と接続できる範囲が異なりますので注意が必要です。
アクセスポイントモードは、インフラストラクチャーモードとも言います。 アクセスポイントに事前に設定されている通信方式、セキュリティ設定と同じ設定を機器にすることで接続が可能になりネットワーク内の機器と通信ができるようになります。
無線ルータをすでに稼働している場合はこのアクセスポイントモードでの運用が一般的です。
一方、アドホックモードは、2つの機器間でのみ簡易的に接続する方法です。
アドホックモードはダイレクトモードとも言います。
専用の接続アプリなどを使って接続設定をします。
アドホックモードは、2つの機器間の接続しかできないので他の機器とは同時に通信できません。
WiFi設定メニューが実装されていない家電製品をWiFiに接続する際は、一時的にアドホックモードで設定し機器と接続できるようにしてから、アクセスポイントモードの設定をリモートで操作してアクセスポイントモードで接続できるようにしています。
何らかの理由でアクセスポイント側の接続設定を変更してしまった場合は、機器を初期化してはじめから設定する面倒さがあります。
WiFi対応製品を接続する場合は、まず、接続機器それぞれのサポート周波数帯の確認が必要です。
まだ、2.4GHz帯の家電製品がほとんどです。
自宅でアクセスポイントモード(インフラストラクチャーモード)により接続する場合は、無線ルータなどWiFi通信が可能なアクセスポイントが必要です。
さらに、現在のアクセスポイントの接続設定の内容(SSID/認証方式/暗号化方式/パスワード)が必要になります。
アドホックモードの場合は、独自の設定内容になりますので、購入機器の製品マニュアルなどに接続方法が記載されています。
ブラザー ラベルライター
プリンター機器を製造販売しているメーカーでもあり、信頼できるメーカーだったのでブラザー製の製品から選ぶことにしました。
購入前調査の内容を考慮して選びました。
P-TOUCH CUBE
P-TOUCH CUBE PT-P300BT
製品情報 PT-P300BT
- 3.5、6、9、12mm幅のTZeテープ
- 本体内蔵手動式テープカット
- 熱転写式
- 180dpi
- Bluetooth version 2.1 + EDR Class2
- 接続デバイス スマートフォン/タブレット
- 付属品
- 本体
- お試しテープカセット2本
- 外寸 115 mm(幅)×61 mm(奥行き)×115 mm(高さ)
- 重量 約 380 g(電池とテープカセットを除く)
- ACアダプター(別売/AD-24ES-01)
単4型アルカリ電池×6本(別売/LR03)
単4型充電式ニッケル水素電池×6本(別売/HR03) - ヘッドクリーニングテープ (別売り/TZe-CL3)
- その他消耗品とオプション
低コストで必要最小限の機能
スマートフォンまたはタブレットからの操作のみ
12mm幅のテープラベル
電池もしくはACアダプタでの電力供給
P-TOUCH CUBE PT-710BT
製品情報 PT-P710BT
- 3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm幅のTZeテープ
- 本体内蔵自動式テープカット
- 熱転写式
- 180dpiまたは180dpi×360dpi(PCから印刷時)
- Bluetooth バージョン 2.1+EDR Class2
- 接続デバイス スマートフォン/タブレット/PC
- 付属品
- 本体
- お試しテープカセット2本(24mm幅 ラミネート 白地/黒文字 4m巻、24mm幅 ラミネート プレミアムゴールド地/黒文字 2m巻)
- USBケーブル(0.5m)
- Li-ion充電池 PA-BT-005
- 外形寸法 約 128(幅)X 67(奥行き)X 128(高さ)mm
- 重量 約 640g (充電池含む)
- ヘッドクリーニングテープ (別売り/TZe-CL4)
- その他消耗品とオプション
P-TOUCH CUBE PT-910BT
製品情報 PT-P910BT
- 3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mm幅のTZeテープ
- 本体内蔵自動式テープカット/ハーフカット機能
- 熱転写式
- 360dpi
- Bluetooth Ver5.0 Class1 SPP: iAP2
- 接続デバイス スマートフォン/タブレット/PC
- 付属品
- 本体
- お試しテープカセット2本(36㎜幅 ラミネート クラフト地/黒文字2m巻 24㎜幅 ラミネート つや消し白地/黒文字4m巻)
- USBケーブル(A to C、1m)
- Li-ion充電池 PA-BT-003
- 外形寸法 約138 mm(幅) x 138 mm(高さ) x 94 mm(奥行き)
- 重量 約1170 g(充電池含む)
- ヘッドクリーニングテープ (別売り/TZe-CL6)
- 充電器 (別売り/PA-BC-002)
- その他消耗品とオプション
P-TOUCH CUBEは最大36mm幅のラベル作成が可能ですが機種によりラベル幅がことなるので注意が必要です。
機種によって電源供給方法も異なります。
迷った場合は360dpiでの印刷が可能なPT-P910BTがおススメです。
ラベルとインクリボンが一体になっているため、文字の色と背景の色や模様は使用するラベルテープで決まります。
文字色と背景色とテープ幅の組み合わせによって数種類のテープを準備しなければならない可能性があります。
P-TOUCH COLOR VC-500W
製品情報 VC-500W
- 9,12,19,25,50mm幅のCZロールカセット
- 自動カット/ハーフカット機能
- フルカラー印刷
- 感熱式
- WiFi IEEE802.11b/g/n
- USB Ver2.0 Full Speed
- ACアダプタ/電源コード
- USBケーブル(USB Type A to micro USB TypeB)
シアン・マゼンタ・イエローの複数の発色層からなるロールカセットを使用し、温度を変えることでフルカラー印刷しています。
テープ選びはテープ幅だけでよいのでテープが無駄になりにくいです。
50mm幅のラベル作成が可能な点もメリットです。
フルカラーですが、感熱式であるため発色の好みは人により様々な意見があります。
また、感熱式のラベルは耐久性がよくありません。
ロールカセットを長期間保管していると黄ばんだりする可能性があります。
ブラザー ラミネートテープのここがすごい
フルカラーが魅力のVC-500Wですが、釣り用ケースのラベル作成ということで耐久性が無視できません。
耐候性や耐水性を考慮するとラミネートテープが安心です。
- ラミネートテープ情報
- 【ブラザー公式】耐性を極めるブラザー ラミネートラベルの実力
耐光性の観点では、赤、黄、蛍光色のテープは避けた方が良い。
銀色のマットタイプのテープが屋外での耐久性が特に良いらしいです。
購入はラミネートテープを使用する点でP-TOUCH CUBEの機種から選択することにしました。
P-TOUCH CUBE PT-P710BT
同梱物
PT-P710BT本体+Li-ion充電池(本体装着済)
お試しテープカセット2本
24mm幅 ラミネート 白地/黒文字 4m巻
24mm幅 ラミネート プレミアムゴールド地/黒文字 2m巻
USBケーブル(TYPE A to micro USB TYPEB 0.5m)
セットアップガイド
保障証
その他印刷物
消耗品とオプション
PT-P710BT用の消耗品やオプション品は以下のリンク先をご覧ください。
消耗品・オプション | PT-P710BT | ラベルライター | ブラザー (brother.co.jp)
本体と一緒に以下のテープカセットを購入しました。
本体セットアップ
Step1.テープカセットを入れる
今回は、お試しテープカセット(24mm幅 ラミネート 白地/黒文字 4m巻)をセットしてみました。
本体の蓋を開けます。
開封したテープカセットを装着します。
本体の蓋をして完了です。
Step2.充電する
Li-ion充電池は本体にすでに装着されています。
購入時は充電されていませんので使用前に充電が必要です。
充電には同梱されているUSBケーブルを使用します。
別途、ACアダプタまたはモバイルバッテリーが必要です。
本体の蓋を開けます。
オレンジ色の絶縁シールを引き抜きます。
モバイルバッテリーを使用して充電を行いました。
充電中は充電LEDがオレンジ点灯です。
満充電になると充電LEDは消灯します。
充電LED | 状態 | 説明 |
---|---|---|
オレンジ | 消灯 | 満充電 |
点灯 | 充電中 | |
3 秒消灯後、0.5 秒点灯 | 充電池残量が半分です。 | |
2 秒消灯後、2 回点滅 | 充電池残量が少なくなっています。 | |
点滅(0.5 秒ごと) |
充電不足または充電池異常 |
エラー点滅解除方法、対応
電源LED | 状態 | 説明 | エラー点滅解除方法 | 対応 |
---|---|---|---|---|
赤 | 1 秒間に2 回点滅後、1 秒消灯 | 充電池異常 | 電源ボタンを軽く押してください。 | 充電しても解消しない場合は、充電池を交換してください。 |
点滅(1 秒ごと) | 充電不足 | 電源を入れ直してください。 | 絶縁シートが抜かれていることを確認し、充電してください。 |
Step3.電源を入れる
電源ボタンを1回押します。
電源がONになると電源LEDは緑点灯(通信設定済みの場合)または緑ゆっくり点滅(通信設定未だの場合)です。
電源LED | 状態 | 説明 |
---|---|---|
緑 | 点灯 | • Bluetooth 接続済 • テープ送り、カット中 • 印刷中 |
点滅(0.5 秒ごと) | • スマートフォン、タブレット、パソコンからデータを受信中 • プログラム転送中 | |
3 秒点灯後、1 秒消灯 | 待機中 | |
オレンジ | 点灯 | 初期化中 |
点滅(0.5 秒ごと) | クーリング中 |
電源LED | 状態 | 説明 | エラー点滅解除方法 | 対応 |
---|---|---|---|---|
赤 | 点滅(1 秒ごと) | • テープカセットがありません。 • 幅違いのテープカセットがセットされています。 • 対応していないテープカセットがセットされています。 | 電源ボタンを軽く押してください。 | 正しいテープカセットをセットしてください。 |
高温エラー | 少し時間をおいた後、緑色の点灯に変わったことを確認してから再度印刷を試してください。 | |||
通信エラー | 電源を入れ直してください。 | スマートフォン、タブレットの場合 : • Bluetooth を接続してください。 パソコンの場合 : • USB ケーブルを接続し直してください。 • USB ポートを変更してください。 | ||
カッターエラー | 電源を入れ直してください。 | |||
点灯 | プログラム転送失敗 | 再度プログラムを転送してください。 それでも解決しない場合は、ブラザーコールセンターにお問い合わせください。 | ||
点滅(0.3 秒ごと) | システムエラー | ブラザーコールセンターにお問い合わせください。 システムエラー発生後、電源ボタンに触れると点滅のパターンが変わることがあ ります。この場合でもエラーを解除するには、ブラザーコールセンターにお問い合わせください。 |
アプリケーションの導入
PT-P710BTに接続して操作する端末はスマートフォン&タブレットまたはPCから選択できます。
それぞれの端末の印刷用アプリケーションの導入方法について説明します。
アプリケーションなどはPT-P710BTの サポート&ダウンロードサイトからダウンロード可能です。
スマートフォン&タブレット用アプリケーションはApp Store(iPhone)またはGoogle Pay(Android)から無料ダウンロードが可能です。
iPhone 12 mini
iOS 16.2
接続方式はbluetooth
P-touch Design&Print 2
Brother P-touch Design&Print 2 1.3.6(293)
インストール
PT-P710BT本体にあるQRコードを読み込むとインストールページにアクセスできます。
App Storeを開きます。
入手をタップします。
サイドボタンで承認し認証を行います。
FaceIDやパスワード入力で認証します。
起動
アプリを起動すると最初に通知の許可設定です。
必要であれば許可してください。
エンドユーザーライセンス契約に承諾
この後は、bluetooth接続設定へ進みます。
iPrint&Label
Brother iPrint&Label 5.3.4(243)
インストール
App Storeから検索してインストールしてみました。
入手をタップします。
サイドボタンで承認し認証を行います。
FaceIDやパスワード入力で認証します。
起動
開くで起動します。
エンドユーザーライセンス契約に承諾
プリンターモデルを選択します。
- 新規作成
-
新規で自由にオブジェクトを追加してラベルを作成することができます。
オブジェクトの種類は以下の通りです。- テキスト
- シンボル
- 画像
- バーコード
- CODE39
- CODE128
- JAN13
- UCC/EAN128
- QRコード
- 日付/時刻
- 連絡帳
- 飾り枠
- 描画
慣れるまでは次のラベルテンプレートをもとに編集すると簡単にラベル作成が可能です。
- ラベルテンプレート
-
事前に登録されているラベルテンプレートを使用してラベル作成をすることが可能です。
登録されているラベルは以下の通りです。- 備品管理
- バーコード(12mm)
- バーコード(18mm)
- バーコード(24mm)
- 棚
- ケーブル
- 日付
- ファイル
- 飾り枠
- メディア
- 名前
- 商品
- CD/DVDラベル
- Covid-19 24mm
- Covid-19 36mm
- マイラベル
-
これまでに作成し保存または印刷したラベルが登録されています。
再度印刷する場合はこのページから印刷します。
このラベルを編集してから印刷も可能です。 - 印刷オプション
-
ラベル作成ののち印刷を実行すると毎回印刷オプションメニューが表示されます。
設定可能な項目は以下の通りです。- プリンター
- 高解像度
- 印刷枚数
- カットオプシ
- オートカット
- つなげて印刷
- 自分ではさみでカットする
- 設定
-
設定ページでは、接続するプリンターの設定や用紙の長さの単位(mmまたはinch)を変更可能です。
サポートからウェブサイトのサポートページにアクセスできます。
ソフトウェアのバージョンや情報の送信に関する設定はインフォメーションから確認や変更が可能です。
プロセッサ Intel(R) Core(TM) i5-8259U CPU @ 2.30GHz 2.30 GHz
実装 RAM 16.0 GB (15.9 GB 使用可能)
システムの種類 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ
ペンとタッチ このディスプレイでは、ペン入力とタッチ入力は利用できません
Windows 11 HOME
22H2
22621.963
接続方式はUSBケーブル
プリンタードライバー
Printer Driver 2.3.0
USBプラインター用のドライバーをインストールします。
PCのOSにあったドライバをインストールする必要があります。
印刷オプションの設定項目はこのプリンタードライバーによって提供されています。
P-touch Editor からも呼び出すことができます。
ファイル>プリンター/用紙の設定>プリンタタブにあるプロファイルボタンを押すと表示されます。
ファームウェア更新
バージョン 1.00
PC端末からは専用アプリケーションを使用してPT-P710BT本体のファームウェアの更新が可能です。
プリンター設定ツール
Printer Setting Tools 1.6.010a
本体設定 version 1.4.0
別途、ウェブサイトのサポートページにアクセスしてプリンター設定ツールをインストールしました。
このツールでは、PCからPT-P710BT本体の基本設定が可能です。
設定項目は以下の通りです。
変更する可能性があるのは電源設定です。
P-touch Update Software
P-touch Update Software 1.0.0.23
ウェブサイトのサポートページから統合インストーラーでインストールできます。
ファームウェアの更新と各アプリケーションおよびコンテンツのインストールなどが可能です。
P-touch Editor
Brother P-touch Editor 5.4.007
次に端末とPT-P710BT間の接続方法について説明します。
bluetooth接続
P-touch Design&Print 2を起動するとガイドに沿ってbluetoothの接続設定が可能です。
PT-P710BTとスマートフォンまたはタブレットを接続する方法について説明します。
スマートフォンまたはタブレットと接続する方法はbluetoothです。
bluetoothの接続ではペアリングを行い接続デバイスを登録する必要があります。
ペアリングの操作はスマートフォンまたはタブレットで行います。
電源をON
最初にPT-P710BT本体の電源をONにします。
すでにONの場合はスキップします。
bluetooth未接続の状態では、電源ONにすると電源LEDはオレンジ点灯後、緑色ゆっくり点滅です。
すでに緑色点灯の場合は、bluetooth接続が確立している状態です。
bluetoothをON
スマートフォンまたはタブレットのbluetooth設定からONにします。
すでにONの場合はスキップします。
接続デバイスを選択
検索結果から「BT-P710BTXXXX」を選択します。
XXXXは本機シリアル番号の下4桁の数値です。
本体のQRコード下に本機のデバイス名が印字されています。
正常に接続出来れば、次回からは自動接続できます。
また、ペアリングは一回実施すればデバイスを削除しない限りは必要ありません。
PT-P710BTが検出できない場合は以下のことが考えられます。
- 他の機器とすでにペアリング済みで接続状態である
- PT-P710BT本体がスリープ状態であるもしくは電源がオフ状態である
- 電波が届かない距離・場所である
- 電波障害の影響のある装置の近くで使用している
PT-P710BTはマルチポイントに対応していませんので他の端末と接続済みの場合は切断してからお試しください。
電子レンジなどの周辺では電波障害が発生する可能性があります。
場所や距離を変えてなるべくベストな条件でペアリングを試してみてください。
USB接続
プリンター用ドライバーをインストール後に付属のUSBケーブルを使ってPT-P710BT本体とPCを接続します。
USBケーブルで接続すればPC上でプリンターを認識します。
ラベル作成
画像を挿入
スマートフォンで撮影した画像を取り込みラベルを作成しました。
被写体は「ダイワ 月下美人 アジングビームバチコンカスタム 3インチ SGルミノーバ」のパッケージにあるラベル部分です。
ラベルの用紙は白ですが、ラベル箇所のみを拡大して取り込むと光の加減でグレイに表示されます。
このまま画像を取り込み印刷すると作成したラベルは背景に黒インクが転写されるため背景がグレイに印刷されます。
明るさ/コントラストを上手く使う
印刷前に明るさ/コントラストを最大値まで上げると文字部と背景の明暗がはっきりとします。
その結果、背景が印刷されなくなり、この場合はテープの色の白のままで文字部だけが黒に印刷されます。
以下がハーフトーンを変更した結果です。
左側が明るさ/コントラストをMAXにした印刷結果
右がそれぞれ拡張設定のハーフトーンを変更した印刷結果です。
- 高解像度 単純2値
-
細かい箇所が印刷されません。
- 高解像度 ディザー
-
印刷箇所とそうでない箇所がはっきりしますが見た目は美しくありません。
- 高解像度 誤差拡散
-
印刷箇所とそうでない箇所が自然に表現されていますが背景がグレイに見えます。
テキスト入力
ラベルテンプレートから良さそうなテンプレートを選び、文字を変更してラベルを作成しました。
ワームのラベル作成の場合は、製品名、サイズ、カラーがあれば十分です。
ラベルテンプレートを編集して、この3項目の文字列を手入力して作成してみました。
使用したテンプレートは「書類整理-ファイルボックス」です。
今回作成したラベルは以下の様になりました。
2.5cmの無駄をなくす
デフォルトの設定で印刷をすると、必ず、印刷前に2.5cm分のテープカットが行われます。
複数のラベルを印刷するとラベル印刷のたびに2.5cmの無駄なテープカットが発生します。
2.5cmの無駄を回避するには、印刷設定を変更します。
印刷設定の変更方法はアプリによって異なります。
- P-touch Design&Print 2
-
最後のラベルをカットする(オフ)
- iPrint&Label
-
つなげて印刷 (オン)
- P-touch Editor
-
つなげて印刷(オン)
上記設定をした場合でも、最初の1枚目の印刷時には2.5mm分の紙送り&カットが発生します。
そして、最後の一枚は送り出しおよびカットがされません。
手動で送り出してカットする場合は電源ボタンを2回素早く押します。
所感
画像挿入時のノウハウ
ラベル作成では、カメラで撮影したりスクラッチで切り取った画像を挿入できますが、どう表現するのか?
P-TOUCH CUBEはテープの色が背景になりインクテープが文字色になるため、印刷する箇所としない箇所となるので、モノクロプリンターと同じ扱いです。
テープの色でも見え方が変わるはずなので見せ方が重要です。
どのような表現になるのか?まだまだ試せていないことが多いのでこれからです。
印刷解像度
PT-P710BTの印刷解像度は標準が180dpiで高解像度が180dpi x 360dpiです。
この影響がどのような場合に現れるのかが不明ですが、フォントサイズが小さい、細かな模様の印刷では顕著に表れるように思います。
今回は24mmのテープ幅しか使用していません。
それなりに大きめの文字を印刷しているので粗さはそれほど目立ちませんでした。
十分満足できる解像度であるかというとちょっと不満があります。
また、標準と高解像度を切り替えてもテキスト文字に関しては違いが判りませんでした。
高解像度180dpi x 360dpiが中途半端に感じたのでPT-P910BTの解像度360dpiがおススメに思いました。
PCかスマートフォンか
接続する端末はどちらがよいのかは、操作しやすい方でよいと思います。
慣れているキー入力方法が使えた方が圧倒的に便利です。
画像を挿入するのであればスマートフォンの方が簡単です。
PCは画像ファイルを転送する手間があります。
PCで使用できるP-touch Editorの機能がすべて必要かというと使う機能はそのうち固定になるので基本機能が揃っているスマートフォンからで十分に思えます。
P-touch Design&Print 2かiPrint&Lableかのどちらを使うのかはiPrint&Lableの方が直感的に操作できてシンプルです。
実用的でキレイなテンプレートが揃っているのはP-touch Design&Print 2だと思います。