Windows Media CenterのTV番組の録画に問題あり

我が家では、HTPCでTV番組の録画をしています。
仕事の都合により、観たい番組が放送される時間帯には不在のため、予約録画機能を利用して録画し、帰宅後に観ています。

一連の作業は、
番組ガイドの更新⇒番組予約⇒録画⇒再生
となります。

録画だけできればそれでいいというわけでわなく、予約したデータを再生するまでの一連の作業が正常にできて「TV番組の録画は問題ない」となります。

なので、番組ガイドの更新を含めこの一連のサイクルが正常に処理できなければなりません。
逆にいうと、不都合が発生しているのであれば、そのどこかに問題があるということになります。

録画および再生はWindows Media Centerを利用しています。
Windows Media Centerを利用する理由は、主に以下の4点です
①10 フィート エクスペリエンス
②パーソナル ビデオ レコーダー (PVR) の主要な機能が利用可能
Digital video recorder-Microsoft (DVR-MS)
③PC 間で映画や番組を共有
※アナログ録画の場合に限ります。
④GUIの統一

なぜか予約した番組が再生できないことが度々あります。

発生している事象は、

1.録画自体ができていない
録画データ自体が存在しない。

2.リストに表示されない
録画データは存在するが、プレイヤーのリストに表示されないため、選択できない。

3.番組放送時間の変更により、観たかった番組が途中もしくはまったく撮れていない。
録画データは存在するが、中身が別の番組である。

4.その他

この中で一番多いのが2ですが、録画データ自体は存在しているので、再生できるようにするための手間がかかるだけです。
再生する頻度によりますが、できれば改善したい事象です。

その次に多いのが1です。
これは録画データ自体が存在しないため、致命的です。
録画データは作成されているが無音の場合もこの事象に含めています。

3については、現状、それに対応した構成・設定にしていないのであきらめています。

まず1について、

Vista用のドライバーが未完成のころは、PC自体がスリープから復帰しないとか、再起動度の初回のみ無音で録画されるとか、いろいろとハードウェアのドライバ関連で録画できないことはありましたが、最近は安定しており原因は別にあります。
1が発生する原因は、「シリーズ予約がうまくいっていないため」です。

シリーズ予約は、連続ドラマなど毎週放送される番組を毎週自動で予約してくれる機能です。
シリーズ予約を設定した番組の一覧に登録した番組タイトルが表示されていても、番組ガイド上ではシリーズ予約されたマークがついていないことが度々あります。

予約がうまくいかない例として、「番組ガイドが古くなっている」場合があります。

番組ガイドが更新されるタイミングはいつなのか?

番組ガイドの更新
MediaCenterでは、最大 2 週間分のテレビ番組の一覧を保存することができるようです。※自分の認識では1週間分と思っていたのですが・・・
更新は自動に設定しているので、「接続時に、自動的にダウンロードする」ようになっています。
また、番組ガイド自体は、受信契約会社が定期的に更新しています。
それぞれ番組ガイドのダウンロードと受信契約会社が行う更新のタイミングによっては、「番組ガイドが古くなっている」という状態が発生する可能性が考えられそうです。

HTPCは、通常スリープモード(パソコンの状態をメモリ上もしくはハードディスク上に保存して省電力モード)になっています。
省電力モード中には番組ガイドの更新作業はできないでしょうから、予約録画時、予約設定作業や再生時にパソコンがスリープから復帰したタイミングで番組ガイドが更新されるように思います。

このパソコンが復帰する頻度によって、「番組ガイドが古くなっている」という状態は発生する可能性が考えられます。
その場合は、手動で番組ガイドを最新に更新してやればOKなのですが、それでは自動とはいえないと思います。

また仮に最新の番組ガイドに更新できていたとして、以前の古い番組ガイド上でスケジュール予約されていた番組に放送時間や番組情報の変更があった場合、新しい番組ガイド上で正しく予約ができるのか懸念されます。

いろいろ想定するといっぱい不安があります。
「確実に」と考えた場合、録画の直前にシリーズ予約が正しく機能しているかを確認する必要がありそうです。
直前に確認するなら予約の意味がなくなりますので、出かける前もしくは前日に確認するのが現実的なのかもしれません。

自動という言葉は正常に機能していれば便利ですが、なにか不都合が発生している場合には厄介なものです。

次に2については、
2のリストに表示されない原因は、「WHS PP3のMediaCenter Connectorの機能による」もののようです。
この機能は、WHS PP3でクライアントのWindows Media Centerでテレビ番組を録画すると、作成されたファイルを自動的にWindows Home Serverの共有フォルダーへと移動してくれる機能、簡単にいうと、録画したテレビデータの移動機能です。

この機能を使うように設定すると、クライアント側を再起動したあとに移動したデータはメディアセンターの録画データ一覧に表示されません。
逆な言い方をすると、移動したあとに再起動しなければ一覧に表示できないということです。

暫定的な対策としては、再生前にクライアントを再起動してやる。もしくは、移動機能を使わない。ということになります。

1や2の原因から対策を考えると、録画用PCを定期的に再起動してやらなければならないようで、ただその周期がWindows Updateのタイミングでよいのかどうか不明です。

4について
ほとんどは、再生時の操作での不都合です。
Media Centerは”10 フィート エクスペリエンス”という名称がつけられ、約3mの距離から見るために考えられています。そのため、操作はTVと同じようにリモコンで行えます。
しかし、今使用しているリモコンの電源およびアプリケーションの終了ボタンの反応が悪く、何度も何度もボタンを押さなければなりません。
また、音声については、スリープモードから復帰時にドライバもしくはiMONが正常に動作していないためか音量調節ができないケースがあります。
今使っているリモコンは赤外線タイプですが、Bluetoothのリモコンがあったらなぁと思ったりします。

さらに、表示関連では、
通常はHDMI接続のTVとPC内蔵の液晶画面の2画面にそれぞれパソコン画面を表示させ、Media CenterはTVに表示するように設定しています。
スリープ復帰後は事前作業として、Media Centerを起動⇒停止⇒起動をしてからでないと、TV側に表示できません。
また、Media Centerを起動したままTVの電源をきると、次回、Media Centerを起動してもTV画面は真っ黒のままでMedia Centerは起動するもののどこにも表示されませんし、
仮に、Media Centerを終了してからTVの電源を切ったとしても、先にPCをスリープから復帰させてしまうと、TV側との接続がきれてしまいディスプレイ設定で2画面表示の設定ができなくなります。
グラフィックチップにIntel社製を使用しているので、そのドライバの影響かもしれませんが、かなり面倒です。
手順を間違えるとPCを再起動しなければ改善しません。

HTPCをAV機器なみに気軽に使えるようにするには、まだまだ課題が山積な状況です。

あとは録画データのファイル形式ですが、Digital video recorder-Microsoft (DVR-MS)というもので保存されます。
ビデオはMPEG2、音声はMPEG-1 Layer II オーディオまたはAC3にエンコードされさらに、著作権保護やコンテンツ情報などを含める事ができます。
著作権保護に関してはデジタル放送の録画ではいろいろと障壁になりそうですが、アナログな間は特に問題ないとおもっていました。

しかし、どうも録画したPCのMedia CenterにしかTV録画データの一覧表示はできないようです。

そのため、WHSのRecorded TVフォルダにTV録画データを移動しても、他のPCで起動したWindows Media Centerでは表示できません。
ただ、ファイル共有フォルダをブラウズして直接観たいファイルを右クリックして”Windows Media Centerで再生”で再生することは可能です。

これはTV録画データに限ったことでビデオデータは普通に一覧表示できます。
Windows 7ならホームグループを設定すればグループ内でTV録画データも共有できるように記載があります。
そのためには、ホームグループが使用できるWIndows 7にすべてのPCをアップグレードしなければならないようです。
特にVistaで困っているわけでもなく、これだけのためにアップグレードは考えられませんのであきらめるしかなさそうです。

※訂正
Windows Media Centerの設定を変更すれば表示できるようになりました。
変更は
設定⇒全般⇒プログラムライブラリオプション⇒Windows Media Centerでメディア機能を制御する
のチェックをはずしただけです。

あとは、地デジをそのまま地デジチューナカードで録画した場合どうなるかです。
おそらく録画したPC以外では無理だと思いますので、WHSサーバで録画してDLNAサーバなどで配信するしかないのでしょうか。
2011年7月まで、まだ1年以上あるのでそれまでに状況もかわることでしょう。

dvr-ms形式だと、録画したデータの情報がいろいろと表示されます。

Windows Media Center上ではその情報で区別し、見やすく表示されます。
タイトル表示では、タイトル名でフォルダー分けされますので、番組タイトルがことなっているとシリーズ番組でも別フォルダに表示されてしまいます。
また、プログラム説明には、サブタイトル(最終回 XXXXXなど)を入力できますが、ほとんどの場合文字放送とかステレオ放送を表す文字しか入力されていません。
ファイルブラウザ上で項目の内容を修正することは可能ですが、かなり面倒な作業になりますので、番組ガイドにきちんと情報が入力されていないとあまり意味がありません。
dvr-ms形式でなくてもよいのでは?と思えてきます。

あと、上には記載しませんでしたが、3月中旬以降、何度かスリープモードからの復帰をさせたあと、Media Centerを起動してTV録画データの一覧を表示させようとしても、ずっと処理中のままです。
“何度かスリープモードからの復帰”というのは、予約録画を何度か実行したあとやそれを見るためにMedia Centerで再生したあとの状態です。
タスクマネージャでプロセスを見ると、Media Centerのプロセスが複数起動しており、一旦そのプロセスを停止してからMedia Centerを再度起動しても改善されません。
結局、PCの再起動をしなければ改善しませんでした。

Windows OS(Server OS含む)は、やっぱり定期的な再起動が必要なOSなんだと思い知らされました。
それをごまかすために、毎週、再起動が必要なWindows Updateをさせているのかとさえ思えてきます。

かなり前に話題になった、クライスラーの社長とビルゲイツ氏のやりとりを思い出しました。

この先考えるとWHSで、TV録画も視野にいれておいたほうがよいのかなぁと思うと、
今WHSの構成を考えている最中であり、この先、3年以上5年くらいはもたせたいわけで、うーん悩みます。

いまさらですが、ゲーム用PC以外は全部Linuxでというのもありかなぁ

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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