TVの視聴、録画、録画番組の再生、書き出しができるPC TV Plusとさらに拡張機能を追加したPC TV Plus アドバンスドパックについての記事です。
PC TV Plus とPC TV Plus アドバンスドパック
公式ページPC TV Plus / PC TV Plus アドバンスドパック
主な機能
見る撮るダビング編集シリーズ表示ミニプレイヤーモード
14日間体験版
外からどこでも視聴外から録画予約ブルーレイディスクへのプレイリスト書き出しカット書き出しカット保存
ホームネットワーク配信メディア再生ムーブバック
アプリの入手方法
このアプリはソニーストア限定製品です。ソニーストアからfa-angle-right今すぐダウンロードするをクリックし、インストーラファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラファイルは、ご使用のブラウザー設定のダウンロードフォルダーに保存されます。今回ダウンロードしたのは、ファイルバージョン4.1.0.8200、製品バージョン4.5.0.12040です。
14日間体験版
アプリをインストールすると、PC TV Plusを14日間無料で利用できます。
旧バージョンをご利用の場合は、アプリのアップデートを行うことで新しいバージョンの体験版として14日間無料でご利用になれます。
体験版はすべての機能が利用できます。
インストーラを起動
ダウンロードした「pctvplus_45.exe」(Ver4.5.0の場合)を起動します。
インストールウィザードの開始
使用許諾契約書への同意
インストールの実行
ショートカット作成と起動の確認
インストール中のステータス
使用中のファイル
要求されたアプリケーションの警告
TAP-Windows Provider V9のインストール
インストールウィザードの終了
はじめに
Windows ファイアウォールの設定変更
機器の登録
DMR-BWT660を使用して初期設定
機器の登録の完了
体験版を使ってみる
アプリ起動時に表示される体験版を使ってみるをクリックすれば14日間、無料でPC TV Plusのすべての機能がお試しできます。
※2回目以降の起動時には引き続き体験版を使うをクリックすれば同じです。
※体験版でもPC TV Plusアドバンスドパックの機能がお試しできます。ただし、機能ごとに再生時間などの制限があります。
ライセンスの購入
¥3,300(税込)[/col3][col3]PC TV Plus 2台用
¥5,940(税込)[/col3][col3]PC TV Plus 3台用
アプリ起動時に表示されるライセンスキー購入をクリックするとライセンス購入のページが表示されます。
製品版にアップグレード
アプリに購入したライセンスのライセンスキーを登録すれば製品版へアップグレードできます。
これにより使用期限14日の制限が解除されます。
アプリを起動時に表示される製品版にアップグレードをクリックするとライセンスキー入力画面が表示されます。
ライセンス認証を行います。
□の枠にメールで送られてきたライセンスキーを入力します。
入力間違いしないようにコピー&ペーストがおススメです。
他のPCですでに認証済みの場合
【はい】をクリックするとこのPCではライセンス認証が行われアプリを使用できるようになりますが、以下のように、他のPCのライセンス認証が解除され使用できなくなります。
PC TV Plus アドバンスドパックへアップグレード
アドバンスドパックの体験版の制限を解除するには、以下が必要です。
- PC TV Plusのライセンスキー
- My Sony IDの登録
- ソニーストアでアドバンスパックの購入
¥2,200(税込)
PCの台数分必要なわけではありません。
ライセンス有効期間は1年間です。
買取ライセンスではありませんので継続利用には毎年購入が必要です。
2通目が支払い手続きが完了してステータスが注文確定になった際のメールです。
アドバンスドパックの設定
アドバンスドパック購入後、ヘルプ>ライセンス認証情報を選択します。
ライセンス認証情報からアドバンスドパックの購入をクリックすると、ソニーストアへのサインイン画面になります。サインインするとアプリに設定が反映され、アドバンスドパックが制限なしで利用できるようになります。
おそらく、この場合の購入後は注文確定後だと推測します。
ピックアップ
機能や特徴や気になる点などをご紹介します。
以下は、我が家の録画番組の総タイトル数は4930です。
DIGA (DMR-BWT660 2013年モデル) |
2835 |
---|---|
SeeQVault (AVHD-URSQ4) |
2094 |
RECBOX (HVL-AVR) |
0 |
PC保管場所 (%HOMEDRIVE%\VNTApp\Contents) |
1 |
アプリ設定項目
全般
番組の再生
Playerの設定です。ミニプレイヤーモードのサイズ設定変更が行えます。 番組の選局
ライブ視聴の番組選局の設定です。
DMR-BWT660(DIGA 2013年モデル)を機器登録した際の画面です。
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー専用の機能です
我が家ではテスト環境がありません
番組の検索
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー / ひかりTV対応チューナー専用の機能です
我が家ではテスト環境がありません
番組表
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー / ひかりTV対応チューナー専用の機能です
我が家ではテスト環境がありません
マイサーチ
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー / ひかりTV対応チューナー専用の機能です
我が家ではテスト環境がありません
注目番組
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー / ひかりTV対応チューナー専用の機能です
我が家ではテスト環境がありません
ニコニコ実況
我が家ではテスト環境がありません
※本機能は、株式会社ドワンゴの実況 API サービス終了に伴い、2020年12月16日をもって提供を終了しました。(株式会社ドワンゴによる案内はこちら)
番組の受信と配信
ホームネットワークサーバ設定です。
ダウンロードやアップロード受信、ムーブバックの対象となるPCに保存する場所の設定を変更できます。
シリーズ表示するためのタイトルのキーワードを登録します。
nasne™ / ソニー製ブルーレイディスクレコーダー専用の機能です アップデート 初期化
ダウンロードする
DTCP-IP機器⇒PC
DTCP-IP対応機器の録画番組リストから選択したタイトルをPC上の保存場所にダウンロードします。
ダウンロードした録画番組は編集やカットや圧縮などが可能になります。
- ダウンロード型ムーブ受信
ダウンロード型ムーブ送信対応機器からPC TV Plusを操作してダウンロード可能 - アップロード型ムーブ受信
アップロード型ムーブ送信対応機器を操作してPC TV Plusへダウンロード可能
fa-check-square-o‐[アプリの設定]‐[番組の受信と配信]よりアップロード受信機能を有効化が必要
DIGAからダウンロードしてみました。ダビング10のカウントがマイナス1され、PCに正常にダウンロードされました。
ダウンロード番組タイトルの選択
ダウンロードしたい番組タイトルを選択したのちダウンロードを選択するかメニューからダウンロードするを選択します。「ドラマ24 きのう何食べた?#11」をダウンロードしてみました。
必要であれば画質を選択します。
画質は3種類から選択可能です。
録画時のモードのままダウンロードする |
3倍モードに圧縮してダウンロードする |
長時間モードに圧縮してダウンロードする |
ダウンロード時の圧縮に関する詳細はマニュアル(ヘルプ)を参照してください。
開始後、レコーダー側で録画などが実行中の場合、ダウンロードが実行できない場合があります。
番組ダウンロードの開始
ダウンロードの終了
DIGAからPC TV Plusで正常に再生ができているのであればDTCP-IP配信ができており、コピーガード云々はないはずです。このダウンロード機能はDTCP-IPコピー/ムーブ機能なので通常のファイル操作のダウンロードではありません。著作権保護の許容内でのコピー/ムーブなのでダウンロード先でも著作権保護の許容内で利用できます。ダウンロードが始まっていれば、機器のムーブ受信とか送信の機能はクリアできているわけで、ダウンロード途中でエラーになるのはネットワーク環境が怪しいです。DIGAはトランスコード配信可能なので再生(DTCP-IP配信)とダウンロード(DTCP-IPコピー/ムーブ)とではネットワークを流れているデータ量が異なる可能性があります。DIGAやPCを有線で接続する。サイズの小さな録画番組で試してみる。いろいろなモードの録画番組で症状がことなるか試してみてください。
あとDIGA側の同時操作、同時接続数などの制限により中断される場合もあります。
PCの保存先の容量不足でもダウンロードは中断されます。既定値は「%HomeDrive%\VNTApp\Contents」です。%HomeDrive%のドライブレターは通常CドライブですのでCドライブのスペース不足が原因の場合があります。設定から保存先は変更可能ですので容量の多い外付けHDDなどに変更すると改善します。
編集する
PC
PC上にある録画番組リストから選択したタイトルにチャプターの追加やお気に入りシーンを設定します。
番組タイトルの選択
編集する番組タイトルを選択します。先ほどダウンロードした番組タイトル「ドラマ24 きのう何食べた?#11」のCMカットを試してみます。
番組カットの編集
画面右の「チャプターの調整、お気に入り区間の指定」にあるチェックマークをオンにするとそのチャプターがお気に入り区間に選定されます。チェックマークをオフにするとお気に入り区間から除外されます。
フィルムロールを参照して、不要なシーンをカットして新たにチャプターを作成することもできます。
編集が完了すれば保存をクリックしたのち閉じるで編集を終了します。
チャプター上限数の制限
BD | 番組当たり100個まで、メディア1枚当たり合計1000個まで |
---|---|
DVD | 番組当たり999個まで、メディア1枚当たり合計999個まで |
SeeQVault | 番組当たり98個まで |
カットするアドバンスドパック
PC
PC上にある録画番組リストから選択したタイトルのチャプターやお気に入りシーンの設定にしたがって、録画番組をカットすることができます。
番組タイトルの選択
カットする番組タイトルを選択します。先ほど編集した番組タイトル「ドラマ24 きのう何食べた?#11」のCMカットを試してみます。
番組カットの開始
番組カットの完了
圧縮する
PC
PC上にある録画番組リストから選択したタイトルを圧縮します。圧縮は「3倍モードで圧縮する」と「長時間モードで圧縮する」の2種類から選択できます。
以下は録画時にすでに圧縮されているため処理ができない例です。
圧縮に関する詳細はマニュアル(ヘルプ)を参照してください。
アップロードする
PC⇒DTCP-IP機器
PC上にある録画番組リストから選択したタイトルをDTCP-IP対応機器へアップロードします。
- アップロード型ムーブ送信
アップロード型ムーブ受信機能対応機器からPC TV Plusを操作してアップロード可能
- ダウンロード型ムーブ送信アドバンスドパック
ダウンロード型ムーブ受信機能対応機器を操作してPC TV Plusからアップロード可能
fa-check-square-o‐[アプリの設定]‐[番組の受信と配信]よりアップロード受信機能および配信機能を有効化が必要
番組タイトルの選択
アップロードする番組タイトルを選択します。先ほどカット編集した番組タイトル「ドラマ24 きのう何食べた?#11」をアップロードしてみます。
アップロード先の選択
アップロード先のDTCP-IP機器を選択します。
今回は、DMR-BWT660を選択しました。
アップロード開始の確認
アップロード開始前の確認事項です。よろしければはいをクリックすればアップロードが開始されます。
アップロード処理中
アップロードの完了
アップロード完了画面です。
DMR-BWT660へアップロードした番組タイトル「ドラマ24 きのう何食べた?#11」はPC TV PlusおよびDiXiM Play Windows版から正常に再生ができることを確認しました。
DIGAの場合、アップロードした番組タイトルは最新録画番組にエントリーされます。
アップロード先選択画面で何度か操作ができなくなりました。情報を収集中が完了したタイミングでウィンドウが開いているようですが、そのウィンドウが選択できず、PC TV Plusの操作を全く受け付けなくなります。タスクバーのメニューからアプリを二重に起動して再起動でなおりますが、この再起動しますか?のメッセージも表示されたりされなかったりでどうしようもなくなります。
メディアへ書き出し
DTCP-IP機器PC⇒SeeQVault機器DVDBlu-Ray
SeeQVault機器への書き出しはexFATフォーマットでないため実行できませんというエラーが表示されました。
これは書き出し用のプラグインが対応しているファイルシステムが限られているためです。
今回は、exFATのメディアがないため動作テストができませんでした。
DTCP-IP機器からSeeQVault機器への書き出しは、番組データ準備中のためなかなか動作テストができませんでした。やっとできましたが、結果はexFATしかダメといったメッセージで書き出しは結局できませんでした。
体験版では1時間未満の番組のみ利用が可能です。
ムーブバックするアドバンスドパック
SeeQVault機器DVDBlu-Ray⇒PC
メディアへの書き出しをした番組タイトルをPCへムーブバックできます。
番組タイトルの選択
SeeQVault機器の中からムーブバックする番組タイトルを選択します。
「おかしな刑事スペシャル」を選択してみました。
画質モードの選択
ムーブバックする際の画質モードを選択します。
今回は録画時のモードのままムーブバックすることにしました。
ムーブバック開始の確認
内容を確認して、よろしければはいをクリックしてムーブバックを開始します。
ムーブバックの処理中
ムーブバックの進捗状況が表示されます。
ムーブバックの完了
ムーブバックが正常に完了しました。
体験版では15分未満の番組のみ利用が可能です。
メディア再生アドバンスドパック
SeeQVault機器
PC TV Plusを起動しているPCに接続したSeeQVault対応機器の録画番組を再生できる機能です。SeeQVaultはメディアバインドなのでメディア再生と呼ばれているかと思います。
USB接続のSeeQVault機器を自動で認識してくれます。
再生したい番組タイトルを選択すれば再生が可能です。
体験版では再生開始から5分間の利用が可能です。
ホームネットワーク配信アドバンスドパック
PCSeeQVault機器
SeeQVault機器の録画番組をDTCP-IPで配信する機能です。
PC TC PlusがDTCP-IP対応メディアサーバになります。
手順1番組の受信と配信の設定で、「サーバ機能を利用する(アップロード受信機能と配信機能)」を有効にする
PCの保存場所にある番組タイトルが配信されます。
手順2SeeQVaultを配信機能に接続を実行します
SeeQVault機器にある番組タイトルが配信されます。
アドバンスドパックにアップグレード後もPCの再起動をおススメします。
体験版では配信機能を有効にしてから15分間の利用が可能です。15分経過するとアプリが再起動します。
おススメシリーズ表示
シリーズ表示は以前にも記事にしましたが、番組タイトル名でシリーズの判定を行い、まとめて表示する機能です。
関連記事PC TV Plusのシリーズ表示 (2018-07-04 03:22:56)
以前の記事のころよりかなり使い勝手がよくなっているようです。
アプリ設定項目に「シリーズ表示」がありましたが、この画面で、キーワードを登録すれば、そのキーワードに一致した番組タイトルをシリーズと判断してまとめて表示してくれるようになりました。
タイトルに不要な文字列があってもほとんどの場合、キーワードを登録すれば意図したとおりにシリーズ表示してくれることが確認できました。以下その例です。以前の記事で手こずったタイトル名テレビで中国語です。
DIGA(DMR-BWT660)にあるテレビで中国語を例に説明します。
すでに検索機能でテレビで中国語に一致するタイトルの一覧を表示し、かつ、シリーズ表示をONにしています。全部で238タイトルありますが、シリーズ表示でまとめられているタイトルとそうでないものがあります。
シリーズ表示の設定のキーワード登録に「テレビで中国語」を登録します。
一覧に戻るとシリーズ表示が全238本になりました。しかし、その下に全2本という中身のないシリーズ表示があります。
シリーズ表示を一度OFFにします。
シリーズ表示をONに戻します。全2本のタイトルが消え正常に表示されました。
超おススメミニプレイヤーモード
YouTubeでもミニプレイヤーがありますが、YouTubeの場合、そのページ上に表示されるためYouTubeのWebページを小さくできなければ意味がありません。しかし、PC TV Plusの場合、320×180(既定)サイズで1つのウィンドウアプリとして表示されるため、PC画面の隅に表示してほかの作業ができます。非常におススメの機能だと思います。プレイヤーサイズは全般設定にある3通りから選択可能です。
320 X 180 (既定) |
480 X 270 |
640 X 360 |
※キャプチャー画像は保存できませんでしたので、体験版で実際にお試しください。
おススメライブ視聴
セットアップ直後は、登録機器の番組リストの更新が優先されます。すべての機器のリストを更新したのちレコーダやTVのチャンネル情報を収集しますのでその処理が完了するまでは以下のようなメッセージが表示されます。
番組録画機器に対して行う操作がスムーズでない
例えば、DMR-BW660からSeeQvault機器へ書き出しを行いたい場合、番組タイトルを選択し、書き出しを実行しても、準備中のため何度もやり直しでいつまでたっても書き出しができない。
PC TV Plusを起動しているPCを再起動すると改善することがあります。
SeeQVault機器の初期化はどうすれば?
SeeQVault Player PlusにはSeeQVault機器の初期化ができました。
DiXiM SeeQVault Server Pro/Stdも同じく初期化ができました。
どちらも初期化はファイルシステムのフォーマットではなく、SeeQVaultのファイル管理構造の初期化でした。
HDD内にSQVフォルダーがなければ作成してくれます。
ファイルシステムを変更する場合はOS標準のフォーマットを実行すればよいのですが、その後、PC TV Plusでは、SeeQVaultのファイル管理構造(SQV以下)を作成できないように思います。
どうやらファイルシステムのフォーマット後、データが空になった状態でもSeeQVault機器と認識できているので最初に番組タイトルを保存した時点でSQVフォルダー以下は作成されます。
以前ほどの待ち時間はなく、エラーで再生できないということも発生しませんでした。
どの動作がアドバンスドパックの機能なのかが起動しないとわからないため体験版では面倒です。
PC TV Plus アドバンスパックにアップグレードすればいろいろとできることは増えますが、番組録画機への操作は、タイミングが合わないと何もできないことが多く何度も操作をやり直し、準備中でできないというのはストレスにしかなりません。もう少し親切なメッセージであれば待つことができると思います。できない操作のボタンはグレイ表示(非アクティブ)にしてくれればわざわざできない操作を実行することも減ると思います。たとえば、SeeQVault機器内の番組タイトル選択時に書き出しやダウンロードがアクティブになっている点です。
PC TV PlusなどSony製のSeeQVault アプリはUSB接続のSeeQVault機器のみ認識します。Intel NUCのように本体にあるSDカードリーダに挿入しても認識しません。一方、DiXiM SeeQVault ServerはUSB接続以外も認識します。ただし、SDカードを認識したところで今は実用性はありませんので弊害はないと思います。
PC TV Plus アドバンスドパックの利用シーン
この環境でリビング以外で録画番組を再生したいと思ったときに、録画中だったりで録画機では再生ができないようなタイミングがきっとあります。見たい時に見れない・・・
その場合、自分の部屋に家庭内ネットワークに接続したPCがあれば、PC TV Plusを利用して、まず、録画機からPCへのDTCP-IPムーブを行いダウンロードします。PCはWiFiよりは有線LANでの接続がおススメです。
このときのダウンロードは録画機の番組タイトルのダビング10のカウントが1減るだけですので、カウントが1以下でなければ録画機にダウンロードした番組タイトルは残っています。
ここまでで、PCにダウンロードした番組タイトルを自分の部屋で再生が可能になります。再生はPC TV Plusを利用します。
さらに、PC TV Plus アドバンスドパックのホームネットワーク配信を有効にすれば、家庭内ネットワークにWiFiで接続したスマートフォンやタブレットのDTCP-IP対応Playerを使って再生が可能です。モバイル機器で再生ができるということはWiFiの電波が届く場所であればどこでも再生ができます。たとえば、お風呂につかりながら再生ができるようになります。モバイル端末のDTCP-IP対応PlayerはDiXiM Playシリーズがおススメです。
上の図にはSeeQVault機器も記載していますが、これはオプションです。SeeQVault機器へ保存する場合は書き出しを実行します。書き出しを行う予定であれば、接続するSeeQVault機器のファイルフォーマットはexFATがおススメです。ホームネットワーク配信はPCとSeeQVault機器の番組タイトルを配信します。
SeeQVaultの現状
SDカードおよびSDカードリーダーは使えない?
しかし、現状は、SDカードもカードリーダーも販売中止のようです。
そもそも、カードリーダはUSB Micro-Bコネクターまたはライトニングコネクターのため、最近のスマートフォンのUSB Type-Cには接続できません。変換アダプタを使用してしまうとSeeQVault対応でなくなります。
また、スマートフォンでSeeQVault対応のPlayerがすでにサポートを終了しているようでSeeQVault機器を接続したところで何もできません。
PCで録画番組を管理する目的では便利?
それでは何で使えるのか?を考えた場合、PCで録画番組を管理するには非常に便利なのではないでしょうか?
これまでPCにチューナーを接続して番組録画をする製品がありましたが、ダビング10で録画した番組はデバイスバインドであるためPCのような汎用デバイスではOSのアップデートやハードウェア変更により暗号キーが変わると再生ができなくなってしまいます。その点、SeeQVaultはメディアバインドであるため、PCの構成変更によって再生ができなくなることはありません。
また、メーカー製のレコーダーやTVなどをSeeQVault対応にしたところで、SeeQVault機器(HDD)のファイルシステムはメーカーによってことなり互換性の問題があります。
しかし、PCであればファイルフォーマットは複数選択できますので、環境に合わせてベストなファイルシステムでフォーマットすれば互換性の問題はクリアになるのではないでしょうか?
PC TV PlusがあればSeeQVault対応機器をレコーダやTVへわざわざ接続しなおす必要はないので、ファイルシステムの互換性は気にする必要はなくなるはずです。
あとは、SeeQVaultアプリケーションに組み込まれているプラグインが対応するファイルフォーマットでなければ動作しない機能があるため、アプリケーションに依存する部分があります。メーカー製レコーダやTVよりは選択の範囲は広がります。
Windows OS | MacOS | Linux | |
NTFS | 〇 | × | × |
exFAT | 〇 | 〇 | × |
XFS | × | × | 〇 |
ext4 | × | × | 〇 |
UFS2 | × | △ 完全ではない |
△ 読み込みのみ |
PC TV PlusでならNTFSかexFATのどちらがよいか?
SeeQVault機器への書き出しはexFATでなければダメなようなのでexFATがよさそうです。
exFATはフラッシュドライブ用のファイルフォーマットです。
我が家のDTCP-IP対応DMS
DTCP-IPムーブができるDMSについて一覧にまとめました。
DTCP-IPムーブ対応をうたっていても、送信のみ、受信のみ、送受信両方といったように様々です。
※HVLーAT(RECBOX)はHDDが故障したためリストにはありません。
アップロード型 | DTCP-IPムーブ送信 | 対象機器からの操作 対象機器にある録画番組をアップロード型ムーブ受信機器にムーブするケースです。 |
---|---|---|
DTCP-IPムーブ受信 | アップロード型ムーブ送信機器からの操作 アップロード型ムーブ送信機器にある録画番組を対象機器にムーブするケースです。 |
|
ダウンロード型 | DTCP-IPムーブ送信 | ダウンロード型ムーブ受信機器からの操作 対象機器にある録画番組をダウンロード型ムーブ受信機器にムーブするケースです。 |
DTCP-IPムーブ受信 | 対象機器からの操作 ダウンロード型ムーブ送信機器にある録画番組を対象機器にムーブするケースです |
対象機器 | アップロード型 | ダウンロード型 | ||
---|---|---|---|---|
DTCP-IPムーブ送信 | DTCP-IPムーブ受信 | DTCP-IPムーブ送信 | DTCP-IPムーブ受信 | |
DMR-BWT660 (DIGA 2013年) |
ー | 〇 | 〇 | ー |
HVL-AVR (RECBOX) |
〇 | 〇 | ー | ー |
DiXiM SeeQVault Server |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PC TV Plus | 〇 | 〇※2 | ー | 〇※1 |
PC TV Plus アドバンスドパック |
〇 | 〇※2 | 〇※2 | 〇※1 |
※1 アプリに接続機器の登録が必要です。
※2[アプリの設定]‐[番組の受信と配信]よりホームネットワークサーバ設定の変更が必要です。