Windows 8でDTCP-IP対応メディアプレイヤを試す

先日、組み立てたWindows 8のPCで地デジ録画番組を再生するため、DTCP-IP対応のメディアプレイヤーを探してみました。
※Windows 8でも標準でサポートしていないためサードパティ製で対応するしかありません。

StationTV Link

ピクセラの製品で、Windowsストアから購入できます。
Windows 8のModernUIに対応しているので、他のアプリとUIが統一できるメリットがありそうです。

今回は7日間の試用版をインストールして試してみました。

コンテンツのリスト

テレビ番組、写真、音楽、ビデオの4種類に分類されています。
サーバ名を選択してリストを表示することも可能で、月ごとの階層で区分されています。

気になる点1

対応フォーマット形式がメディアサーバの形式と合致しないケースが多い
※製品説明書に対応フォーマットが記載されています。

※テレビ番組(mAgicTV Digital HR10モード)はすべて再生可能ですが、ビデオの一覧は1タイトル表示されただけでほぼ全滅です。
※ビデオ一覧に表示するにはWindows MediaCenterのときと同じく、レジストリを編集し、ビデオ分類に含める拡張子を登録しないといけないのかもしれません。
※一覧に表示されても、プレイヤが対応している形式でないと再生はできませんが・・・

気になる点2

再生後であっても、他のコンテンツを再生しようとするとサーバとの接続が確立できないためか「エラーコード  2004」のために再生できないことが度々発生する
※Windowsファイル共有でサーバにアクセスした後、StationTV Linkから再生すれば発生しなくなるようですが、毎回、面倒です。
StationTV Link

SoftDMA 2

CyberLinkの製品です。Windows 8対応のようです。
基本的な機能のみで軽量な印象です。
評価版は30日間使用可能ですが、DTCP-IPの再生は機能制限されているため試せませんでした。

音楽、ビデオコンテンツはすべて再生できました。
SoftDMA2

DiXiM Digital TV plus

デジオンの製品です。I-O DATAの製品に付属されているものは「DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」となります。
「DiXiM Digital TV」と「DiXiM Digital TV plus」とは機能がことなりますので、こちらで確認してください。
HVL-AVRに付属していた「DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」をすでにWindows 8 pro(HTPC)で使用しています。
デスクトップで使用するアプリになります。
Digital TV録画番組以外のビデオコンテンツも再生可能です。

DiXiM DigitalTV 2013 for IO-DATA(HVL-AT2.0A付属)
DiXiM DigitalTV 2013 for IO-DATA

DiXiMリモートアクセスサービス(対応機器のみ)
DiXiMリモートアクセスサービス

sMedio TV Suite

※リンク切れのためsMedio TV Suite for Windowsへリンクを変更しました。
デスクトップアプリではなくストアアプリになります。
Windowsストアからダウンロードして試用版(7日間)で試すことができますが、動作にはサイトから「ダビングユーティリティー」をさらにインストールする必要があります。

このアプリはデジタル録画番組のみ再生できるようです。
ためしに、RECBOXとDIGA(2013年モデル)にある録画番組を再生してみました。
どちらも問題なく再生できました。

ストアアプリは基本的に全画面で使用するものでしたが、Windows8.1のアップデート以降でしょうか?ウィンドウの分割ができるので全画面表示でなくても利用可能です。
Windows10ではさらに利便性がよくなっているかもしれません。
このアプリにはダビング機能があり、PCへダビングしたのち録画番組の再生が可能です。

起動時の画面
sMedio TV Suite for Windows

DIGAのHDDを選択した場合
DIGAのHDDを選択した場合

結論

メディアサーバーが対応しているフォーマット形式(DLNAプロファイル)とメディアプレイヤーが対応しているフォーマット形式(DLNAプロファイル)が一致しないと、メディアプレイヤーに表示されないまたは表示されていても再生できないことになりかねません。
そのため、同じメーカの製品に統一したほうが対応フォーマット形式の不一致による問題は解消できると思います。
私の場合は、メディアサーバにデジオンのDiXiM Digital Media Server 3 for mAgicTVを使っているので、 「DiXiM Digital TV plus」を選択するのがベストであると判断しました。
「DiXiM Digital TV plus」は3製品のうち価格が一番高いのですが、I-O DATA製の対応デジタル放送用チューナおよび録画用ハードディスクを購入していればダウンロード版を優待価格で購入可能です。
優待販売のページはこちらです。

2014.07.08追記

PCで地デジ録画番組を再生する場合は・・・で記載しましたが、別の方法として、地デジ録画番組を再生できるスマホがあれば、PCの液晶モニタにMHL(USB-HDMI変換)接続でスマホの画面をPCの液晶モニタに表示してより大きな画面で観ることが可能です。
液晶モニタがスピーカ内蔵であればそのまま音もモニタからでますがそうでない場合はどうなるのかは不明です。
PCが複数台ある場合、それぞれにソフトを購入してインストールするよりはスマホを使った方がコストが抑えることができそうです。
ちなみにXperia ZL2(ムビーアプリ)とASUS IPS VX239HとのMHL接続で問題なく再生を確認できました。

 

2015.07.12追記

「sMedio TV Suite」を追加しました。
「DiXiM Digital TV plus」と比較するとかなり軽く感じます。ただ、「sMedio TV Suite」で再生できるのはデジタル録画番組に限定されています。
あと、PCへダビングして再生は、レコーダの同時操作制限を回避することに使えそうですが、ダビング10のカウントが減るのでその点をどう判断するかになります。
WindowsストアアプリなのでWindowsタブレットでも使えるんだと思います。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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