地デジTV番組の録画および視聴-設定-未完成

安定した地デジTV番組の録画および視聴環境のための設定内容などをまとめました。
これまでに経験したトラブルおよびその対処方法についてもできる限り記載したいと思います。

※設定値は一例ですので全く同じにしなければならないというものでもありません。
※全体の構成図はこちらを参照してください。
※ハードウェア構成はこちらを参照してください。

1.ネットワークの設定
ネットワークは、以下の用途で使用します。
①OSの時刻同期、OSの修正プログラムの更新、ソフトウェアのアクティベーションなど一般的なインターネット接続
②リモートバックアップのためのローカルネットワーク接続
③Windows Home ServerとのWindowsファイル共有を利用したローカルネットワーク接続
④DTCP-IP対応DLNA機器間のコンテンツのムーブ/コピー時のローカルネットワーク接続
⑤DTCP-IP機器間の認証キーの更新のためのインターネット接続
⑥DLNA機器間のストリーミング配信時のローカルネットワーク接続

 項目  設定値
 ホスト名  orange
 デバイス  Atheros L1 Gigabit Ethernet 10/100/1000Base-T Controller
 Macアドレス  00-1E-xx-xx-xx-xx
 接続  ローカルとインターネットへのアクセス
 カテゴリ  プライベートネットワーク
 種類  LANまたは高速インターネット
 種別  ワークグループ
 IPv4/IPv6  IPv4/IPv6有効
 IP設定  DHCPサーバから自動取得
 DNS設定  DHCPサーバから自動取得
 WINS設定  DHCPサーバから自動取得

2.時刻同期の設定
時刻同期はOSの標準機能を使用します。放送データに含まれる時刻情報は使用しません。

項目 設定値
【解説】
※1秒以内のずれであればSlewモードでゆっくり時間をあわせる。
※1秒~15時間以内であれば、取得した時間に書き換えられる。
※15時間以上時間がずれていると同期はされない。
※次回の時刻同期についての情報はレジストリSpecialPollTimeRemaining値に記録される。空の場合はすぐに時刻同期が行われる。
サービス名 w32time
表示名 Windows Time
スタートアップの種類 自動(遅延開始)
役割 NTPクライアント
NTPサーバ ISP管理のNTPサーバ(複数指定)
制御タイプ NTP
Slewモードの有効範囲 1秒
時刻を後戻りさせることが可能な範囲
(MaxNegPhaseCorrection)
5400秒(15時間)
時刻を進ませることが可能な範囲
(MaxPosPhaseCorrection)
5400秒(15時間)
同期方法 一定間隔
※サーバ名指定時に”サーバ名,0x01″で指定
※Windows独自仕様でありSpecialPollIntervalに指定した間隔を使用する。
※NTP仕様の同期間隔ではないのでMaxPollIntervalやMinPollIntervalの値は無視する。
特別な時刻同期間隔
SpecialPollInterval)
86400秒(24時間)
NTPサーバ機能 無効

3.電源管理の設定
Vistaではスタンバイ、休止状態とハイブリッドスリープの3通りがあります。

スリープ(STR:Suspend to RAM/S3ステート) RAMに状態を保存したままRAM以外のデバイスの電源を切る。
次回起動時にRAMから起動するので復帰が早い。
休止状態(STD:Suspend to Disk/S4ステート) Diskに状態を保存しすべてのデバイスの電源を切る。
次回起動時にDiskから読み込むので復帰は遅い。
ハイブリッドスリープ スリープと休止状態の併用のためスリープよりは復帰が遅くなる。
仮にスリープ状態のときに停電などで電源が切れてもHDDから復帰できる点がメリット

※【参考】ACPIステート表

※Windowsにおけるスタンバイということばは、S1、S2、S3ステートです
※S4ステートはDisk上に休止状態を保存するエリアが存在しない場合やRAMを4GB以上搭載した場合に無効になっているようです。
※マザーボードによりサポートしているステートは異なります。
S0 フル稼働
S1 プロセッサ+チップセットのみの低電力稼動
S2 チップセットのみの低電力稼動
S3 スタンバイ状態
S4 休止状態
S5 ソフトウェアによる電源オフ

常時電源をONにした状態で使用し、必要のないときはスリープモードで待機するようにします。
そのため電源管理については、スリープモードへの移行とスリープモードからの復帰の2パターンを考慮しています。
※VistaなどのOSはEFI(SMBIOS,ACPIなど)対応になったことでBIOSの機能はOSの電源管理機能の補助的なものになっています。

スリープモードへの移行
スリープモードへの移行はOS標準機能を使用し、その方法は、一定時間非アクティブ状態が継続した場合(OSの電源オプション設定による)と手動でスリーモードにした場合のみを想定しています。
※mAgicTV Digitalマネージャでは、録画完了後に一定時間が経過すればスリープモードにすることは可能ですが、録画と同時に他の作業を行っているケースではポップアップ画面が表示されてしまうためそれを避けるためにあえてこの機能は使用していません。

スリープモードからの復帰
スリープモードからの復帰は、予約録画が開始されるとき(mAgicマネージャ Digitalによる復帰)とPCを操作するとき(手動による復帰)など以下の①~③を想定しています。
①MagicPacketの送信(手動)にてスリープ解除
②電源ボタン(手動)にてスリープ解除
③時間(mAgicマネージャ Digital)にてスリープ解除 ※予約録画の開始時および番組表やおまかせ録画予約の更新時

※WakeUp On Lanを有効にしただけではNetBIOS名前解決のブロードキャストなどにも反応してしまいスタンバイ状態が解除されてしまうので、 MagicPacketのみで解除するようにしています。
なお、MagicPacketを送信するためにWak up On Lan Tool ver1.93を使用しています。
※PCI2.2以降はネットワークカードとマザーボードを接続するWakeUp On LAN用ケーブルは不要です。
※Wake up on LANはS5ステートからS0ステートへの変更も可能です。
※以下の設定では、DLNA機器の接続要求ではスタンバイを解除できないと思います。

(1)BIOS
電源管理に関する設定です。
※マザーボードのBIOSが対応するEFI、ACPI、SMBIOSなどのバージョンに左右されます。
※以下はAMI BIOS(SM BIOS 2.3, ACPI 2.0a対応)の場合。

項目 設定値
Power Menu Suspend Mode 【Auto】
Repost Video on S3 Resume 【Enabled】
ACPI2.0 support 【Enabled】
ACPI APIC support 【Enabled】
APM Configuration Restore ON AC Power Loss 【Power Off】
Power On By RTC Alarm 【Disabled】
Power On By External Modems 【Disabled】
Power On By PCI Devices 【Enabled】
Power On By PCIE Devices 【Enabled】
Power On By PS/2 Keyboard 【Disabled】
Power On By PS/2 Mouse 【Disabled】

(2)電源オプション
主にデバイスの電源を切るまでの時間とスリープにするまでの時間についての設定です。コントロールパネルにある電源オプションから設定を行います。

項目 設定値
プラン 高パフォーマンス
復帰時のパスワードを必要とする いいえ
次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る 20分
次の時間が経過後スリープする 30分
ハイブリッドスリープを許可する オフ
次の時間が経過後休止状態にする なし
USBの選択的な中断の設定 有効
次の時間が経過後休止状態にする なし
電源ボタンの操作 シャットダウン
スリープボタンの操作 スリープ状態
【スタート】メニューの電源ボタンの操作 スリープ状態
PCI Express リンク状態の電源管理 オフ
最小のプロセッサの状態 100%
最大のプロセッサの状態 100%
検索とインデックスの作成 省電力モード バランス
次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る 20分
状況に応じたディスプレイ オフ
メディアを共有するタイミング コンピュータのスリープを許可する

※赤字箇所は、スリープに移行するときおよびスリープからの復帰後の状態が、デバイスのサポート状況、マザーボードのBIOS、デバイスドライバ、OSのバージョンに左右されるようです。
たとえば、私の環境の場合、USBの項目は有効にするとスリープからの復帰後にUSBデバイスを認識しないということがありました。そのときは、抜き差しするかOSを再起動すれば使用できるようにはなりました。しかし、ここを無効にしているといつまでたってもスリープになりませんでした。そこで、マウスでのスリープ解除を無効にして、USBの選択的な中断の設定は有効にすれば特に問題は発生しませんでした。
※PCI-Expressの項目に関して有効にするとスリープ移行時にモニタが暗くなるのみでした。このPCI-Expressの項目はグラフィックカードがPCI-Expressを使用しているかどうかで症状が異なるのだと思います。

(3)デバイスの設定
主にデバイスからスタンバイを解除するための設定です。デバイスマネージャから各デバイスの電源管理で設定します。一部、詳細設定から設定が必要な項目があります。
※デバイス(機器自体)およびそのデバイスドライバに左右されます。

無線マウス(Microsoft USB Dual Receiver Wireless Mouse)

項目 設定値
このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする チェックを外す

キーボード:Microsoft USB Dual Receiver Wireless Keyboard (106/109) (IntelliType Pro)

項目 設定値
このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする チェックを外す

ネットワークアダプタ:Atheros L1 Gigabit Ethernet 10/100/1000Base-T Controller

項目 設定値
電力の節約のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフのできるようにする チェックする
このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする チェックする
管理ステーションでのみ、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする チェックする
詳細設定 Shutdown wake up ON
詳細設定 Task Offload ON
詳細設定 Wake Up Capabilities MagicPacket

※Task Offloadは、Atheros L1 ネットワークアダプタでONにしていると高負荷時にハングアップしてしまうという報告があるようですが、アプリケーションに依存するようにも思うのでとりあえずそのままにしてあります。
※詳細設定を変更するとネットワーク接続がリセットされるようですが、起動中のサービスに設定が反映されているかは不明です。設定変更後はOS再起動をお勧めします。

(4)アプリケーションの設定

mAgicマネージャ Digital

項目 設定値
電源と時刻の管理 予約録画/定時EPG更新後の動作 電源の管理を行わない

4.録画の設定
「mAgicガイド Digital」および「mAgicマネージャ Digital」に関する設定
(1)チャンネル設定
放送波をスキャンしたチャンネルと番組表に表示するチャンネルの設定

(2)番組表の設定

5.視聴の設定
録画した番組の再生に使用する「DiXiM Digital TV plus for IO-DATA」に関する設定
※「mAgicTV」や「mAgicPlayer」は使用していません。

6.リモート接続の設定
リモートデスクトップ接続を使用して録画PCを操作するための設定です。

(1)サーバ側
リモートで操作する録画PC側の設定です。

(2)クライアント側
リモートデスクトップ接続を起動して操作する側の設定です。

7.バックアップの設定
録画PCのバックアップは、Windows Home Server v1からリモートにより自動バックアップを行います。

(1)Windows Home Serverの設定

※現在、録画した番組(データ領域)のバックアップは実施していません。
※システム領域のみのバックアップであるため、障害発生時にはデータ領域のデータはすべて失われてしまいます。今後、録画PCをWHS 2011に移行するかRaid10を構築することで担保していく予定です。ブルーレイなどの外部メディアでバックアップを取得することも可能ですが個人的に好みではないので選択肢から除外しています。

(2)OS標準の設定
※リモートでバックアップを取得しているのでOS標準機能は無効にしてあります。

8.スケジュールの設定
定時実行されるアクションについての設定です。Windows のスケジュールタスクとその他アプリケーションの設定など本PCに関連するすべての項目を含んでいます。

(1)OSのスケジュールタスク
Defenderやデフラグツールなどは、それぞれの管理メニューから時間の設定が可能ですが、それらについてもここに含めています。
※以下のように、自動で実行されるタスクは思った以上に多数あります。
※これらの中でアイドリング時に起動するものがあり、スリープへの移行の妨げになっているのかどうかは把握できていません。

名前 状態 日時 備考
Windows Update 有効 毎日3:00 PCの電源がOFFの場合は、ONになったときに更新チェックを実施します。
デフラグの実行 無効 毎週水曜日1:00 デフラグは別のソフトウェアにて手動で実行します。
復元ポイントの作成 無効 毎日0:00
システム起動時
 
Defenderのスキャン実行 無効    
デジタル識別情報の管理 有効 スタートアップ時
タスクの変更・作成時
それ以降8時間周期
 
Windows カスタマ エクスペリエンス向上プログラム 無効 毎日0:00  
インデックスの作成 無効 アイドル時  
Media Center の DRM 初期化ジョブ 無効 アイドル時  
Check for Media Center updates. 有効 毎日4:49  
AD RMS 権利ポリシー テンプレートを更新 無効 毎日3:00  
インデックスの作成 無効 アイドル時  
インデックスの作成 無効 アイドル時  
インデックスの作成 無効 アイドル時  
インデックスの作成 無効 アイドル時  
インデックスの作成 無効 アイドル時  

(2)アプリケーションのスケジュールタスク
専用のプロセスが常駐しており、条件が一致した場合に実行されるタスクを記載しています。

9.サービスとプロセス
追加されたサービスやプロセスおよび有効または無効にしたサービスやプロセスについて記載します。
※OSのデフォルト状態のままのものは記載していません。

(1)サービス

(2)プロセス

10.セキュリティの設定
(1)DEP機能

(2)Windows Defender

(3)ファイアウォール

(4)セキュリティソフト
カスペルスキーインターネットセキュリティ2011の設定内容です。

(5)セキュリティセンター

(6)プログラム更新の設定
OSや各アプリケーションなどのプログラムを最新の状態に更新するための設定です。
※実行するタイミングは「8.スケジュールの設定」を参照してください。

※設定変更に関して
VistaやWindows 7になって再起動をしなければいけないケース(ポップアップメッセージがでる)は減っていますが、でないだけであって変更後の設定が反映されていなケースが多いようです。
Windows OSは初期のころから言われているように、設定を反映させるにはOSの再起動を行うのが確実です。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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