GV-MVP/XSWの感想

GV-MVP/XSWをセットアップし、1週間ほど地デジ番組の録画を実行しました。
使用した感想を記載します。

1.セットアップ
チューナの取り付け前に、あとで必要になるシリアル番号をメモしておきます。
※複数チューナを使用する場合は、対象外のチューナは事前に外しておきます。それにあわせて、デバイスドライバなどもすべてアンインストールを実行しました。
※Windows Media Centerに予約設定が残っているので、録画に失敗したといったポップアップメッセージがでて紛らわしいためすべて消去しておきました。

サポートソフトの導入ですが、すでにアップデート版が存在していたのでサイトからダウンロードしたほうを使っています。

ドライバはアップデート版を導入しました。
次にmAgicTV Digitalですが、いきなりダウンロードしたソフトウェアを導入することはできません。
まず、添付のCD-ROMにあるサポートソフトからmAgicTV Digitalを導入しなければなりません。
このとき個別識別コードが生成されるようです。
その後、アップデート版のサポートソフトからmAgicTV Digitalを導入します。

mAgicTV Digitalを導入するとデバイスドライバ以外にもDirectXの最新版がインストールされます。
これは通常のDirectXの導入とおなじで、DirectXのサイトに接続して必要なものだけが導入されるので何度実行しても特に問題はありません。

mAgicTV Digitalを導入すると以下のものもいっしょにインストールされます。
①Corel Direct DiscRecorder
・AVControlSDK
・DirectXランタイム
・Windows Media Format
・Microsoft Visual C++ 2005 再配布可能パッケージ
②Corel TVX
・AVControl2
・Microsoft Visual C++ 2005 再配布可能パッケージ
・DirectXランタイム
③Bonjourサービス

Corel製品がすでに導入されている場合、インストール作業にどう影響あるのかわかりませんが、今回使用したPCにはCorel製品は導入していませんでしたので何事もなくインストール完了しました。
Visual C++ 再配布可能パッケージは2005と2008がすでに導入されていたPCなのですが、その場合もインストールするのかそれともスキップされるのかよくわかりませんでした。はじめて導入するのであれば修正プログラムがでているのでWindowsアップデートを実行しておいたほうが良いと思います。
※インストールされる「Visual C++ 2005 再配布可能パッケージ」はマイクロソフトのサイトで導入したものとサイズが異なるようで、「プログラムのアンインストールまたは変更」でみると2つ存在していました。

何事も無くインストールはできたものの・・・
DVDデバイスのドライバが正常に動作しなくなったようでUSB接続のDVDドライブから何もできなくなってしまいました。
おまけにISOイメージのマウント用に使用していた仮想ドライブのVirtual Clone Driveのほうも同じ状況です。

タイミング的には2回目(ダウンロードした)のmAgicTV Digitalを導入以降ということになるのですが正確なことはわかりません。
ちなみにDVDドライブはバッファロー製DVSM-XH516U2でCPRM(コピーワンス)メディア再生に対応のやつです。DVD-VRには非対応です。Vista対応も謳っていません。
ドライブはパイオニア社製「DVR-110」になります。
Corel Direct DiscRecorderに含まれているUlead MPEG vio Driverの影響なのでしょうか・・・
故意に使えなくしているのかそれともレジストリやドライバソフトが破損してしまったのでしょうか

そのほかのリモート予約用ソフトやDLNAサーバソフトは、基本動作確認ができた後に導入しました。

地デジだけの設定なのでスキャンやチャンネル設定はすぐに終わりました。
番組情報の更新に30分程度かかりました。
ただし、放送大学の番組情報だけは更新できませんでした。(番組情報なし状態)

2.TV番組の視聴(※mAgicTV Digitalで視聴)
※私の用途では使用しませんが、参考までに
TV番組の視聴はmAgicTV Digitalを起動して行います。
デスクトップにショートカットがあるのでそこから起動ができますし、mAgicTV Digitalを導入するとタスクトレイにmAgicマネージャDigitalが常駐しているのでそちらのメニューからも起動できます。

PCの液晶(アナログ接続)とプラズマTV(デジタル接続)のマルチディスプレイ環境になるのですが、TV番組視聴はプラズマTVだけ(PCのチューナは使用しない)
で行っていますので、チャンネル操作が面倒とかチャンネル切り替えが遅いとかはどうでもよいわけです。
ためしで使ってみましたが、じれったい感がありました。

mAgicTV Digitalを起動しているとブルー画面になるとか致命的な事象は発生しませんが、処理が遅くて何も表示されないのか、何らかの不具合があって起動ができないのかがわかりにくく、2重に起動してしまい2番目に起動したほうがエラーを発生してしまうなどがあります。2重起動に対応していないので、エラーが発生するのは当然のことなので問題ないのですが・・・

3.録画番組の再生(※mAgicPlayer Digitalで再生)
mAgicTV Digitalを導入するとmAgicTVガイドが使用できるようになっています。
mAgicTV Digitalと同様、デスクトップにショートカットが作成されているのでそこから起動ができますし、 タスクトレイのmAgicマネージャDigitalからも起動できます。
mAgicTVガイドのライブラリを選択すると録画した番組一覧が表示されます。
実際の録画ファイルは、mAgicTV Digital導入時に設定したドライブ以下に保存されています。(※ネットワークドライブは選択できません)
そのドライブに番組ごとにフォルダが作成され、さらにその中に4つのファイル(拡張子:DGNO, XCN, XIT, XSK)が作成されています。

DGNOがXMLファイルで録画番組の情報などmAgicTVガイドで表示される内容が記載されていますので、これがプロファイルになるのでしょうか。
XITが実際の映像+音声です。ShinkuSuperLiteではMPEG2-TSファイルとなっています。
XCNやXSKはアナログ製品ではなかったファイルなのでデジタル番組用のなにかでしょう。
たとえば字幕ファイルとかDRM関連のファイルなのかなぁと思います。

以下は、医龍3をHR10モードで録画したXITファイルをMediaInfoで解析した結果です。

General
ID                               : 7FE4
Complete name                    : 医龍3.xit
Format                           : BDAV
Format/Info                      : Blu-ray Video
File size                        : 939 MiB
Duration                         : 54mn 3s
Overall bit rate                 : 2 427 Kbps
Maximum Overall bit rate         : 25.0 Mbps
 
Video
ID                               : 273 (0x111)
Menu ID                          : 1058 (0x422)
Format                           : AVC
Format/Info                      : Advanced Video Codec
Encryption                       : Encrypted
 
Audio
ID                               : 274 (0x112)
Menu ID                          : 1058 (0x422)
Format                           : AAC
Format/Info                      : Advanced Audio Codec
Encryption                       : Encrypted
 

BDAVファイルフォーマットと識別されています。
映像および音声がEncryptedからも著作権保護(暗号化)されているのがわかります。

WMP11にて、PT2で録画したTS(DRMなし)は再生できますが、GV-MVP/XSWで録画したTSは再生できません。
著作権保護の影響なのかなぁとおもいます。
WMPのDRMはWindows Media DRMであり、mAgicTV Digitalで録画した場合のDRMとは別物であるということでしょう。
そうなると、録画したPCであっても再生には専用のプレイヤーがいるということになってしまいます。

mAgicTVガイドのライブラリから見たい番組を選択すれば、mAgicPlayer Digitalが起動して録画番組の再生がはじまります。
HR10モードで録画しましたが、FullHD(1920×1080)の画面で見ても劣化は気にはなりませんでした。ただ、シーンの切り替わりの瞬間はざらざら&ぼやけた映像ですぐにピントが合うといった感じでした。動作の速いシーンでは不満があるかもしれません。あと回想シーンのようなもともとぼやけた映像や煙のあるシーンなどは荒い感じに見えます。映像サイズを720×480(SD画質)にする録画モードSD8にしたほうが綺麗にみえるかもしれませんがリサイズ処理のでき次第になるでしょうし、HR10モードに比べてファイルサイズが少し増加します。

音声はどのモードでも2chステレオになります。これは仕様ですので仕方がないと思います。
アナログ放送を録画した番組よりかなり音量が小さくなってしまいます。
ffdshowの設定で対応できるのかどうか不明ですが・・・

今後は増えるでしょうが、地デジ放送で5.1chサラウンドで放送されている番組は、現在ではスポーツとかに限られているでしょうからデメリットというほどのものでもありません。
気にする方はPCでの録画ではなくブルーレイレコーダーの購入を検討したほうが良策です。

視聴時にどちらをプライマリにするかで悩みましたが、プラズマTVをプライマリに設定しました。切り替えが楽なようにIntelの画面設定ユーティリティのスキーム設定を2つ作成してあります。1つがプラズマTVがプライマリになるもの、もうひとつが液晶がプライマリになるものです。
この設定をしておかないと私の使い方ではPCの画面を表示させるのが非常に面倒な作業になります。場合によってはPCを再起動しなくてはならないこともあります。

プラズマTVは、TV番組録画中は電源を切っているかもしくはTV番組を視聴しているかなので、PC画面は表示していません。
録画番組を視聴したいときにプラズマTVの入力切替をしてPCの画面を表示するようにしていますが、切り替えをしただけではPCの画面はTVに表示されません。
このときに、先ほどのスキーム選択を使えば画面がTVに表示できるようになります。
これは前のアナログ録画のときから使っている機能です。Intel系のグラフィックドライバについている機能なのでチューナには関係ありません。G4X用からはさらに使いやすくなったとか聞きますが実際はわかりません。

4.番組予約
説明が操作の順番とは逆になってしまいましたが、番組予約はmAgicTVガイドで行います。
番組情報を事前に読み込んでいないと予約はできません。
mAgicTVガイドの「検索」を番組表からの検索と勘違いしていましたが、実際にはライブラリからの検索です。
番組表から検索するなら「おまかせ録画」で検索して番組を見つけるしかないように思います。

検索についてはご認識がありました。
検索を実行する際にライブラリを表示していればライブラリ内の検索、番組表を表示していれば番組表の検索です。
番組表の検索では、ヒットした番組名が一覧で表示されるのではなく番組表内の色を変えて表示されるだけですので、一致する番組を探すのが非常に面倒で使い物になりません
検索で一致した番組は検索条件を入力する画面の最下部に一覧表示され、また番組表内の表示/非表示でわかるようになっています。
※ノートパソコンのように画面の高さサイズが小さい場合、検索設定画面の最下部が表示されない&引き伸ばしできなくなり、肝心の検索結果部分が表示できないとおもわれます。
※高さ768でウィンドウを引き伸ばしてなんとか見えるかなぁ程度ですが、デフォルトのままでは結果部分の枠がバーのように表示されていて「これなんだろう?」程度で気付きませんでした。また、ライブラリ検索のほうでは、ウィンドウサイズは固定のようで仕様がことなるだけなのかよくわかりません。

そのため、「おまかせ録画」の機能で検索したほうがまだましに思えます。
キーワードの設定は、注意しないと検索条件にマッチしたすべてが録画されてしまいます。

2番組同時録画なども試しましたが、予約した番組の取りこぼしは発生しませんでした。
録画した番組はすべて視聴できました。

「おまかせ録画」について
条件を絞り込むことでその条件に一致する番組の録画を自動スケジュール登録できます。
非常に便利に思えますが、この一致条件が把握できていないため余分な番組が登録されてしまいます。
また、新規登録時はよくても番組編成が変わると、今まで一致しなかった番組まで条件に一致してしまう可能性がありますので、条件をうまく設定するコツかつメンテナンスの必要性があります。
登録数が増えてくるとどの番組登録の影響で余分な番組が登録されているのかを見つけるのにも苦労します。
最初はそれほど気になりませんでしたが、使えば使うほどおかませ録画機能については、対象の番組のみを登録するための確実性で不満が増していきます。
番組表のタイトルやジャンルがある日突然変更になってしまうと条件に一致しなくなり取りこぼしが発生しますので、一度設定すればメンテナンスフリーというわけでもありません。

ついでですが、番組予約の問題点として予約ソフト側ではなく、放送局側の問題があります。
(1)番組タイトルおよび番組内容
各放送局の番組表のデータ入力に一貫性がないため、同じ番組でもタイトルが全く異なってしまう場合や一覧表示に使用されるタイトル以外の情報が欠落していたりして、ドラマなどのシリーズ番組ではすべて同じタイトルで一覧表示されるため第何回目の放送かなど区別ができませんので、録画日で判断するしかない状況です。
放送局側からすればタイトルは宣伝目的もありインパクトのある表記にしたいのでしょうが、それが不都合を発生させています。
Windows Media Centerの場合は、タイトル名で自動的にフォルダー分けをしてくれますので、このタイトルが1文字でも変わると別物として扱われます。
同じ番組でもタイトル名が異なれば最悪複数のフォルダーに分割されることになります。(※Vistaの時の話です)
また、番組内容に関しては、文字放送やステレオ放送といった記号しか入力されていない場合が多く、再放送番組でないと放送回数やサブタイトルが入力されません。
再放送でも未入力のケースもありますし、同一の番組でも初回だけ入力されていたり最終回だけ入力されているなど回数によってまちまちです。
番組表作成を委託された会社の担当者次第といった印象を受けいい加減さを感じます。
せっかくプレイヤーに表示機能があってもそれを使えていない状況です。
半角カタカナが使われたり半角と全角の統一性がなかったりと、うんざりすることもあります。
タイトル名は「おまかせ録画」にも影響するのでせめて同じ番組においては一貫性を持ってほしいものです。

(2)放送時間変更
放送延長や臨時放送の影響で時間が変更になる場合、MagicTVには放送時間追従機能で時間変更にも対応できるはずですがうまく機能していません。
EPGデータが更新されれば録画時に再チェックをして予約時間を更新することができるはずですが、実際には放送予定時間が変更されてもEPGデータが更新されていないので録画側に機能があっても変更前の時間に開始されてしまっています。結果、必要ない番組が録画され観たかった番組は一部のみもしくはすべてが録画されません。

以上2点とさらに最近の番組放送中のCMの入れ方やアイキャッチ?の入れ方を見ているとスポンサーをつけるためだけに必死な感じを受け、そこまでしなければならないならもうTV放送はいらないんじゃない?とさえ思えてきます。

1~4の総評
mAgicTV Digital+mAgicガイドはPCで視聴するのであれば操作性は悪くないと思いますが、録画番組をPCに接続したTV画面で視聴するような、離れたところから操作するには文字が小さすぎて不便です。マウス操作ではCMを飛ばすのも簡単ではありません。
また、まれにmAgicTV Digitalが応答しなくなることがありました。このときに強制終了してしまうと、オーバレイの変更に失敗しました。で起動できなくなります。
※「応答しなくなる」は正確ではないかもしれません。バックグラウンドでほかの処理をしていて時間がかかっていただけかもしれません。
こうなると再起動しかないようです。
あと、全画面表示にするとmAgicTV Digital自体の画面を移動できないので、マルチディスプレイ環境で2画面にまたがって表示されるとどうしようもなくなります。
画面のプライマリとセカンダリを入れ替えたりして全画面表示がうまく1画面に表示できるまで繰り返すしかなさそうです。
マルチディスプレイ環境は対応していないと明言されているので、この辺の細かいことはどうしようもありません。

PT2で使用していたTVTest+TvRock相当の機能があるのだと思いますが、番組検索やその他機能などmAgicTV Digital+mAgicガイドは「使える」というレベルにはまだ及ばず、「とりあえずできる」といった感じです。
使い込めばカスタム設定がしたくなると思うのですが、そういった好みにあわせるような設定項目がないことで「とりあえずできる」レベルの印象を受けます。

とはいってもやっぱり、トランスコード後の録画データはファイルサイズが魅力的です。
ただ、その録画データがmAgicTV環境下でしか現状の自宅環境では再生することができないのが残念です。

12月上旬出荷予定のGV-MC7/XSであれば、Windows Media Centerでトランスコードが可能になります。
これだとおそらく拡張子wtvかm2tsで出力されると思います。
wtvはマイクロソフト社独自フォーマットなので、Media Center にDTCP-IP対応プラグインを導入すればMedia Centerでストリーミング配信できるはずです。
また、録画したデータはWindows Media DRMにより著作権保護がされるとおもわれるので、録画したPCであればWMP12で再生ができるはずです。
ただし「Windows7の」という条件が常に付きまといます。
この製品はシングルチューナですし、Windows7のMedia Centerにしか対応していないので、Windows 7を持っていない人がこれから環境を入手するには、ブルーレイレコーダ製品が買えそうなくらいの出費が必要だと予測でき、もったいないように感じます。
GV-MC7/XSは、すでにWindows 7環境のPCを所有している人向けでしょう。

いまさらですが家電メーカがDTCP-IP機能付きDLNA対応の製品をリリースしているので、これからな方は、地デジ対応していないPCで無理して環境をそろえるよりは、DTCP-IP1.2対応のDLNA1.5 DMP+DMS機能付きHDD内蔵地デジ対応TVまたはブルーレイレコーダを購入して、それでも物足りないのであれば、同じメーカ製のWindows 7 Premium以上搭載PCを購入するのがお勧めだと思います。
Windows7であればWindows Media Player 12がDLNA DMP+DMS機能を搭載していますし(DTCP-IPは非対応)、マイクロソフトはサードパティ製でDTCP-IPへの対応を望んでいるようなので、DLNAに積極的なメーカのPCなら自社製TVやレコーダと接続保証しているDTCP-IP機能付きDLNAクライアントソフトやWMP12やMCEにアドインでDTCP-IP機能を付加してる可能性が高いです。

PCも含めたお勧めメーカはSONYとか東芝でしょうか?
共有する録画データのファイル形式や録画モードによっても可否がわかれ、その人の使い方で善し悪しがかわるので安易にはいえません。
最近はDMCやDMRを搭載している製品もあるのでいろいろ便利になっていくことでしょう。

今後
ストリーミング配信(ネットワーク共有)についての動作が確認できていないので、DTCP-IP機能つきのDLNA1.5or2.0対応DMRもしくはDMR+DMSの機器を用意して試してみたいと思います。
候補はPS3(DTCP-IP1.2、DLNA1.5 DMP)です。
今回のGV-MVP/XSWを搭載したPCを録画専用にして、予約はメインPCからどこでもmAgicTV Digitalで行い、録画番組の視聴はTVに接続したPS3(ファームウェアVer3.00以降)からDTCP-IP機能付きのDiXiM Media Server 3 for mAgicTV(GV-MVP/XSW付属)に接続して行えばよさそうです。
PS3であれば10フィートUIも考慮されていそうなのでTVに接続して操作しやすいかと推測しています。
ただ、このままVistaPCを録画専用にするにはHDD容量不足(現在約350GB)と対障害性がよくないのでRaid10かRaid5構成に変更が必要になります。
また、既存WHSからMedia Centerで視聴していたこれまでのメディアファイルをPS3でも視聴できるようにするためには、WHS標準のMedia Connectではすべてのファイルフォーマットを配信できないので、フリーのDLNAサーバソフト(DTCP-IP非対応)を導入して実現する予定です。
これについては、すでにServiioを稼動させています。
Serviioにした理由はプロファイルの作成によっていろいろなデバイスおよびファイル形式でトランスコード配信することが可能に思えたからです。
まだDLNAクライアントがないので、動作確認はできていません。

そういった理由で次はPS3を購入してストリーミング再生のテストになります。
ただし、いつになるかわかりません。

※PCの空きがもう1台あれば、「DiXiM Digital TV」もしくはその上位版「DiXiM Digital TV Plus」が優待価格で購入できるのでそれで試すこともできます。


2010.11.27 追記- フリーのDLNAサーバソフト(DTCP-IP非対応)について –

Serviioのコンソール画面ではサーバステータスがRunningかStopかしかわからないので、TVeristyに変更しました。
しかし、WMP11から再生を試すとWMPが強制終了してしまいました。
※WHSローカルで動画を再生できる環境を整えれば強制終了する事象はなくなりました。

そこで、WHSにWMP11を導入して、WMP11をDLNAサーバとして使用することにしました。
※WMP11間でのメディア共有をDLNAと表現する点には抵抗がありますが・・・

結果、クライアントPCからWMP11で再生が無事できました。おそらくPS3でも可能だとおもわれます。
なおWMP11(WHS)⇒WMP11(Vista)でストリーミング配信できたのは、以下のメディアファイルになります。
※対象はビデオ

録画されたテレビ
・地上アナログ放送(Recorded TVフォルダ以下の拡張子dvr-msファイル)

ビデオ
・AVIファイル形式(AVI+MP3、H264/AVC+MP3)
・WMVファイル形式(WMV+WMA)

その他のメディア
・MP4コンテナ形式(H264/AVC+AAC)
・MKVコンテナ形式(H264/AVC+AAC、字幕有り)

※WHSローカルでこれらの動画がWMPで再生できるように設定済みにしてから動作を確認しています。
※WHSのMedia Connectサービスは無効に設定してあります。サービスを無効にしないとデバイスがクライアント側に表示されてしまいます。
※WHSのユーザアクセス権の設定でなく、WMP11の許可/拒否設定が優先されます。


2010.12.01追記- フリーのDLNAサーバソフト(DTCP-IP非対応)について –

WMP11でOKなのですが、DLNA非対応機器(Wii)で再生を確認するためWHSに再度TVersityも導入しました。
このTVersityはFlashのインターフェースがあるので、WEBブラウザから「http://TVersityサーバのIPアドレス:41952/flashlib」でアクセスできます。

再生側にはFlashPlayerが必要になります。
Wiiの「インターネットチャンネル」でつかわれているOperaはFlashの再生が可能なので、アドレスにURLを直接入力すれば再生ができます。
※Wiiでなければ視聴できない環境というわけでもなく、今回は試しただけです。

「インターネットチャンネル」はYoutubeやニコニコ動画などの動画サイトも再生できますが、すべてできるとは限りません。
※TVersity(DLNAサーバ)にアクセスしてWiiで再生できるからといって、これを「WiiがDLNAクライアント」と表現するのは間違いだと思います。

拡張子がdvr-msのファイル(アナログ放送の録画データ)は、トランスコードに失敗して再生できませんでした。チューニングが必要なようです。
そのほかは、すべてを試したわけではありませんが上記の「ビデオ」、「その他のメディア」に分類されていた動画はうまく再生できました。
※使えるレベルではありません。

Wiiで視聴する場合、50インチTVではどうしても画質が荒くなります。トランスコードの設定を変えれば画質がきれいになるかもしれませんが、すでに音声が途切れる箇所があるのでこれ以上は性能的に望めないと思います。

以下はPCのIE8から表示したスクリーンショットです。

Wiiでも再生できましたが、Wiiでの留意点は次の通りです。
・WiiからTVersityサーバの指定はIPアドレスを入力。(ホスト名では不可)
・TVersityサーバのメディアライブラリは「When needed」などトランスコードする設定にする。

とりあえずDLNA非対応機器(Wii)で再生した場合の動作確認はできたのでTVersityはアンインストールすることにしました。

 

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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