今、地デジ録画予約についていろいろ調査しているわけですが、地デジ対応チューナーカードをWHSとHTPCのどちらに搭載するのがベストなのか?
これで迷っています。
というのも、
PC用チューナにはPT2を購入し、視聴と予約録画するところまでは設定が完了し、すでに1週間ほど番組録画は正常に実行できています。
録画予約は、WEBブラウザー上からできるので便利なのですが、録画データの編集を自動化することと視聴時の操作性で頭を悩ましています。
自動化の部分はコマンドの羅列でいいので、普段使っている動画作成用のスクリプトを修正すれば済むのですが、その実行時間が問題になっています。
また、視聴時の再生では、TVTestを使用しているのですが、操作をマウスでしているためCMを飛ばす操作が非常に面倒ですし、録画番組の一覧表示がファイルブラウザーなので文字が非常にみにくく10フィート離れた位置からは操作できない状態です。
録画PC、編集PC、視聴PCをどれにするかで利便性が改善できるのか?それにはどのPCで実行させるべきなのか?
PCはできるだけこのままの構成で考え、Fixしたところで弱点を補強する意味で構成を変更したいと思っています。
まぁ正直なところは、「疲れた~」で「早く楽になりたい」といったところです。
デジタル放送は、MPEGE2-TS方式のHD画質(番組によってはSD画質)で送られています。
ただこのデータの中には映像や音声以外にもさまざまな情報が付加されています。
そのため、録画データはアナログ放送より6倍以上のデータサイズになってしまいます。
また、著作権保護により録画したデータを編集することが容易ではありませんので、録画後に圧縮変換することは通常できません。
仮にできたとして、H264/AVCで映像をソフトウェアエンコーダで圧縮変換するには設定にもよりますが、再生時間の3~6倍の時間を要します。
そこでトランスコードという技術で再生時間と同等かそれ以下の時間で変換しようとするわけですが、変換後の画質をよくしようとH264/AVCの符号化機能をフルに使うと結局は変換に時間がかかってしまいます。
結局、画質と時間のトレードオフの関係に悩まされることになります。
PCでこの作業をするには、録画環境+エンコード環境が必要になり1台のPCで実行するにはかなりのマシンパワーが必要になります。
さらには、そのPCをほぼ常時稼動させておくことになります。別々のPCで処理した場合、録画時のエラーなどが発生しなくなるでしょうが、時間が大幅に短縮できるわけではありません。
そうこう考えていると、録画機器は今時のブルーレイディスクレコーダでもよかったかなぁなんて考えてしまいます。
何が違うかというと、やっぱり操作性と安定性でしょう。
動画のファイルサイズは映像や音声のビットレートで決まります。
ビットレートが低くなると画質は悪くなりますが、ビットレートを低くしても人間の目ではわからないように改ざんしてくれるようなコーデックを使えば、画質の劣化は気にならなくなります。
デジタル放送の映像ビットレートは20Mbps程度だと思いますが、これを1/10の2Mbpsに変更すればファイルサイズは単純計算で約1/10になります。
低ビットレートでも高画質といわれるH264/AVCコーデックを使用すれば、MPEG2 Videoの場合とほとんど見た目はかわりません。
画面サイズを小さくすると同じビットレートでも画質がきれいになったように見える場合もあります。
この変換作業にできるだけ時間と手間をかけたくないわけですが・・・
PCで録画した場合、著作権保護をどうにかして回避しなければ圧縮作業はできません。
そのためのハードウェアやソフトウェアをかき集めたとしても、操作性、安定性や所要時間などでは、下の条件を満たすハイビジョンレコーダやレコーダ機能付きのテレビには及ばないと思えてきました。
PC以外でハイビジョンレコーダやレコーダ機能付きのテレビでも著作権保護はおなじ条件なのですが、去年末以降、各メーカが以下の2点の機能を追加した新しい製品を投入しています。(最近の機種は3D対応がメインのようなのでいらないかなぁ)
①ハイビジョン長時間録画(約5倍~10倍、もとの映像のビットレートと記録するときのビットレートによります)
パナソニック:HBモード
ソニー:LRモード
シャープ:10倍モード
日立:TSX8モード
三菱:AEモード
東芝:AEモード
※ビットレートは選択可能な機種もあり
②LANに接続した機器から視聴可能(メディアサーバ機能)
パナソニック:お部屋ジャンプリンク
ソニー:ソニールームリンク
シャープ:ホームネットワーク
日立:DLNA DTCP-IP対応
三菱:不明
東芝:ネットdeサーバHD
※DLNA 1.5、2.0でDTCP-IP対応。DMC、DMS、DMP(DMR)の3box連携
※すべての録画コンテンツを利用できるとは限りません。
※Windows 7はDMC、DMS、DMP、DMRの4つの機能をPremium以上は持っていますが、DTCP-IPには対応していません。ただし、XBOX360ではWindows 7から配信されたデジタル放送を視聴可能。
※PCでの視聴にはデジオンから発売されているDTCP-IPに対応したDiXiM Digital TV(DMP)やDiXiM Digital TV Plus(DMP/DMC/DMR)で可能。メーカー製PCにはすでに同等のソフトウェアが導入されている場合があります。
動作確認リストはこちらになります。このリストにある機器=DTCP-IP対応のDMS機能があるといえるでしょう。
①は、レコーダ内部でMPEG2 VideoをH264/AVCに低ビットレートにしてトランスコードもしくは再エンコードして記録しているものと思います。
中には不要な双方向通信データや複数音声データの削除など余分なデータを除去している場合あり。
②は、DTCP-IPの実装だと思うのですが、各社呼び方が異り他社製品との接続保障はなさそうなのでよくわかりません。ストリーミング配信時にトランスコード(ビットレートを低減、画面サイズ縮小など)している場合もあります。
著作権保護されたデジタル放送をストリーミング配信する場合は、伝送経路を暗号化した場合に限り許可されています。
その技術がDTCP-IPです。DLNA対応を謳っているだけでは、著作権保護されたデジタル放送をストリーミング配信できません。
必ずDTCP-IP対応であることも確認が必要になります。旧製品は特に注意してください。
また、サーバ(DMS)とクライアント(DMP/DMR)がそれぞれ必要です。
この①と②があれば限られたHDD容量に、より多くの録画データを保存できますし、LANに接続された他の部屋のTVやPCで録画番組の視聴が可能になります。
それ以外に、
③NASやUSB接続のHDDに直録またはダビング可能
パナソニック:不明
ソニー:不明
シャープ:不明
日立:カセットHDD、NAS(WOOはDMP/一部DMS機能あり)
三菱:不明
東芝:USB、NAS(レグザの場合)、ネットdeダビングとネットdeレック対応機器間
※USB端子があるからといって安易にHDDが使えると思わないでください。一般的にはAVCHD対応ビデオカメラやスチールカメラを接続するものでHDD用ではありません。
対応機種が制限されるでしょうが、HDDのアップグレードができない場合、この方法でHDD容量をアップグレードするのと同等の効果があるので便利です。
※DTCP-IPに未対応の場合、デバイス機器が表示されてもコンテンツの再生はできません。
TVについてはどこのメーカがよいのか私はお勧めできませんが、地上・BS・110度CSハイビジョンレコーダならパナソニックかソニーが良いと思います。
ただ、TVと同じメーカのほうがHDMI接続で連携できるので便利です。違うメーカでもi-Linkで連携できる場合もあるので気にしない人もいるでしょうが・・・
ケーブルTVで視聴している人は、セットトップボックス(STB)を経由して視聴することになるので、録画する場合はi-Linkを使うことになると思います。
ケーブルTV会社によっては、セットトップボックスにレコーダ機能搭載の機器もあるようなので相談してみてください。
デジタル放送の録画の撮りダメをしたい人は、上記①~③のような機能がある機器の購入を検討したほうが長く使えると思います。
それでもいつかはHDDを使い切ってしまいますので、BDやDVDに保存する必要がでてきます。
その際、どれくらいのペースで番組を撮るのかによって、たとえばある連続ドラマの1クール分が撮れるだけの期間でHDD総使用量はどれくらいになるのかを考慮すれば、必要なHDD容量は計算できると思います。
人それぞれ、録画するペース、自宅の環境、習慣も違うわけなので、何がベストなのかはその人次第になります。
自分がどんなことをしたいのかきちんと整理してから、選択肢に何があるのか?十分検討してみてください。
「安い」だけで購入するとあとで後悔することになるかもしれません。
私の場合、
すでにテレビはパナソニックのVIERA TH-50PZを持っているので、たとえばこれに同じメーカのブルーレイディスクレコーダを購入することを考えてみます。
おそらくDIGA DMR-BW880(HDD1TB)を選択するでしょうから、価格は10万でおつりがくるくらいです。
これを高いと思うか安いと思うか・・・
まずは現状について説明します。
録画・視聴スタイル
・撮りダメ派
・バラエティ番組などは一回視聴すれば削除する
・ラベル整理が苦手(できるだけ外部メディアには保存したくない&録画番組を整理して表示してほしい)
・CM編集はしない(簡単にできるならやりたい)
・大抵TVで視聴する(となりの部屋のPCから視聴できるといいことあるかなぁ程度)
WHS上のアナログ放送番組の録画データをまとめると
・18ヶ月で369タイトル
・総データサイズ614GB
・1時間番組で約1.2GB
・録画モードはdvr-ms形式、標準モード、画像サイズ720×480(SD画質)、ビットレート約2.5Mbps
・録画番組は18クール分完了(約14GB/クール)+スペシャル番組
※シリーズ自動録画が正常動作してない分もあり
これまでの問題点
・自動予約の不安定さ
・リモコンの故障による操作性の悪化(TvTestで現状ではリモコン使用不可)
・Intelディスプレイドライバーの使いにくさと不安定さ(映画DVD再生時に最近ドライバーが頻繁に停止する)
・視聴するまでのセットアップのわずらわしさ(ディスプレイドライバ設定のスキーマ登録で多少解消)
・最大負荷時(2番組同時録画+視聴時)の録画データの正常性を懸念(編集時に面倒な手順が発生する)
・映画DVDをレンタルした場合の視聴は、外付けUSB接続のDVDプレイヤーをHTPCに接続してから視聴
仮にDMR-BW880を購入した場合
■メリット
①VIERAリンクによりTVのリモコン1つでよく使う操作は行うことが可能
②BDレコーダ&プレイヤーが手に入る(PC内蔵型は2万円くらい)
③録画時にH264/AVCへのハードウェアエンコード可能
④予約録画の正確性
⑤ドルビーデジタル音声に対応
■デメリット
①HDD容量の増強が不可
結論
録画データサイズは、アナログ放送(SD画質)を標準モードで録画した場合と、地上デジタル放送をHBモードで録画した場合とで同じかHBモードのほうが小さくなりそう。
これ1台あれば、操作性と安定性の向上、さらに録画用PC、編集用PC、視聴用PCといった3つの機能をもつ1台もしくは複数台のPCを準備しなくてよい。
ただし、拡張性がなくなるが、HDD容量が不足するまでに十分1クール分の録画が完了するのでBDにまとめてダビングすることで回避できる。
現在、地上デジタル放送のみの視聴しかできないため、今後BSデジタルや110度CS放送が視聴できるようになった場合は結果が変わる可能性がある。
以上をまとめると、
私の場合、PCでデジタル放送の録画をするのはあまり得策ではないという結果になりました。
アナログ放送終了まであと1年以上あるため、とりあえずPT2(デジタル放送)での録画環境構築はやめ、アナログ放送録画環境に戻そうと思います。
いずれパナソニックからNASに録画できる製品がでることを願って・・・
これができてしまうと正直なところ、HDD容量による製品ラインナップが無意味になりそうなので、実現はないのかもしれません。
ただ、他社にはそういう製品があるので諦めず期待はしてます。
ああ
・・・
2010FIFAワールドカップはどうしよう・・・
・・・
地上デジタル放送だと所詮、音声はステレオ放送だけだろうからアナログ放送でもよいかなぁ・・・
5.1chで放送されても今のPCでは編集および視聴できないしなぁ