Hyper-V リモートPC側の設定

Hyper-VサーバをGUIで管理するためのリモート管理ツール(Hyper-Vマネージャ)の導入です。

今回、Windows Server Coreと同じくGUI機能がないHyper-V Server 2008R2を導入したためこの作業が必要になります。
コマンドだけの操作は不可能ではないでしょうが、かなり敷居が高くなると思います。
そこで、GUI機能が搭載されているOSにこのリモート管理ツールを導入することで、Hyper-VをGUI操作することが可能になります。

仮想マシンの作成や操作はこの管理ツールで行うことができます。
Hyper-Vサーバ自体(Hyper-V機能以外の部分)はリモートデスクトップを使用し遠隔操作できます。

以降はリモートPC側で作業をします。

目次

1.Hyper-Vマネージャのインストール

リモートPCは、Windows Vista Ultimate x64 SP2を使用しました。

(1)Windows Vista for x64-based Systems 用の Hyper-V リモート管理更新プログラム (KB952627)をインストール

(2)Windows Vista Service Pack 2 管理ツール for Hyper-V for x64-based Systems 用更新プログラム (KB970203)をインストール

インストールが終了すると、Vistaの場合は「コントロールパネル」⇒「システムとメンテナンス」⇒「管理ツール」の中に「Hyper-Vマネージャ」が作成されます。
※この段階ではまだHyper-Vサーバへの接続はできないはずです。

2.設定

※ワークグループ環境の場合に実施します。ActiveDirectory環境の場合はその制限によります。

(1)接続用ユーザの作成(Optional)

Hyper-Vサーバへ接続するための管理者権限のあるアカウントを作成します。
※クライアントPCでログインしているユーザが管理者権限のあるアカウントであり、サーバ側のアカウント作成で同じ名前&パスワードにしてあるのであれば不要

(2)DCOMのセキュリティ設定を変更

DCOM(Distributed COM)に対するAnonymous(匿名)アクセスを許可します。
①[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「Dcomcnfg.exe」と入力します。
②[コンポーネント サービス]で、[コンソール ルート]をクリックし、[コンポーネント サービス]、[コンピュータ]の順に展開して、[マイ コンピュータ]をクリックします。[操作]メ ニューの[プロパティ]をクリックします。
③[マイ コンピュータのプロパティ]ダイアログ ボックスの[COM セキュリティ]タブにある[アクセス許可]セクションで、[制限の編集]をクリックします。
④「アクセス許可」の「グループ名またはユーザ名」で「ANONYMOUS LOGON」を選択し、「ANONYMOUS LOGONのアクセス許可」で「リモートアクセス」を許可にチェックします。


⑤[OK]を 2 回クリックし、[コンピュータの管理]を閉じます。
 ※詳細な手順は、「OSSのインストールその前に(その5) Hyper-V Server 2008 R2の管理クライアントの設定」を参照してください。

3.接続

実際にHyper-Vサーバへ接続できるかを確認します。
接続には、Hyper-VサーバのIPアドレス、ユーザ名とパスワードが必要です。
セキュリティソフトの影響で接続ができないケースも考えられますのでその点もチェックしてください。

この画面で仮想マシンの作成などの操作を行います。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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