2020年にライトゲーム用スナップの勝手にランキングを記事にしました。その記事では、アイが完全に閉じていないとリーダーラインが抜ける不安があると記載しました。
たとえばOWNER 一手スナップは、「シームレスアイで細糸でもトラブル激減」とあります。シームレスとは途切れがないという意味です。いくつかの製品の説明にもあり理論上は納得でしたのでシームレスアイでない製品はランキングから除外しました。今回紹介する製品は、一手スナップとは異なり、アイが途切れているものです。ダイワ 月下美人 ナインスナップ、TICT ラクリップやがまかつ ラグゼ 宵姫 スリットスナップなどはシームレスアイではありません。それではこれらは実際にトラブルだらけで使えないのでしょうか?
それを確かめたく、この中から今回は、ダイワ 月下美人 ナインスナップを購入して試してみました。
月下美人 ナインスナップはどうよ
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月下美人 ナインスナップ
製品情報ダイワ 月下美人 ナインスナップ
特長は以下の通りです。
- 2021年9月デビュー
- スライド式で着脱簡単
- 摘まみやすい
- ラインを結ぶアイは縦アイ
- F(ファイン)とT(タフ)の2種類
- サイズ:約9mm
- 重さ:0.0213g(F)/0.0486g(T)
- 引張強度:約1.5kg(F)/5.0kg(T)
- メーカー希望 本体価格:\250(7個)/\500(徳用21個)
掴みやすさ
個人的に摘まみやすいサイズの境界線が1cmです。
ダイワ エイトスナップは1cmありませんので、掴みにくくポロポロ地面に落としてしまいます。
今回のナイトスナップはエイトスナップよりは大きいものの1cmはありません。
しかし、掴みやすさはサイズだけで決まるわけではありません。
道具箱やパッケージから取り出すところからスナップを掴むという操作が発生します。
ナインスナップはリーダー側とジグヘッド側のループの位置関係が90度です。
スナップを置くとかならずリーダー側かジグヘッド側かのループが直立します。
フラットではありません。他のスナップとはこの点が大きく異なります。
年を取ると指先の脂分が減り乾燥しているのでフラットな状態のスナップを掴む操作は非常に大変です。
ナインスナップは必ずどちらかのループが直立するのでまず最初にパーツを掴みやすいです。
ケースやパッケージから1個のスナップを取り出す操作が非常にやりやすくなります。
直立るしているループにルアーノッターを挿入すれば簡単にスナップを掴め落として紛失することはありません。
普通に置くとジグヘッド側のループの方はワイヤーの先端がジグヘッドを通しやすいように跳ね上がっているため、ほぼジグヘッド側のループが直立する姿勢で安定します。
ルアーノッターでジグヘッド側のループ(大きい方)を掴みます。
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リーダーの結線
小さいループにリーダーラインを結線します。
リーダーとスナップの結線は最近では漁師結びにしています。
このときに手が滑ってスナップをポロリということもありますが、ルアーノッターを使ってスナップのジグヘッド側のループを掴んでいればその心配はありません。
適度な重さがあるのでリーダーラインにテンションが掛かり結ぶ操作がしやすくなるメリットがあります。
リーダーラインはフロロ3lbを使用しました。
着脱のしやすさ
点でなくてどちらかというと面で着脱するので、簡単に着脱することが可能です。
隙間が開いていて着脱がしやすいタイプのスナップではなくきちんと隙間は閉じています。
構造上、金属が劣化してジグヘッドがすっぽ抜けるということも発生しにくく思います。
スナップのワイヤーの先端が飛び跳ねているのでジグヘッドのアイをそこに引っ掛けます。
局所的に力をかけて開けるというよりジグヘッドをスライドして自然に開くといったイメージで着脱します。
着脱した感じはスプリットリングの着脱のようです。
トラブルレス?
写真の上がジグヘッド側、下がリーダー側です。
リーダーを通すループはシームレスではないので他の製品が指摘するように細糸でトラブルが発生する可能性があります。それではどの程度の頻度で発生するのか?こればっかりは実際に使ってみないとわかりません。
現時点では、リーダーラインがすっぽ抜けする可能性はゼロではないという程度の認識です。
万が一リーダーがすっぽ抜けることが発生すれば怖くて使えなくなります。
縦アイ
ナインスナップはリーダー側とジグヘッド側のループの位置関係が90度です。
リーダーラインのループは縦アイになるのでルアーアクションをスポイルしません。
写真左はスリットスナップ、写真右がナインスナップです。
写真右側がジグヘッドのアイとスナップのリーダー側のアイが同じ縦アイになっているのがわかると思います。
この製品にはF(ファイン)とT(タフ)の2種類の強度があります。また、それぞれのタイプに7個入りと21個入り(徳用)が販売されていますので、購入時はよくお確かめください。