釣りでのカメラ撮影を考える

写真を撮る人

釣れた魚をカメラで撮影する場合、今は、スマートフォンのメインカメラで撮影しています。しかし、きれいに撮れないことが多々あり、どうにかして簡単に確実にきれいな写真が撮れないかを考えてみました。この先、いつかは動画を撮影することも念頭に入れて必要な道具についても考えてみたいと思います。

目次

釣りでのカメラ撮影を考える

カメラ撮影はスマートフォンを使用

とりあえず、カメラはスマートフォンのメインカメラを使用することにしました。
普段使用しているスマートフォンはSony Xperia1(SOV40)です。

旧モデルではXperia ZL2(SOL25)を持っていますので、使いやすい方にしようと思います。
写真だけでなく動画も録画できるので、安いアクションカメラを購入するよりよっぽど機能や画質は良いと思います。

魚が釣れたら、まず撮影するかどうかで悩みます。
悩む理由はカメラ撮影のもろもろの操作が面倒だからなのと、魚を触った手でスマートフォンを操作するため本体が汚れるためです。
そして、苦労した割にはそれほどきれいに撮影できないガッカリ感も理由の1つです。
しかし、ブログなどに掲載する際に写真があった方がメリットが多いのが事実です。
そもそも、魚を捕りこんだ後に魚が暴れうまく掴めずに余裕がなくなっているのが一番よくないのだと感じています。

動画でプロアングラーの方だと撮影する人が付き添っているので、カメラ撮影はポーズをきめるだけでよさそうです。
一人だと慣れていないので思った以上に大変な作業です。

現状
以下が、魚を釣り上げた直後からカメラ撮影するまでの一連の操作の流れです。

  1. 右手に持っているロッドを立て魚を手前に寄せる
  2. 左手で魚の少し上のリーダーを持つ
  3.  ロッドをロッドホルダーに立てるかまたは近くに置く
    • クーラーボックスを持ってきている場合はロッドホルダーに立てます。
    • ない場合は近くの柵か乗ってきた自転車に立てかけることが多いです。
  4. 空いた右手でフィッシュグリップを持ち、それで魚を掴む
    • フィッシュグリップは左側に装着しているかもしくはクーラーボックスのサイドに取り付けています。
    • 魚が暴れるのですんなり掴めることはまずありません。
  5. 左手をラインから離し、パンツのポケットのスマフォを取り出す
    • 一時的に左手でスマートフォンを持ちます
  6. スマートフォンのロック解除のため右手の指を使って指紋認証を行う(フィッシュグリップを握ったまま)
    • 右手の指しか指紋の登録をしていないため、左手の指も登録すればよいかもしれません。
    • 指が濡れていたりセンサー部が濡れたり汚れていると指紋認証できないので数字を入力することになります。
  7. 左手の指でカメラアプリを起動
    • 指が濡れたりスマートフォンの画面が濡れると反応しなかったり誤作動します。
    • ここで時間がかかると魚が暴れて、そのときラインがたるんでいると絡まる原因です。
    • 万が一、ここでラインに傷や絡まりが発生すると次のキャストまでの無駄な時間を費やしてしまいます。
  8. フィッシュグリップを左手に持ち替える
    • 魚を掴んでいるフィッシュグリップを左手に持ち替え、右利きなので右手でカメラのシャッターボタンを押す準備です
    • スマートフォンを横にして撮影するためシャッターボタンが右側なのも持ち替える理由です。
  9. 右手と左の腕や足などを使ってスマートフォンを支えて、右手の指でカメラのシャッターボタンをタップする
    • スマートフォンでカメラ撮影するには両手が必要ですが、左手は被写体を固定しているため、体を使ってカメラを固定できるようにしています。
    • フィッシュグリップを握っている手が緩むためかこのときに魚が暴れることが多いです。
    • ピントが合わなかったりして何度も取り直し⇒魚がまた暴れるのループです。

以上でやっと記念撮影完了です。

次の写真はダメな例です。

アジ

被写体である魚を固定できずに横着して撮影したのが次の写真です。
サイズ感や魚種さえわかりません。(被写体は約20cmのメバルです)

メバル

魚が小さいとフィッシュグリップで掴みにくいので手で掴んでしまったりで慌ててしまいます。
おとなしく静止しているタイミングを狙って撮影するため、ピントが合っていなかったり明るさが不足していたり、被写体との距離や中心がズレていたりでダメダメの写真になっています。

ぐだぐだするから写真を撮らなくなってしまっているのが現状です。
もっとスマートにきれいに確実に写真が撮れるようになれば、時合いのときでも良さそうな被写体を記録に残せるようにもなるのではないだろうかと思います。

改善ポイント
使う道具の置き場所の工夫
  • ロッドホルスターは右側に装着
  • フィッシュグリップは左側に装着
  • スマートフォンは右側のポケット
手の持ち替えをしない工夫
  • 「Google アシスタント」で写真の撮影を実行する
もう少し詳しく説明していきます。

ロッドホルスターは右側に装着

ロッドホルスターとは、ウェーディングベスト、フィッシングベルト、レッグホルスター等様々な場所へ取り付け可能なダイワのロッド保持用ホルスターです。
右か左かは、ロッドをどっちで持ちリールをどっちで巻くかで決まります。
私は、右でロッドを持つのでレッグホルスターを右足に装着し、そのレッグホルスターにロッドホルスターを装着すれば良いという話です。
レッグホルスターの製品ページでもモデルの人は右足側に取り付けています。
ロッドホルスターがない場合は、足で挟むのがロッドやリールを痛めずおすすめです。

フィッシュグリップは左側に装着

フィッシュグリップの出番は、魚を掴むときです。
空中でラインにぶらさがった状態の魚をフィッシュグリップを持った片手だけで掴むのは至難の業です。
なので、いったん左手でラインを掴み、ある程度、ぶらぶらしないようにしてから、右手でフィッシュグリップを取りそのまま魚を掴もうという手順です。
もちろん、右手はロッドを持っていたのでロッドを置いて右手が空いた状態になってからの話です。
左右のどちらに装着するかで悩みましたが、ライトゲームポーチが左側にあるので左にしました。
左にしても右にしても持ち替えが必要なので、手間は同じだと思います。

  • 左側にあるのを右手でとって右手から左手に持ち替えて使い終わったら左手で左側にしまう。
  • 右側にあるのを右手でとって右手から左手に持ち替えて使い終わったら左手で右側にしまう。

スマートフォンは右側のポケット

スマートフォンを入れておくポケットは、右のヒップのポケットに入れておきます。

フィッシュグリップで魚を掴んだ後は、ラインを持っていた左手は不要になるので、魚を掴んでいるフィッシュグリップを持った右手と左手との入れ替えを行います。
左手にフィッシュグリップを持ち替えた後に、空いた右手でスマートフォンを取り出し持ちます。

「Google アシスタント」で写真の撮影を実行する

「Google アシスタント」とは、例の「OK Google」と言うと言葉の命令を受け付ける準備状態になって、そのあとの命令を実行してくれる機能です。
言葉で命令することで、2つのメリットがあります。

メリット1手を使わなくてよい

メリット2スマートフォンが誤動作しない

現状は、写真撮影には両手が必要でしたが、Googleアシスタントを使用することで片手で可能になります。

操作は「OK Google」またはホームボタン長押しの後、「写真を撮って」または「カメラを撮って」など写真を撮影するコマンドを言えば、カメラを起動し、3カウント後に写真撮影を行います。
自撮りする」の場合はフロントカメラで撮影します。

Google アシスタントを使用するには設定が必要です。

便利そうなGoogleアシスタントですが、使っていると細かな点で不満も多いです。
以下がその例です。

デバイスロックは解除できない
デバイスロック中でも設定をすればGoogleアシスタントの機能(「OK Google」またはホームボタン長押し)は受け付けますが、デバイスロックを解除することはできません。
また、デバイスロック中に、「写真を撮って」または「カメラを撮って」と言うと、カメラが起動し「はい、撮ります」のあと、写真撮影は実行はされません。おなじくビデオ録画も実行されません
デバイスロック中には写真撮影もビデオ録画もできません。使用前にはデバイスロック解除が必要です。
写真のリストに表示されない
撮影した写真を確認する場合、「写真を見せて」で表示される該当リストには先ほど撮影した写真が表示されません。それを回避するために、写真を表示するアプリを起動する方が良作です。「アルバムを起動して」とか「フォトを起動して」でフォトアプリを起動すれば、先ほど撮影した写真がリストに表示されています
改善後

とにかく魚を掴むまでをスムーズかつ迅速に行えるように練習が必要です。
手際が悪いと無駄に魚を暴れさせ、魚を弱らせてしまったりラインなどのトラブルのもとになるので注意が必要です。

  1. ロッドを立てる(右手)
  2. ラインを掴む(左手)
  3. ロッドを足に挟む
  4. ラインを持っている左手と右手を入れ替える
  5. 魚を掴む(左手)
    • 魚のサイズで掴む方法道具を変える
      • 20cm前後ならフィッシュグリップを使って掴む
      • 10cm前後ならフォーセップを使うか魚の口を素手で掴む
  6. ラインを掴んでいた右手を放しスマートフォンを取り出す
  7. デバイスロックを解除する
  8. 被写体にスマートフォンを向けて「OK Goole、写真を撮影」

以上で記念撮影完了です。
魚はリリースするなり一時的に水汲みバッカンに入れるなりクーラーに入れるなりして次を狙います。

文字にすると現状と改善後にはそれほど差がないように見えますが、映像にすると全然違うと思います。
とにかく手際をよくするためにも何回も実践で繰り返し練習するしかありません。

参考動画

釣り上げからリリースなりクーラーボックスへ入れるなりまでの一連の操作のカットシーンの少ない動画を選んでみました。

村上晴彦さんが数釣りしている動画が参考になります。

一番よくみていると思うりんたこさんの動画です。ここでもやっぱりまずは左手で魚のチョイ上のリーダーのあたりを持つ感じです。

次は、レオン(加来匠)さんの動画です。29:38秒くらいからスマートフォンで記念撮影されています。

画像の編集

写真データ

スマートフォンで撮影した写真は、設定により変わりますが現在は以下の値です。

4032 px
高さ 2268 px
水平方向の解像度 72 dpi
垂直方向の解像度 72 dpi
ビット深度 24 bit
ファイルの種類 JPEG
サイズ 3.72 MB
絞り値 f/1.6
露出時間 1/25 秒
焦点距離 4.26 mm
ISO感度 800

画像サイズ設定が16:9(9MP)です。

Windows PCへデータ転送

写真のサイズ変更などの編集、サーバーへのアップロードなどをスマートフォンから直接することもできますが、PCの方が操作に慣れているためファイル共有アプリを使って共有フォルダーへ転送してからPCで操作後にアップロードする手順にしています。

AndroidOS用アプリは、「CXファイルエクスプローラー」を無料版のまま使用しています。
特徴は以下の通りです。

  • シンプル操作
  • 広告表示がない
  • 安定性
  • サポートしているクラウドサービス(Dropbox/Google Drive/OneDrive/Box)
  • サポートしているリモートサービス(ローカルネットワーク/SMB/FTP/SFTP/WebDAV)

事前にWindows ファイルサーバのアカウント情報を登録しておけば、次回はサーバマシンを選択するだけで共有フォルダにアクセスできるため、移動やコピー先に指定が可能になります。
移動またはコピー後にWindows 10のPCから共有フォルダーにアクセスして次の画像編集ソフトで編集しています。
※家庭内のサーバへの接続にはWiFiを使用しています。

画像編集

画像編集には、Windows標準ではフォトアプリがありますし、ずっとまえから継承しているペイントもあります。
しかし、ここでは、「JTrim」を使用しています。
JTrimはレタッチソフトとして非常に便利です。

特徴は以下の通りです。

  • 透過設定が可能
  • リサイズが簡単
  • 座標指定切り抜きが便利
  • フォーマット形式の変更が簡単
  • 合成連結が簡単

重要これからダウンロードして利用する場合は、脆弱性が存在するためインストーラ版ではなくZIP書庫版を利用してください

このJTrimを使って画像サイズとファイル形式の変更をしています。

サイズ 1280  x 720 (16:9) HD
ファイルの種類 PNG

 

今後の展開

写真撮影においてもいえますが、釣りをしている時のスマートフォンや財布や鍵などを入れておくポーチがあったらいいなぁと思います。
ただランガンスタイルでは、荷物になるものは極力避けたいのでどういったものが良いのか?

スマートフォンで動画を撮影する場合には、撮影ができるようにスマートフォンを固定しないといけませんし、バッテリー容量の問題も発生するのでモバイルバッテリーが必須です。
さらには、デバイスのロックを解除するためには、例えばスマートウォッチをSmart Lockの信頼できるデバイスに登録しておけばよく、スマートウォッチに写真撮影や動画撮影のリモート操作の機能があればなおよしです。信頼できるデバイスには電話の通話ができるようにヘッドセットでも良さそうです。
デバイスロックの解除ができて、スマートフォンを手で持つ必要がなく、ポケットから出さなくてもよくなれば非常に手際がよくなります。

それらを入れることのできるポーチということで「邪道 モバイルポーチ L」がいいのかなぁと思います。
ちなみにMサイズが5.5インチ以下でLサイズが6.5インチ程度のスマートフォン用だったと思います。
Xperia 1は6.5インチなのでLサイズです。

他にも類似の製品がありますが、6.5インチのスマートフォン(縦16.7cm)が入るポーチは限られています。
ダイワ ターポリンポーチMWは入らず、アブガルシア モバイルフォンポーチ2だと入りそうです。

関連記事

動画を録画する場合はさらに、記憶デバイスの容量が重要です。
Xperia 1は内蔵が64GB、microSDカードは512GBまで対応です。
ビデオサイズでどれくらいのストレージスペースを使用するのかを調べるために、それぞれ1分間の動画を録画してみました。

ビデオサイズ 4K 約420MB(約1分、H264の場合)
ビデオサイズ フルHD 約140MB(約1分、H264の場合)

1時間だと単純にこの60倍です。
実際に必要なストレージサイズは、できあがるビデオの再生時間ではなくて釣りをしている時間が最大値になるわけです。
そこから録画するタイミングを手動で切り替えるなら消費を抑えることが可能です。
3時間だと180倍、6時間だと360倍です。
今使用しているmicroSDカードは128GBなので、それぞれ何時間撮れるのか計算すると、以下のようになりました。

ビデオサイズ 4K 約5時間(容量128GBの場合)
ビデオサイズ フルHD 約15時間(容量128GBの場合)

留意点動画を4Kサイズで録画する場合には、保存先を内部ストレージに設定するか高速書き込み可能なSDカード(スピードクラス10またはUHSスピードクラス1以上)を挿入してください。

現在使用しているSDカードは、Transcend microSDカード 128GB UHS-I U3 V30 A1 Class10 TS128GUSD300S-AE

特徴は以下の通りです。

  • 3D NANDフラッシュ
  • スピードクラス UHS-I U3/UHS-I U1/Class 10/V30/A1
  • シーケンシャルリード/ライト 最大 95/40 MB/s(128GBの場合)
  • 5年保証
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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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