記憶域プールの構成について

Windows8 Proで記憶域を作成してWHS2010のドライブエクステンダーの代替として利用することにしたことが始まりです。

内臓HDD4台(DATA用)と外付けHDD4台(共有用)をいずれ別々のPCで利用する予定であったため、記憶域プールに2つの記憶域スペース(仮想ディスク)を作成して運用していました。

※別PCが準備できれば存在しない方の記憶域スペースを削除すればよいだろうと安易に考えていました。

それぞれの記憶域スペースは、回復性:パリティ、プロビショニングタイプ:固定、列数(numberofcolumns):3で構成し使用する物理ディスクを指定(PhysicalDiskToUse属性)し作成しました。

プロビショニングタイプを固定にしたほうが速いという情報があったのと、個人で使用する場合には最初に十分な容量が準備できていたら追加の頻度はそうそうないと判断して固定にしました。

※GUI操作では上記構成はできないのでPowerShellで操作しています。

既存PCでOSクリーンインストールの必要性があった際、記憶域プールはWindows8では正常に動作せず、Windows8.1に戻すと正常に動作しました。

また、Windows10 TPを一時的に導入した際、インストールが完了すれば既存記憶域プールは正常に動作しました。

これらから記憶域プールの構成はHDDに情報が記憶されているため、別PCに移動してもOSがサポートしていればそのまま使用できると確信を持ちました。

当初予定していた別PC(LIVA-X)を入手したので、内臓HDDと外付けHDDをそれぞれのPCに接続してみました。

結果、記憶域プールの回復性の低下(OperationalStatusがDegradedの状態)となってしまいました。この状態では記憶域プールのデータを利用できません。

まだ存在していない方の記憶域スペースを削除していなかったので削除してみました。

しかし、記憶域プールに含まれる物理ディスクが接続できていない状態(detached)だとOperationalStatusがRead-Onlyになってしまうため、コマンドを受け付けません。

それならとすべてが存在するように外付けHDDを元のPCに接続して操作してみました。

これで、OperationalStatusはOKになりました。

しかし、ここでどちらかを削除してしまうと実際に消えてしまいますので、少ない容量の方(内臓HDD)のデータをもう片方の記憶域スペースに移動して消去してもよい状態にしました。

いらなくなった方(あとで新規作成する方)の記憶域スペースを削除しましたが、記憶域プールにはまだ物理ディスクが登録されています。

物理ディスクを記憶域プールから取り外すためにretiredにして削除をためしますが、まだデータが残っているらしく削除ができません。

前にもこんな状況になったなぁと・・・

残っている方(外付けHDD)の記憶域スペースを修復してみると、なぜか内臓HDD2台だけ削除できました。

残りの2台はどうしようもない状態でこの2台の影響で記憶域プールの回復性が低下した状態(OperationalStatusがDegradedの状態)です。

これらのことから、修復や追加以外、たとえば不要になった記憶域スペースを削除したい場合、記憶域プールを削除しなければならないようです。

記憶スペースを作成時に使用する物理ディスクを明示的に指定し、その記憶域スペースを削除したたにもかかわらず、なぜ物理ディスクの削除(取り外し)できないのか納得がいきませんが・・・

今回の場合なら、最初に記憶域スペースではなく記憶域プールを2つ作成すればよかったのだと思います。

それを試すためには既存の記憶域プールを削除しないといけなくなったので、すべてのデータをNASへバックアップ中です。

LIVA-Xには現在Windows10 TPを仮導入して利用していますが、Windows8.1 Proで稼働させる予定で明日到着予定なのでそれまでに復旧させたいところです。

ちなみにWindows10は今年の7月ごろの発売予定で、Windows7SP1以降のOSはWindows10発売から1年間以内なら無償アップグレードが可能なようです。

仮想ホスト(Hype-V)およびLIVA-Xで使用した印象は軽くなったのかなぁ程度です。

スタートボタンの復活とか要は慣れの問題だと思い自分はどうでもいいので、その他が気になります。

現在、日本語版で試していますが、まだ所々英語のポップアップメッセージが表示されるのが気になります。

Windows 10TPの最新版(Build 10074)で試しましたがLIVA-Xでは3つのデバイスドライバソフトを別途インストールしないといけないようです。

ドライバソフトはサポートサイトからWindows8.1用をインストールし認識しました。

インストールしたのは以下の通りです。

  • Intel(R) Chipset Software Installation Utility
  • Intel(R) Sideband Fabric Driver
  • Intel(R) Trusted Execution Engine Interface
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

目次