WHS用PCの構成 Part1

WHS用PCはマザーボードに問題があり、現在は以下の構成になっています。

※DVDドライブは、外付けUSB接続ドライブを使用
※マザーボードをASUS P5E-VM HDMIから交換しただけです。
PCケース  Antec NSK4400(ATXミドルタワーケース)
マザーボード  ASUS P5N32-E SLI (nVidia nForce 680i SLI C55/MCP55,BIOS 1903)
 ATXマザーボード
CPU  Intel Pentium D930(3.0GHz 65nm L2:各2MB TDP:95W)
 CPU-FAN:ZALMAN CNPS 9500A LED
メモリ  PC2-5300(DDR2 667MHz 1GB)x2
HDD  HDP725050GLA360(500GB SATA300 7200rpm NCQ)
 HDT721010SLA360(1TB SATA300 7200rpm NCQ)
 HDS721010CLA332(1TB SATA300 7200rpm NCQ)
グラフィック  GLADIAC 940 GS 256MB(nVidia Geforce 6800GS、PCI-E)
サウンド  SupremeFX Audio Card
ネットワーク  Onboard
(NVIDIA nForce 680i SLI built-in dual Gigabit MAC with external Marvell PHY、Support NVIDIA DualNet technology)
電源  Scythe CoRE PoWER 400W
OS  Windows Home Server PP3 日本語版

WHSは、NASおよびバックアップサーバとして利用するため、24時間365日稼動させます。
※OS にWindows を選択している時点で24時間365日稼動は実際無理なはなしで、Windows Updateのたびに再起動が発生してしまいます。

  我が家でのNASおよびバックアップサーバとしての要件 
  ①安定性 
  ②低消費電力
  ③静音 さらに
  ④データ用使用可能ディスク容量1TB以上(HDD4台以上)
  ⑤Gigabit Ethernet
 ⑥余ったor余るパーツをできるだけ再利用

これを踏まえて新たなWHS用PCの構成を考える場合、グラフィックカードおよびCPUの交換が最優先事項になります。
新たな構成は、PCケースとマザーの組み合わせを考えたると以下の3パターンになります。

項目 パターン1 パターン2 パターン3
ポイント  本体のみで構成
 本体にOS用とデータ用すべてのHDDを内蔵し、外付けはなし。
  最初は本体内蔵のみ、
あとで外付けHDDケースを追加して構成

既存HDD3台が内蔵できる構成にし、後日、外付けHDDケースを接続して使用する。
 はじめから本体+外付けHDDケースで構成
 本体にOS用3.5インチHDDを1台搭載し、
データ用は外付けHDDケースを接続して使用
もしくは両方とも外付けHDDケースのHDDを使用する。

構成で一番悩むのがATOM搭載マザーボードの選択です。

■mini-ITXのサイズ(PCケースとマザーボード)
mini-ITXの縦横サイズは17cm×17cmになりますが、mini-ITX対応と表記されていてもマザーボードやケースの仕様に記載されているサイズは、17.15cm×17.15cmや17.1cm×17.1cmだったりします。ケース側のほうが大きい分には問題はないと思いますが逆の場合には取り付けができるのか不安になります。なかには製品名にはITXとしてあっても実際はDTXやmicroATXの場合があったりしますのでメーカーサイトの仕様で必ず確認が必要です。
また高さのサイズによっては取り付けできない組み合わせもあるので注意が必要になります。
そのため購入前は、メーカサイトに記載されている内容にあわせて使用している人のレビューが参考になります。
今回は小型化は要件にないため、PCケースはATOMマザーが装着できるのであればmicroATXケースでも問題ありません。

■ATOMマザーの拡張スロット
eSATA接続のHDDケースを接続し、各々のHDDを認識させるにはポートマルチプライヤ機能にホスト側とケース側の両方が対応していなければなりません。
ホスト側のオンボードのeSATAではチップセットがICH9Rであれば、本来ポートマルチプライヤ機能に対応しているはずですが、ドライバやユーティリティソフトなどに左右されるようです。
また対応を謳っていてもホスト側とケース側のチップの相性で機能しないケースもあるようです。
そのため、動作確認済みのチップを搭載したeSATAカードを別途購入するのが確実です。
今回ラトックシステム社のeSATAカードを選択している理由は、Windows Server 2003対応とロープロファイルに対応しているためです。
あとは、PCIスロット用は転送速度が1.5GB/秒になってしまうため、PCI-Eスロット用を選択しています。
このカードを接続するにはATOMマザーにPCI-Eスロットが1スロット必要になります。
しかし、PCI-Eスロットを搭載した製品は別途グラフィックボードを装着する用途向けのようでNASやバックアップサーバとして使用する用途では、価格が割高感があります。

■ATOMマザーのメモリータイプ
現在、メインPCおよびHTPCで使用しているメモリタイプはDDR2です。この先メインPCはDDR3を使用するのは避けられません。
その際にあまるDDR2メモリを再利用するためにもATOMマザーはDDR2メモリタイプにしたいところです。
※すでにDRPC2-5300が2枚あまっていますが・・・

★候補のマザーボード一覧

型式 A330ION AT3IONT-I
DELUXE
NM10-A-E X7SPA-H GA-D510UD
※1 サイズはアークの製品説明の表示値です。
 メーカ  AsRock  ASUS  ZOTAC  SuperMicro  Gigabyte
 CPU  Atom 330  Atom 330  Atom D510  Atom D510  Atom D510
 クロック周波数  1.60GHz  1.60GHz  1.66GHz  1.66GHz  1.66GHz
 FSB  533MHz  533MHz 667MHz  667MHz  667MHz
 チップセット  nVidia
MCP7A-ION
 nVidia
MCP7A-ION
 Intel
NM10
 Intel
ICH9R
 Intel
NM10
 グラフィック
コア
 nVidia
9400M
 nVidia
9400M
 Intel
GMA3150
 Intel
GMA3150
 Intel
GMA3150
 メモリ  DDR3 1066/800
2スロット
 DDR3 1066/800
2スロット
 DDR2 800/667
2スロット
 DDR2 667 SO-DIMM
2スロット
 DDR2 800/667
2スロット
 ネットワーク  10/100/1000Mbps
(RTL8211CL)
1ポート
 Gigabit LAN
1ポート
802.11n/g/b
 10/100/1000Mbps
1ポート
 802.11n/g/b
 Gigabit LAN
(Intel 82574L)
2ポート
 10/100/1000Mbps
(RTL8111D)
1ポート
 SATAポート数  4  4  2  6  4
 eSATA  なし  なし  なし  1ポート  なし
 拡張スロット  PCI Express x16
1スロット
 PCI Express x16
1スロット
 PCI Express x1
1スロット
 mini PCI-E
1スロット
 PCI Express x16
1スロット
 PCI
1スロット
 サイズ  17.0 x 17.0 [cm]  17.1 x 17.1 [cm]  17 x 17 [cm]※1  17.15 x 17.15[cm] 17.0 x 17.0[cm] 
 備考  WOLサポート  ACアダプタ仕様(90W)      
 価格帯  ?12,980~?13,980  ?23,280  ?14,069~?15,970  ?21,980~?27,800  ?9,980~?10,480

「これだ!」といえるマザーボードは見つかりませんでした。
PCI-Eスロット搭載マザーボードだとNASやバックアップサーバ用には勿体無いようにも思いました。

PCケースやマザーボードさらには外付けHDDケースを使用するかのトータルで考えると、どうも5万円くらいはかかりそうな感じです。
それを一括で購入するのか分割で購入するのかも含め、考えがなかなかまとまりません。

小型化をしたいわけではありませんので、mini ITXフォームファクターのATOM搭載マザーでなくてもいいのでは?と思ったりします。
今あるATXミドルタワーケースを使うことを想定し、mini ITXだけでなくmicro ATX や ATXサイズのマザーボードだったらどうなるのか?
消費電力は増加するでしょうがそれが具体的にどれくらいの数値なのか?許容範囲ならば選択の余地がありそうです。

ケース代をけちるなら、mini ITXマザーを既存ATXケースに取り付けるのもありかなぁとも思っています。

今回はDualCoreのATOMマザーだけを調査しましたが、SingleCoreのほうも調査して、時間があったらまた構成を考えてみようと思います。

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この記事を書いた人

大阪府門真市に生まれ、高校卒業まで京都府福知山市で育ち、大学は工学部電子工学科を卒業。半導体設計会社に勤務ののちインフラエンジニアとして監視基盤の運用設計業務に就く。現在は都内の施設に勤務。横浜在住。人の役に立てることができればいいなと日々思っています。

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